慣らし運転はした方がよい?メーカー別の回答や方法を紹介

少し前までは、新車は慣らし運転をしてから乗ることが一般的でした。しかし、最近は慣らし運転はしなくてもよいといわれることもあります。実際に、慣らし運転をすべきかどうか迷う人も多いのではないでしょうか。

ここでは、慣らし運転の必要性を解説します。また、メーカー別で慣らし運転を推奨するかどうかの回答や、慣らし運転の具体的なやり方についても触れるので、新車の購入を検討している人は参考にしてみてください。

ポチモバナー青
ポチモバナー青

慣らし運転とは

新車を購入したら本格的に使用する前に、車本来の持つ性能を抑えて使用する期間があります。この操作を「慣らし運転」といいます。

車はさまざまなパーツがかみ合って動いており、慣らし運転をすることでエンジンやタイヤ、ブレーキなどの各パーツが馴染んで車全体の動きを滑らかにします。

部品同士を馴染ませることは、車の寿命を伸ばして乗り心地をよくするために大切な要素です。新車のうちにエンジンやトランスミッション、ブレーキに軽く負荷をかけて、パーツ同士の摩擦や負荷を取っておくことで、後々の車の不調を防げます。また、エンジンの性能を最適化して、燃費向上の効果も期待できます。

しかし、最近の車ではパーツの精度も高くなり、慣らし運転が必要ないとされるケースもあるようです。続いては、慣らし運転の必要性を解説します。

関連記事:エンジンブレーキを使いすぎるとどうなる?使い方や使うべきタイミングを紹介

慣らし運転の必要性

慣らし運転 必要性

慣らし運転の必要性については意見が分かれています。以前は慣らし運転を行うことが一般的でしたが、今の車には必要ないケースもあるようです。

ここでは、慣らし運転が必要ないケースと必要なケースについて解説します。

慣らし運転が必要ないケース

近年発売されている性能の高い車は、慣らし運転が必要とされていません。

そもそも慣らし運転は、車両の各パーツを馴染ませて機能を向上させ、車両の性能や寿命を伸ばすための方法です。しかし、現代の車はそれぞれのパーツの精度が向上しており、わざわざ購入したあとに慣らし運転を行って調整しなくても、トラブルが起きることが少ないです。

精度の高い部品で構成されている車であれば、慣らし運転をして負荷をかけて調整しなくても、後々のトラブルにつながる可能性はありません。

慣らし運転が必要なケース

慣らし運転が必要なケースとして、購入した車のメーカーが推奨している場合が挙げられます。特に輸入した車やスポーツカー、高級車などは、走行前の慣らし運転を指示されていることが多いです。

指示書どおりに車を動かすことで車を長く使えるため、これらの車を購入する際にはメーカーが指定する方法や手順をよく確認してみてください。自分流で進めると想定外のトラブルにつながる可能性もあるため、不安な人は店頭のスタッフに相談することをおすすめします。

関連記事:トヨタGR86とスバルBRZの違いを徹底解説

関連記事:スバルのBRZ|STI Sportグレードをご紹介

関連記事:高級車一覧を国産・外車別に紹介!

新車以外のタイミング

新車の購入以外に、部品交換をしたあとなどは慣らし運転をすることが推奨されています。たとえばエンジンやトランスミッション、ブレーキパッド、タイヤ、サスペンションといったパーツを取り替えた際です。

新車ではないものの新しい部品とほかのパーツをうまく動かすためには、慣らし運転をして摩擦や負荷を減らしておくことが大切です。交換する部品によって慣らし方なども変わってくるため、修理の際に慣らし運転の仕方を確認しておくとよいでしょう。

メーカー別慣らし運転の必要性

慣らし運転 必要性 取扱説明書

メーカーによって慣らし運転の必要性が異なります。ここでは、メーカー別に公表している慣らし運転の必要性についてご紹介します。

トヨタ

トヨタが製造・販売する車では、全車種において慣らし運転の必要はありません。一般的な安全運転を心がければ、各部品の馴染みは自然と出てきます。なお、慣らし運転とは車を慣らすためではなく、ドライバーが運転に慣れるための期間であると考えるよう呼びかけています。

スズキ

スズキが現在製造・販売している車は、特段慣らし運転の必要はありません。スギキも慣らし運転は新しい車に慣れるまでの期間と考えており、この期間は急発進や急ブレーキなどを避けて、安全運転を心がけるよう呼びかけています。

