ディーラーでタイヤ交換するのは正解か?他の依頼先とも比較

車のタイヤは、使用し続けると溝がすり減っていくことで劣化します。

すり減った状態で走行を続けるのは危険であるため、定期的なタイヤ交換が必要となります。

タイヤ交換をするとき、依頼先としてまずディーラーを思いつく人が多いのではないでしょうか。

しかし、タイヤ交換にかかる費用は決して安価ではなく、依頼先によっても大きく変わってきます。

この記事では、ディーラーにタイヤ交換を依頼する場合の費用や他のお店との比較、ディーラーに依頼するメリットについて紹介します。

関連記事:タイヤの空気圧を点検する意味は?適正ではない空気圧によるデメリットについて

車のタイヤ交換にかかる費用について

車のタイヤ交換の費用には、タイヤの取り外しと取り付け、メンテナンスなどの工賃が含まれています。

ここでは、タイヤ交換にかかる費用の内訳について解説します。

脱着・組み換え

タイヤ交換の主な作業は「脱着」と「組み換え」です。

脱着は、車からホイールごとタイヤを取り外して着け替える作業を指し、組み換えはホイールからタイヤを外して新しいタイヤを装着することを指します。

この2つが基本工賃として計上されます。

この基本工賃は、依頼先によってばらつきがあるため、事前にしっかり確認しておきましょう。

タイヤのバランス調整

タイヤを交換した後はバランス調整を行います。

タイヤがホールに偏った状態で装着
されていると、高速道路を走行しているときにステアリングが振動して直進安定性が損なわれます。

このような不具合を改善・予防するためにタイヤ全体のバランスを調整します。

エアバルブの交換

エアバルブとは、タイヤに空気を入れる注入口のことで、ホイールに取り付けられています。

エアバルブが劣化すると空気が漏れて走行不能になることもあるため、定期的な交換が必要です。

なおエアバルブを交換する際は、必ずタイヤ脱着の工賃が発生します。

タイヤ廃棄料

不要となったタイヤは、家庭ゴミとして出すことはできません。

不用品回収業者に依頼することもできますが、手数料が比較的高額となるため、タイヤ交換の際には古いタイヤの廃棄も依頼するといいでしょう。

ディーラーでタイヤ交換する場合はいくらかかる?

ディーラーでタイヤを購入し交換する場合、工賃は4本で8,000〜32,000円が相場です。

一方、ディーラーにタイヤを持ち込んで交換作業のみを行う場合は、12,000〜48,000円と割高になります。

他の依頼先と比較すると高いのか?

ディーラーの他にタイヤ交換ができる依頼先として、ガソリンスタンドやタイヤ専門店、自動車整備工場、カー用品店があります。

ここでは、依頼先ごとのタイヤ交換の工賃を紹介します。

タイヤ専門店

購入+作業作業のみ
工賃の目安8,000円~13,000円12,000円~30,000円

タイヤ専門店は、ディーラーより価格を抑えてタイヤ交換できる場合があります

タイヤの種類は他の業者と比べても豊富で、予算や目的に合ったタイヤを選ぶことができます。

専門知識を持ったスタッフから質の高いサービスを受けられるのもメリットです。

タイヤの選び方が分からない人や購入からタイヤ交換まですべてを任せたい人に向いています。

カー用品店

購入+作業作業のみ
工賃の目安6,000円~8,000円8,000円~15,000円

カー用品店はタイヤ専門店よりもさらに安価にタイヤ交換が可能です。

取り扱うタイヤの種類も多く、好みに合ったタイヤを選べるのがメリットです。

ただし、カー用品店は取り扱う商品数が多いため、繁忙期は待ち時間が発生しやすいという欠点があります。

また、タイヤ交換以外にも他の作業依頼が入ってしまうと、待ち時間が長くなる可能性があるため、余裕をもって予約する必要があります。

ガソリンスタンド

購入+作業作業のみ
工賃の目安4,000円~20,000円8,000円~30,000円

ガソリンスタンドは全国に店舗があるため、他の業者よりアクセスしやすいというメリットがあります。

しかし、すべての店舗がタイヤ交換に対応しているわけではなく、選べるタイヤの種類は少なめです。

また、冬前や春先などは混雑する可能性があるため事前予約しておく必要がある点は注意が必要です。

しかし、全国にどこにでもあるため旅先で急にタイヤがパンクして交換が必要な場合は、ガソリンスタンドがおすすめといえます。

自動車工場

購入+作業作業のみ
工賃の目安1,000~3,000円2,000~5,000円

他の業者と比べても安価でタイヤ交換ができ、整備のプロが作業するため、安心して依頼できます。

タイヤ交換と同時に車の整備点検も依頼できるのもメリットです。

しかし、車の整備が主な業務のため、タイヤの種類や在庫は限られます。

さらに車検で自動車工場を利用する人もいるため、急なタイヤのパンクでタイヤ交換依頼をしても待ち時間が長くなる可能性があるため、前もって予約しておく方が安心でしょう。

ディーラーにタイヤ交換を依頼するメリットとデメリットとは?

ここでは、ディーラーにタイヤ交換を依頼するメリット・デメリットについて解説します。

ディーラーにタイヤ交換を依頼するメリット

ディーラーにタイヤ交換を依頼するメリットは、高い専門知識のあるスタッフに依頼できることです。

自社の車やタイヤについて知り尽くしたスタッフが交換作業に当たるため、耐久性のあるタイヤ、走行性能を重視したタイヤなど車に合ったタイヤ選びの相談もできます。

万が一、タイヤ交換に不備があってもきちんと対処してもらえるため、安心して任せられます。

さらに、電話やネットで事前予約でき、自宅まで車を取りに来てくれるなどきめ細やかなサービスを受けられます

店内によっては待つ間のお茶やお菓子のサービスがあったり、キッズスペースがある店舗もあるため、お子さまを連れてきても安心して依頼するメリットだといえます。

ディーラーにタイヤ交換を依頼するデメリット

ディーラーでのタイヤ交換は、タイヤ専門店やカー用品店、ガソリンスタンドなどと比べると高額になります。

タイヤをディーラーで購入する場合は選べるタイヤが純正のみのため、低価格のタイヤを選ぶことはできません。

また、事前予約をしていない場合は対応に時間がかかる場合があります

自分で買ったタイヤをディーラーで交換してもらえるのか?

ディーラーのタイヤ交換費用は高く設定されているため、「タイヤだけを持ち込んで依頼できれば」と考える人もいるでしょう。

しかし、会社の方針などでタイヤの持ち込みを受け付けていないディーラーもあるため、必ず事前に確認しましょう。

また、持ち込みが可能でも「持ち込み料金」が別途発生するのが一般的です。

タイヤ交換の費用を抑えようと安価に購入したタイヤを持ち込んでも、結果的に料金の総額が高額になってしまうこともあるでしょう。

まとめ

この記事では、ディーラーでのタイヤ交換について解説しました。

タイヤは安全運転に深く関わるパーツであり、一度交換すれば長く使用できるため、多少費用がかさんでも安心して依頼できる業者を選ぶことが大切です。

ディーラーであれば、自社の車やタイヤの専門知識が豊富なスタッフがいるため、安心して作業をお任せできます。

タイヤ交換の際は、依頼候補としてディーラーを検討してみてください。

この記事を書いた人

自動車ニュースのWEBマガジン

カーナレッジ編集部

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