シエンタが安い理由は?乗り心地が悪い?やめた方がいいというのは本当なのか解説
トヨタで販売されているシエンタは、ミニバンのなかでもコンパクトなボディサイズの車です。
しかしネット上では「シエンタを購入はやめたほうがよい」との言葉も一部見られます。
本記事では、「シエンタはやめたほうがいい」と言われる理由を紹介します。
一方で、シエンタの利点についても解説しますので、シエンタを検討している方はメリットとデメリットをしっかりと比較しましょう。
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INDEX
シエンタってどんな車?
シエンタは、トヨタが販売するコンパクトミニバンです。
2003年に初代が発売されて以降、子育てを行うファミリー層を中心に人気があります。
現行モデルはエントリーグレードで税込195万円〜、最上級グレードでも税込310万8,000円〜とミニバンとしては破格な価格設定も人気の理由です。
また、5ナンバーサイズ(全長×全幅×全高:4,260mm×1,695mm×1,695mm、排気量:1.490cc)でありながら、3列シートを採用し7人乗りにも対応しています。
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シエンタが安い理由とは?
シエンタが安い理由として「乗り心地が悪い」という意見があり「シエンタはやめたほうがいい」とまで言われてしまっている状況もあります。
具体例としては以下のような意見があります。
- 3列目の利便性に欠ける
- パワー不足
- 収納が少ない
- エンジン音や車内音が気になる
3列目の利便性に欠ける
まずは、3列目シートの利便性の低さについて見ていきます。
「2列目がベンチシートであるため、3列目へウォークスルーできない」
「3列目を2列目の下に格納するのに手間がかかる」などの意見があります。
また3列目シート周辺のスペースが十分でなく、クッションが薄いことから、大人が長時間座るには不向きとも言われています。
3列目を利用する頻度が高い人にとっては、シエンタはやや不評なようです。
関連記事:シエンタの乗り心地は悪いのか?購入の際にチェックしておきたいポイントを紹介
パワー不足
パワー不足で、加速が悪いとの意見も見受けられます。
ホンダが製造・販売しているフリードと比較すると、エンジンの最高出力は以下の通りです。
なお、比較する各車のグレードは以下です。
- トヨタ シエンタ:ハイブリッド/2WD/G
- ホンダ フリード:ハイブリッド/2WD/G
エンジン最高出力 | シエンタ | フリード |
ハイブリッド車 | 91PS | 110PS |
ガソリン車 | 120PS | 129PS |
同じコンパクトミニバンであるフリードと比較すると、ややエンジンのパワー不足は見受けられます。
大人数で遠出する際にはパワー不足を感じる可能性があるでしょう。
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収納が少なめ
シエンタは、収納が少ないとの意見もあります。
運転席周辺や2列目シートの収納が少なく、オプションでシートバックポケットなどを取り付けている人もいるようです。
関連記事:トヨタ シエンタの内装は?インテリアや荷室を画像で紹介
エンジン音や車内音が気になる
シエンタは、車内音が気になるという人もいるようです。
シエンタは荷室と車室が一体化した構造のため、走行時のノイズが気になるというわけです。
関連記事:シエンタの運転は疲れるのか?走行性能や車内の快適さについて解説
シエンタの魅力とは?
その一方で、魅力も多くあります。
- 乗り降りしやすい
- 運転しやすいサイズ
- 荷室が広い
- 燃費がよい
などが魅力であり、高評価も多く見受けられます。
ここでは、シエンタの魅力について紹介します。
関連記事:子育て世代にはシエンタが最適?シエンタの魅力や性能について紹介します!
