車の暖房が効かない!車の暖房が効かない原因や対処法について紹介!

車内温度の調整は、車を運転する上で重要です。

寒い季節に車の暖房が使用できないと、ガラスが凍結したり、運転に支障をきたしたりする可能性があります。
しかし、実際に車の暖房が効かなくなった際の原因や対処方法を理解している方は多くありません。

そこでこの記事では、車の暖房が効かない原因と対処方法を解説します。

また、車の暖房が効かない場合に必要になる費用も併せて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

関連記事:車のエアコンが効かない?応急処置や故障時の対応を解説

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車の暖房が効かないときに考えられる原因

車の暖房が効かない場合、エアコン関連の部品が故障しているケースが多いです。

ここでは、車の暖房が効かないときに考えられる原因をいくつか解説します。

サーモスタットの故障

車の暖房が効かない原因に「サーモスタットの故障」が疑われます。

サーモスタットは、エンジンを最適な温度で保つための重要な部品であり、エンジンの熱を利用して温風を作り出す機能を担っています。

サーモスタットが故障すると、仮にエンジンが冷えている場合でも冷却水を冷やそうとしてしまい、温風が作り出せません。

他にも、車が走行し始めてから一定時間経過後に暖房が効き始めるといった症状が出る場合があります。

冷却水の残量不足

車の暖房が効かない場合に考えられる故障原因として「冷却水の残量不足」も挙げられます。

先程も説明した通り、車の暖房は冷却水が吸収したエンジンの排熱を活用して暖風する仕組みを採用しています。

そのため、冷却水の残量が不足していれば、エンジンの熱を効率よく吸収できず、結果的に車内に暖風できない症状が発生します。

カーエアコン内部の故障

暖房が効かない原因として「カーエアコン内部の故障」も挙げられます。

特に送風を行う際に使用されるブロアファンとエアミックスドアが故障してしまうと、カーエアコンが全く機能しなくなります。

暖房が効かない原因として、サーモスタットの故障や冷却水の残量不足の症状でなければ、カーエアコン内部の部品が故障している可能性が高いでしょう。

冷風ファンの故障

送風ファンの故障も車の暖房が効かない際の原因として挙げられます。

送風ファンは室内に取り付けられている部品であり、ラジエーターから送風された暖かい冷却水に風を当てることで暖房を車内に送り出す機能を担います。

冷風ファンが故障すると暖房だけでなく、冷房も機能しなくなるため、車のエアコンが全く機能しない症状になってしまうでしょう。

オートエアコンのシステム故障

オートエアコンのシステム故障も、車の暖房が効かない場合の原因の1つとして挙げられます。

オートエアコンとは、車内温度を設定した温度に自動調整してくれる便利な機能のことです。

エアコンシステムには「エアミックスドア」と呼ばれる仕切りがあり、エアミックスドアを始動させることで、車内に送風する冷風と暖房を切り替えています。

エアミックスドアが故障すると、冷房と暖房がいつまで経っても送風されない症状が発生する可能性があるでしょう。

最近の車には、オートエアコンが標準装備されるケースが多い傾向にあります。

オートエアコンは内部の構造が複雑であるため、一度故障してしまうと修理に時間と高い修理費用がかかります。

エアコン 故障

関連記事:カーエアコンが故障!故障部分の見分け方や修理にかかる費用について紹介

車の暖房が効かないときの対処法

車の暖房が効かないときは、基本的にディーラーや修理業者に修理依頼することをおすすめします。

車のエアコンは構造が複雑であるため、自身で修理する場合はある程度の知識がないと修理できません。そもそも車の暖房が効かない原因を自身で特定することが難しいです。

修理依頼をした場合、多少の費用はかかりますが、自身が修理するよりも早く正確に改善できるでしょう。

ただし、車の暖房が効かない症状は、故障原因によって修理費用が異なります。

具体的な修理相場としてエアコンガスの補充だけで改善するのであれば、5,000円程度の費用で収まります。

仮にガス漏れが発生している場合には、20,000円~30,000円ほどの修理費用が必要です。

他にも、コンプレッサーの故障には50,000円~70,000円程度、送風ファンの故障は20,000円~30,000円程度、サーモスタットの故障は10,000円~20,000円程度の修理相場となります。

車の暖房が効かない場合には、早急にプロの整備士に診断してもらい、原因の追求を行いましょう。

暖房が効かない症状を放置していると、寒い季節での車の走行を苦痛に感じてしまいます。

修理

車の暖房が効かないときの応急処置

車の暖房が効かないときにできる応急処置は、以下の3つです。

  • 車載用ファンヒーター
  • 断熱カーフィルム
  • シートヒーター

それぞれ詳しく紹介します。

車載用ファンヒーター

車載用ファンヒーターとは、言葉の通り「車内で使用できるファンヒーター」のことです。

シガーソケットから電源を確保して使用するアイテムが一般的です。

車載用ファンヒーターを使用することで、仮に車の暖房が効かない場合でも車内温度を調整できます。

取り付け位置として、運転席・助手席側のダッシュボードやフロントガラス中央部などが多いでしょう。

購入費用は3,000円~10,000円程度で済みますが、施工をカー用品店やディーラーなどに依頼すれば、追加費用が必要です。施工も依頼する場合は、3,000円~9,000円程度追加でかかることを想定しておくとよいでしょう。

断熱カーフィルム

断熱カーフィルムは、車の窓ガラスに断熱仕様のガラスを貼る方法です。

車に断熱フィルムを施工することで、冬場には車内の熱を外に逃しにくくなり、夏場は車内温度の上昇を抑える効果が期待できます。

断熱フィルムの施工をDIYで行う方もいますが、施工難易度が高い傾向があるため、カーフィルム施工を専門に扱うプロに依頼することがおすすめです。

また、カーフィルムは、透過率が70%以上でなければ車検をクリアできません。

透過率が70%未満の場合、違法改造車に該当する可能性があるため、粗悪品を選ばないよう注意しましょう。

フィルム

シートヒーター

最近の車には、標準装備やオプション装備でシートヒーターを搭載しているケースが多くなりました。

シートヒーターはスイッチを入れるだけでシート座面が暖かくなる機能であり、寒い冬の季節には欠かせない装備の1つです。

シートヒーターには、後付けできるアイテムもあります。

費用としては5,000円~10,000円ほどであり、シガーソケットから電源を取るタイプが多いでしょう。

シートヒーターを使用すれば、暖房よりも早く体を温められます。

関連記事:車のエアコンが効かない状態になったらどうする?応急処置の方法を紹介

まとめ

この記事では、車の暖房が効かない場合の原因や対処法について解説しました。

車の暖房が効かない症状には、さまざまな故障原因が考えられます。

自身では修理することは難しいため、近くの修理業者やディーラーに修理依頼することをおすすめします。

また、車の暖房が効かない際に応急処置がしたい方は、車載用ファンヒーターやシートヒーターなどの取り付けを検討してみましょう。

車の暖房が効かない場合は、この記事を参考に対処してみてはいかがでしょうか。

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