ドアパンチの被害に遭った際の対処法は?ドアパンチをしてしまった場合の対処法も解説
商業施設などの共用駐車場でよく発生するトラブルの一つが、ドアパンチです。
ショッピング終わりに車を見たら、フロントドアがへこんでいたということが発生する可能性もあるでしょう。
この記事ではドアパンチ被害に遭った場合の対処法について詳しく解説します。
自分が加害者になることも考えられるため、この機会にぜひ押さえておきましょう。
INDEX
ドアパンチは事故の一つ
ドアパンチとは駐車場でドアを開けたときに、隣の車にドアが接触してしまう事故のことを指す言葉です。
商業施設などの駐車場でよく発生する事故といえます。
ドアを車に接触させた際に生じる車の損傷は以下の通りです。
- 縦向きの傷がつく
- ボディがへこむ
- 相手車両の塗装が薄くつく
ドアを開けたときの力加減により、車の損傷状況は異なります。
なお車のボディをよく見ておかないと、ドアパンチによって生じた傷やへこみを発見できないこともあるでしょう。
数日経ってから気づく可能性もあります。
ドアを開けた際に生じたと思われる傷やへこみが数日経過してしまうと、どこで傷がついたのかはっきりしないことから、相手を探し出すのは困難です。
ドアを開けた際に生じたと思われる傷やへこみは、その場で発見し通報することが重要といえます。
物損事故になる
ドアパンチは、物損事故の扱いになります。
物損事故とは車の接触により「物」だけが損傷を受けた事故のことを指す言葉です。
「ドアを開けたら少し接触した」や「子どもが勢いよくドアを開けたときに当たった」という場合も、立派な交通事故です。
複数の車が駐車している場所では、ドアの開閉に細心の注意を払いましょう。
その場から離れると当て逃げになる
車に損傷を与えてしまった場合は、警察署へ連絡しましょう。
適切な対応をする前に現場を離れてしまうと、当て逃げになります。
「ショッピングの後に予定が入っている」や「急いでいた」などの理由は通用しません。
どれだけ急いでいても警察署や最寄りの交番への連絡、車の持ち主への謝罪、加入している自動車保険会社へ連絡などの適切な対応を取りましょう。
ドアパンチの被害に遭った場合の対処法
自分の車がドアパンチの被害に遭った場合、以下の2パターンが考えられるでしょう。
- 加害者がわかる場合
- 加害者がわからない場合
以下でそれぞれの状況に応じた対処法をご紹介します。冷静に対応するためにもぜひご覧ください。
加害者がわかる場合
加害者がわかる場合の対応は以下の通りです。
- 警察署や最寄りの交番へ連絡
- 加害者が加入している自動車保険会社へ連絡
- お互いの連絡先を交換
ドアが自分の車に当たり損傷がある場合は、警察署や最寄りの交番へ連絡し、交通事故証明書を発行してもらいます。
交通事故証明書とは、事故が起きたことを証明する公的書類のことです。
警察による対応が終わったら、その場でドアを当てた人が加入している保険会社に事故を起こした旨の連絡を入れます。
その場で保険会社に連絡してもらえば、逃げられる心配もありません。
一方で、警察を呼ばずお互いの話し合いで解決してしまった場合、交通事故証明書がないため、自動車保険を使用して車を直せない可能性があります。
事故が起きたことを証明できず、相手が逃げてしまうことも考えられるでしょう。
加害者がわからない場合
加害者が見つからない場合に取る対応は以下の通りです。
- 最寄りの警察署や交番へ連絡
- 自分が加入している自動車保険会社へ連絡
ドアパンチされたことが判明した際、警察署もしくは最寄りの交番へ連絡しましょう。
商業施設であれば、駐車場内の防犯カメラを確認してもらうことにより、犯人が特定できるかもしれません。
また当て逃げした人が自分から名乗り出た場合、警察から連絡をもらえます。
当て逃げした本人と修理費用などの具体的な話しが可能です。
当て逃げした人が見つからない場合、自動車保険会社へ連絡しておくことで、車両保険で車を修理できます。
ドアパンチをしてしまった場合の対処法