乗り降りしやすい
シエンタの長所としてまず挙げられるのが、乗り降りのしやすさです。
フラットフロアで段差がないことから、お子さまでも楽に乗り降りできます。
また、センターピラー部分の下部に指のかかりやすい形状を設けてグリップ性を高めており、安全に乗り降りが可能です。
さらに、ワンタッチスイッチ付デュアルパワースライドドアを採用しており、両手に荷物を持っている状態やお子さまが乗る場合でも、スムーズにドアを開けられます。
運転しやすいサイズ
コンパクトサイズのシエンタは、最小回転半径は5.0mを実現しており、狭い道でもスムーズに走れます。
細い路地に入る時やUターン、車庫入れや縦列駐車時の操作がスムーズに行えます。
車のサイズ感をつかみやすく運転しやすい車と言えるでしょう。
また道路の状況に合わせて車体の揺れを抑制する「ばね上制振制御」を搭載しているため、快適なドライブを楽しめます。
燃費がよい
シエンタのメリットとしては、燃費のよさも挙げられます。
以下では、「ホンダ フリード」と燃費を比較します。
燃費 | ハイブリッド車 | ガソリン車 | ||
シエンタG 2WD 7人乗り | フリードG 2WD 7人乗り | シエンタG 2WD 7人乗り | フリードG 2WD 7人乗り | |
WLTCモード(km/L) | 28.2 | 20.9 | 18.3 | 17.0 |
市街地モード(km/L) | 27.1 | 17.9 | 14.1 | 13.2 |
郊外モード(km/L) | 29.8 | 21.6 | 19.2 | 17.6 |
高速道路モード(km/L) | 27.6 | 22.0 | 20.5 | 18.9 |
参考元:フリード|諸元表
シエンタとフリードを比較した場合、全項目でシエンタの燃費が優れていることがわかります。
普段の買い物や送迎など、街乗りを目的にミニバンを購入したい人にとっては、シエンタがおすすめですね。
関連記事:シエンタハイブリッドとはどのような車?燃費や特徴について解説
荷室が広い
シエンタは、広い荷室空間を確保しています。
「ホンダ フリード」と荷室のサイズを比較して見ましょう。
シエンタ | フリード | |
開口部高さ(mm) | 1,070 | 1,110 |
開口部地上高(mm) | 505 | 480 |
開口部最大幅(mm) | 1,265 | 1,080 |
ラゲッジスペース高さ(mm) | 1,105 | 1,255 |
参考元:フリード|荷室・収納
上記の通り、シエンタは荷室の幅が広いことがわかります。
シエンタは3列目シートを2列目の下に格納するタイプのため、荷室が広く確保でき、多くの荷物を積み込むことが可能です。
シエンタはどのような人におすすめ?
シエンタはさまざまな場面で活躍する車です。
ここでは、シエンタはどんな人におすすめできるかを紹介します。
子育て世代の人
シエンタには、お子さまが乗り降りしやすいスライドドアや大きなラゲージスペースが備わっているため、子育て世代におすすめです。
また、3人家族であれば5人乗りの2列シートモデルを選んでもよいでしょう。2列シートモデルは、3列シートモデルより多くの荷物を載せることができます。
荷物を多く載せたい人
シエンタは、コンパクトサイズのミニバンながらも、多くの荷物を積むことができます。
3列シート車は3列目を格納することで、2列シート車は後席スペースを利用することで、大空間のラゲージルームを確保できます。
ベビーカーやマウンテンバイクを載せることも可能です。
乗り降りのしやすさを求める人
シエンタは、低床・フラットフロアを採用しており、高さや段差が少ない設計になっているため、乗り降りのしやすさを求める人におすすめできます。
小さいお子様がいらっしゃるご家族世代、ご年配世代の方は、とてもスムーズに乗り降りができるでしょう。
まとめ
シエンタは、2003年の登場以来、人気を集めているコンパクトミニバンです。
3列目シートがやや使いにくい点やエンジンのパワー不足などから「やめたほうがいい」とする声もあります。
その一方で、燃費のよさやシートアレンジの多彩さ、荷室の広さ、移動の快適性、運転のしやすさなどのメリットもあります。
結局のところ、シエンタは利用用途や目的が合致していれば、むしろ選択肢のひとつとして吟味したい1台なのです。
シエンタの購入を考えている人は、今回紹介した内容を参考に実際に乗ってみたりするなど、じっくり検討してみてください。
画像出典元:トヨタ自動車WEBサイト