ホンダ

現在ホンダが製造・販売する車は、エンジンなどの主要パーツやその他の部品の精度が上がっているため、慣らし運転を行う必要はないとしています。しかし、機械の性能を保って寿命を延ばすために、一定期間は急激なアクセル操作や急発進を避けた方がよいと呼びかけています。

エンジンや駆動系の保護のため、取扱説明書に慣らし運転の記載がない場合は1,000km走行までを慣らし期間とし、取扱説明書に記載がある場合はその期間を慣らし期間と定めています。

マツダ

マツダでも部品やオイルの品質が向上したため、特別慣らし運転をする必要はないとしています。しかし急発進や急加速、エンジンの回転数を高くする運転などは避けることをすすめています。

なお、ロータリーエンジンを搭載する車では、最初の1,000kmまではいくつかの点に注意して運転すべきとしています。通常のレシプロエンジンと比較して高回転になるため、メタル類やシール類を馴染ませるために、空ぶかしをしないことやエンジン回転数を7,000rpm以上にしないこと、急発進・急加速をしないことが呼びかけられています。

スバル

スバルは新車の慣らし運転を推奨しています。慣らし期間は走り始めから1,000kmまで、4,000rpm以下が目安です。また、タコメーターがない車については急発進や急加速、急激なエンジンブレーキを避けることも必要です。

日産

日産の製造・販売する車でも、新車の慣らし運転が必要です。エンジン本体や駆動系のパーツなど車の性能を十分に引き出すため、走行距離1,600kmに達するまでは適度な車速やエンジン回転数で運転するよう定めています。

ただし、車両ごとに走行距離やエンジン回転数など指定が異なる場合があるため、取扱説明書をよく読むことが大切です。

三菱

三菱の製造・販売する車では、一部の車を除いて慣らし運転は必須ではないとしています。慣らし運転をしなくても運転の支障はないものの、良好なコンディションを長く維持するためには有効です。

新車一ヶ月目の点検を受けるまでの間は、急な加速や激しいシフトチェンジを避けて、エンジン回転数や速度を抑えるよう定めています。目安としてはエンジン回転3,000以下、車速は80km/h以下程度です。

三菱で慣らし運転が求められる車は、eKクロス、eKクロス スペース、デリカミニの全車eKワゴンの一部、eKスペースの一部などが挙げられます。これらの車種は、走行距離約1,600kmまで慣らし運転をしなければなりません。

慣らし運転の方法

慣らし運転 必要性 方法

慣らし運転は、初めから飛ばし過ぎず徐々に車を動かしていきます。そのため、走行距離1,000kmずつでエンジン回転数を1,000rpmずつのように、目安を決めて回転数を増やすことが大切です。

慣らし運転期間中は、エンジン回転数を上げ過ぎないようにすることが重要になります。慣らし運転では、エンジン回転数を4,000 rpm以下に抑えることが一般的です。2,000kmを超えたらエンジン回転数を3,000rpmまで、3,000kmを超えたらエンジン回転数4,000rpmまでというように、ゆっくりエンジンを仕上げるように意識してください。

また、アクセルを全開に踏み込まないようにしたり、ハンドルやブレーキを急に操作しないようにしたりすることもポイントです。早く慣らしたい場合は、長時間の高速道路を走行する方法もあります。

また、慣らし運転の方法はメーカーや車によって異なるため、取扱説明書やメーカーの指示に従うことが重要です。

まとめ

この記事では、新車購入時に慣らし運転をした方がよいかどうかについて解説しました。慣らし運転とは車を長持ちさせるために、徐々にパーツを駆動させて馴染ませておく方法です。

最新の車は性能が高いため、慣らし運転を行わなくても故障する心配がないとされています。しかし、メーカーや車種によっては慣らし運転を推奨するケースもあるため、新車を購入したら取扱説明書の慣らし運転に関する項目を確認することをおすすめします。

ポチモバナー青
ポチモバナー青

この記事を書いた人

自動車ニュースのWEBマガジン

カーナレッジ編集部

カーナレッジはクルマの知識をわかりやすく提供する自動車ニュースメディアです。新車・中古車の最新情報やメーカー・ボディタイプ・メンテナンスなどの基本知識まで。自動車のことがすべて分かるWebマガジンです。

関連する記事

カテゴリーから記事を探す

error: このページの内容は保護されています。