車がガソリン臭い原因を解説!対処法を押さえて事故を防止しよう
車を運転していると飲食したもののにおいや芳香剤のにおい、ほかの車から出る排気ガスのにおいなど、さまざまなにおいを感じます。
そのにおいの中にガソリンやオイルのにおいがしたときは、原因を解決しないで運転を続けることは非常に危険です。
トラブルの前兆である可能性も高いため、すぐに改善するために行動することをおすすめします。
このページでは、車からガソリンのにおいを感じたときの原因や対処法、修理費についてご紹介します。
快適なカーライフを送るためにも、参考にしてみてください。
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車がガソリン臭いと危険?
車からいつもと違うにおい、ガソリンやエンジンオイルの焦げたにおいがするときは、車が大きなトラブルを抱えている可能性があります。ガソリンのにおいがするときは、とくに気をつけなければなりません。
正常な状態ならガソリンタンクは完全に密閉されているため、においが周囲に漏れることはありません。
もしガソリン臭を感じたら、燃料タンクや燃料ラインが破損などのトラブルを起こしているかもしれません。ガソリンは非常に引火性の高い危険な液体で、ガソリン漏れが原因で引火につながる恐れもあります。
一度ガソリンに引火してしまうと、ガソリンは勢いよく燃焼してしまうため、大きなトラブルを引き起こすリスクがあります。
ガソリンのにおいが続くときなどは、すぐに整備工場やディーラーに持ち込んで点検をしてもらいましょう。
関連記事:車の修理は「ディーラー」に依頼すべき?修理先の特徴をそれぞれ解説します!
車がガソリン臭いときに考えられる原因
ガソリンのにおいが気になるときは、まずは原因箇所がどこなのか特定しましょう。エンジンルームや燃料タンク以外にも、ガソリン漏れの原因となる部品もあります。それぞれ解説します。
エンジンルーム
エンジンルーム周りの部品で、ガソリンが漏れる要因として考えられるのは、
- インジェクターのホースに亀裂が入っていたり、破損している
- 燃料ホースのつなぎ目が劣化していたり、ひびが入っていたりする
- マフラーに不具合がある
などが、挙げられます。
ガソリンは、インジェクター周りのホースや燃料ホースのつなぎ目から漏れることが多いため、注意が必要です。エアコンを内気循環にして、ガソリンのにおいがするなら、エンジンルームを点検してみましょう。
マフラーはガスを排出するためのパーツですが、水が付着してサビが発生した場合、ガスの排出が正常に行えなくなり、エンジンルーム内がガソリン臭くなります。
エンジンルームを開けて、ガソリンの匂いがした場合は、マフラーの不具合も疑ってみましょう。
燃料タンクまわり
燃料タンクは、現在では金属ではなく合成樹脂の素材が使用されることが多いため、燃料タンクが錆びることで、ガソリンが漏れることは非常に少なくなっています。
その中でも、燃料タンクまわりでガソリン漏れが多いのは、チャコールキャニスターの破損によるものです。
チャコールキャニスターは、気化したガソリンを大気に放出しないようにするだけでなく再度エンジンに送って燃焼させています。
故障で処理が追いつかなくなると、ガソリンを外へ放出することがあるため、ガソリンのにおいが周囲にもれてしまいます。
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給油口の閉め忘れもしくはガソリンの入れすぎ
ガソリンを補給するときのヒューマンエラーも、ガソリン漏れの原因です。
セルフガソリンスタンドで、満タンに入れた後も、手動で入れ続けると溢れてしまうリスクがあります。
給油口をしっかりと締めきれていないことが原因でガソリンが漏れることもあるため、自分で給油するときは注意して作業を行いましょう。
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その他
その他の原因として、ガソリンは気温が上がってくると揮発しやすいため、揮発することによって、においがしているということもあります。
車の構造的に起きてしまう問題であるため、トラブルではありませんが、細心の注意を払うためにも、整備工場やディーラーに相談することをおすすめします。
車がガソリン臭いときの対処法
ここでは、車からガソリンのにおいを感じるときの、対処法についてご紹介します。実際に、ガソリンが漏れてしまっていると大きなトラブルにつながるリスクがあるため、ガソリン臭を感じた場合は、すぐに対処しましょう。
ガソリン漏れの疑い
給油直後ではないのにガソリンのにおいがするときは、エンジンルームの内部や燃料タンクまわりを確認しましょう。他にも給油口や車下のガソリン漏れも、合わせて確認することも重要です。
ガソリンが車の部品から漏れていたり、原因がわからないけどガソリンのにおいが続いたりする場合は、整備工場やディーラーに相談することをおすすめします。
車内にガソリンを付いてしまった場合
ガソリン漏れ以外にも、ガソリンが車内に付くことで、ガソリンのにおいが広がってしまいます。そうなった場合、清掃が必要となるため、下記の手順で対処しましょう。
- 付着した場所の特定する
- 該当箇所を雑巾などで吸い取る
- ガソリンを揮発させる
- 該当箇所に洗剤をしみ込ませる
- 洗剤を拭き取り乾燥させる
ガソリンのにおいを長く嗅いでいると、吐き気や立ちくらみの原因にもなるため、作業は換気をしながら行いましょう。体調に合わせて休憩や水分補給をすることも大切です。
車がガソリン臭いときの原因別の修理費
ガソリンのにおいの原因を特定できたら、次はそれぞれの修理にかかる費用について見ていきましょう。
修理箇所によって金額が変わってきます。ここでは、普通車の主な修理箇所の目安をご紹介します。
燃料タンク
燃料タンクの価格は25,000円〜50,000円(税込)ほどですが、作業工賃もかかってくるため、合計では50,000円〜120,000円(税込)ほどかかることが一般的です。
これは、車種によって燃料タンクの種類や作業時間が変わるためです。
作業工賃は整備工場によって差が出るため、安く済ませるためには相見積もりをとることをおすすめします。
修理費用は決して安くないため、燃料タンクの故障のタイミングで買い替えを検討する人も多くいます。
チャコールキャニスター
チャコールキャニスターの価格は15,000円前後(税込)で、作業工賃を合わせると合計30,000円前後(税込)ほどが相場です。
こちらも燃料タンクと同様に、工賃がかかるため、相見積もりをとって比較してみましょう。
マフラー
マフラーの価格は車種によっても変わりますが、60,000円〜100,000円(税込)ぐらいが相場です。この値段にさらに作業工賃がかかってくるため、できるだけ安価に抑えたい人は中古のマフラーを購入することも検討してみましょう。
中古品のマフラーは、10,000円〜50,000円(税込)程度に値段を抑えられます。新品と比較したときに、寿命が短い点には注意が必要です。
長く車に乗り続けたい人は、新品の方が長期的にみたら安くなることもあります。
まとめ
このページでは、車でガソリンのにおいがしたときの原因や対処法、修理費について解説しました。
ガソリンが漏れている場合、大きなトラブルにつながる可能性もあるため、整備工場やディーラーで点検してもらうようにしましょう。
ガソリン漏れの原因となりやすいのは、燃料タンクまわりやエンジンルームです。交換となると高い修理費がかかってしまうため、車検などで継続的に点検を行うことが大切になります。
部品のトラブル以外にも、ヒューマンエラーによってガソリン漏れが発生することもあります。
ガソリンを給油するときには、漏れていないかどうか確認しながら、注意して行うことが大切です。
エンジンのにおいがしたときに、慌てずに対応できるようにそれぞれの対処法を確認して快適なカーライフを楽しんでください。