ドアパンチにより相手の車に損傷を与えてしまった場合の対応は以下の5つです。
- 相手へ謝罪
- 警察署や最寄りの交番へ連絡
- 自動車保険会社へ連絡
- 相手と連絡先を交換
- 車のナンバーをメモしておく
ドアを接触させてしまう事故は駐車場内で発生するため、相手が車にいないことも考えられます。
車に相手がいない場合は、警察署や最寄りの交番へ連絡し、現場から離れず警察官が到着するまで待機しましょう。
なお相手が車にいるのであれば、謝罪した後に警察署や最寄りの交番へ連絡します。
ドアパンチにできる限り遭わない・ドアパンチを起こさないための対策
ドアパンチを防ぐためには、どういった対策が有効なのでしょうか。
主な対策は以下の通りです。
- 広い駐車場を利用する
- 風下の駐車を避ける
- 傾斜が大きい駐車場は利用しない
- 駐車場の一番端を利用する
- きれいな車の隣に駐車する
- ドアパンチ被害防止グッズを活用する
以下でそれぞれの対策についてご紹介します。
広い駐車場を利用する
ドアパンチに合わないための1つ目の対策は、広い駐車場を利用することです。
地域密着型のスーパーなどは、限られた敷地で多く駐車させたいことから、一台当たりのスペースが狭いこともあります。
駐車スペースが狭いと、少しドアを開けただけで接触してしまうかもしれません。
一方で、大手商業施設のように敷地が広い駐車場であれば、一台当たりの駐車スペースが広く設けられているため、ドアパンチが起こりにくいです。
心配な人は、駐車場が広い店舗を利用するとよいでしょう。
風下の駐車を避ける
2つ目の対策は、風下の駐車を避けることです。
風上の車のドアが強風によって大きく開いて当たる可能性があります。
その日の風の状況を意識してみるとよいかもしれません。
風が強い場合はドアを開ける前に窓を開ける
風が強い日は、先に窓を開けることで風の煽りを受けにくくなります。
やや面倒ではありますが、風を車内に流すことでドアパンチをしてしまう可能性を下げます。
また強風の日、ドアをしっかり握れないような小さなお子さんを乗せている場合は、ドアを開けてあげる方が良いでしょう。
傾斜が大きい駐車場は利用しない
3つ目の対策は、傾斜が大きい駐車場は利用しないことです。
傾斜が大きい駐車場の場合、ドアの重さなどが原因で想像以上にドアが開いてしまうことが考えられます。
特にお子さまがドアを開ける際は、重さを支えられず車に当たってしまうこともあるでしょう。
平らな駐車場を利用することで、ドアが接触するリスクを軽減できます。
駐車場の一番端を利用する
4つ目の対策は、駐車場の一番端を利用することです。
両側に車が駐車している場合、両方からのドアパンチを警戒しなければなりません。
対して駐車場の一番端であれば、隣に駐車している車は一台です。
単純に考えると、リスクが半減するといえます。
きれいな車の隣に駐車する
5つ目の対策は、きれいな車の隣に駐車することです。
きれいな車であれば、オーナーが大切に扱っている可能性が高いといえます。
車を大切に扱っている人の場合、ドアパンチが発生しにくいといえるでしょう。
ドアパンチ被害防止グッズを活用する
ドアパンチ被害防止グッズを活用するのも有効な対策といえるでしょう。
自分の車の損傷を防ぐための物だけでなく、相手の車を損傷させない仕様の物もあります。
外観とのバランスを見つつ、活用するとよいでしょう。
ドアの開け方を工夫する
乗り降りの際にドアを手から離さないようにすることでドアパンチの加害者になることを防げます。
しっかりとドアを握ってから開閉するようにクセづけましょう。
まとめ
ドアパンチにより車が損傷した場合の対応について、詳しく解説しました。
現場に相手が「いる」「いない」に関わらずドアパンチが発生した場合は、警察署や最寄りの交番へ連絡を入れましょう。
なお自分が加害者になった場合も、速やかに警察署や最寄りの交番へ連絡します。
ドアパンチの加害者や被害者になるのを防ぐためにも、広い駐車場を利用することや一番端に駐車することなどを意識するとよいでしょう。