ダッシュボードは車のどこ?間違えやすい用語についても解説

車には、さまざまなパーツがあり、その名称を完全に覚えている人は少ないでしょう。車のパーツの中でも特に覚えにくいのが「ダッシュボード」です。

ダッシュボードとインパネの違いが分からない人もいるかもしれません。

この記事では、ダッシュボードは車のどこの部分にあるのか、間違えやすい箇所と併せて解説します。また、ダッシュボードの管理方法や傷をきれいにする方法なども解説するため、参考にしてください。

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ダッシュボードは車のどこ?

ダッシュボードとは、運転席と助手席の前方かつ、フロントガラスの下の部分全体のことで、エンジンと車内空間を隔てる壁のような役割を果たしています

ダッシュボードはエンジンの熱や汚れなどが車内に入ってこないようにするために配置されているもので、事故が起こった際の衝撃から人を守るためのエアバッグや緩衝材などを内部に有しています。

助手席前方にある収納スペースのことをダッシュボードと勘違いしている方も多いですが、あれはダッシュボードの一部であり、ダッシュボードそのものではありません。

ダッシュボードと間違えやすい箇所

ダッシュボードは、運転席・助手席の前にあり、エンジンと車内空間を隔てる壁のことを指しますが、別の場所をダッシュボードだと思っている人もいるでしょう。

ここでは、ダッシュボードと間違えやすい箇所について解説していきます。

インパネ

5代目スイフトインパネ
例:5代目スイフトインパネ(出典:スズキ株式会社

「インパネ」は、ダッシュボードと間違えやすい箇所の一つです。

正式名称は「インストルメントパネル」で、本来はスピードメーターなどの計器盤のことを指します。

しかし現代では、計器盤に加えてエアコンのスイッチや、オーディオ、カーナビ、エアバッグまでを含めた部分をインパネと呼ぶようになることが多くなりました。

つまり、ダッシュボードと意味はほとんど同じなので「ダッシュボード≒インパネ」ともいえるのです。

しかし、明確にどこからどこまでがインパネでダッシュボードかという取り決めがあるわけではありません

インパネとダッシュボードはほぼ同じ部分を指すとはいえ、はめ込まれたメーター類やオーディオ類のみをインパネと呼ぶ方が多い上に、ダッシュボードの範囲や設置場所は各自動車メーカーや車のコンセプトなどによってさまざまです。

インパネという言葉が示す意味が広くなったのは比較的最近であるため「スイッチやメーターなどの機器」が設置してある部分を「インパネ」、インパネを含む運転席と助手席の前方部分を「ダッシュボード」と呼び分けることが無難かもしれません。

計器盤

計器盤とは、運転席前方に設置されたさまざまなメーターの総称のことです。

計器盤は、車の状態を一目で把握でき、速度超過や事故を未然に防ぐための重要な役割があります。

計器盤の表示内容は車の種類によって異なりますが、一例として以下のような内容があります。

・スピードメーター(何キロで走行しているのかを表示する機能)
・オドメーター(車が製造されてから現在までの走行距離を表示する機能)
・タコメーター(エンジンの回転数を表示する機能)
・トリップメーター(区間走行距離を表示する機能)
・水温計(エンジンを冷やすための冷却水の温度を表示する機能)
・方向指示表示灯(車の進行方法を表示する機能)
・ヘッドランプ上向き表示灯(ハイビームに設定されているのかを表示する機能)
・シフトレバー位置表示灯(現在のシフトの位置を表示する機能)
・燃料残量警告灯(ガソリンの残量が少ないときに表示する機能)
・燃料計(ガソリンの残量を表示する機能)
・ABS(ABSが作動したときに表示する機能)

グローブボックス

トヨタタンク助手席グローブボックス
例:トヨタタンク助手席グローブボックス(出典:トヨタ自動車株式会社

グローブボックスは、助手席の前にある収納スペースのことを指しています。

車検証や説明書などを「ダッシュボードの中に収納している」と表現されますが、正確には「グローブボックスの中に収納している」です。

ただし、ダッシュボード内にグローブボックスが設置されているため、どちらの表現も間違いではありません。

グローブボックスは、ワンタッチで開くタイプが一般的ですが、オープンカーや高級車など開閉する際に鍵が必要な車もあります。

ダッシュボードの管理方法

ダッシュボードは、運転席と助手席の前方にあるため、傷や汚れがついていると目立ちます。

また、場合によっては事故を起こす危険性もあるため、注意が必要です。

そのため、適切に管理する必要があるでしょう。

ここでは、ダッシュボードの管理方法について解説します。

ダッシュボードにはものを置かない

ダッシュボードはフロントがガラスの下に設置されているため、日光を浴びやすく温度が高くなりやすいです。

真夏では、79℃まで上昇したという記録もあります。
そのため、ダッシュボードの上にものを置いていると、ものが破損する恐れがあるかもしれません。

また、ものが置いてあることで、万が一の事故の際にエアバッグが作動しない可能性もあります。

安全のことを考慮すると、ダッシュボードの上にはものを置かないようにした方が良いのです。

ダッシュボードは定期的に掃除する

ダッシュボードは定期的に掃除するようにしましょう。

ほこりや汚れなどを放置していると、表面がべたついてしまう可能性があります。

簡単にふき取るだけできれいになるクリーナーを活用するのがおすすめです。

ダッシュボード専用の保護マットを敷く

ダッシュボードは、傷つきやすいものです。

また、直射日光を浴び続けるため、表面が色褪せたり、ざらついたりする可能性があります。

これらの問題を解消できるのが、専用の保護マットです。

ダッシュボード専用の保護マットを敷くことで、傷や劣化を防げます。
保護マットの値段は比較的安価であるため、購入してみてもよいでしょう。

ダッシュボードの傷をきれいにする方法とは

先述のとおり、ダッシュボードは傷がつきやすいものです。そのため、不意に傷をつけてしまったという経験がある人もいるでしょう。

ここでは、ダッシュボードの傷を自分できれいにする方法について解説します。

手順1.傷の周りをふき取る

まずは、傷の周りをふき取りましょう。

ダッシュボードには、ほこりや花粉などがついており、ふき取らないまま行おうとするときれいに修復できません。

拭き取らなければ傷にほこりなどが詰まり、きれいに修復できないどころか色ムラの原因となり逆に傷が目立ってしまう恐れがあります

そのため、傷の周りのほこりや花粉はきれいにふき取りましょう。

手順2.傷以外の部分にマスキングをする

傷の周りをきれいにふき取ったら、傷以外の部分にマスキング(該当箇所以外を覆い隠すこと)を行いましょう。

これは、このあとの手順である充填剤が傷以外の部分につかないようにするための作業です。

マスキングには、マスキングテープを使うのが一般的です。
ホームセンターやカーショップなどで販売されており、値段も安価です。

手順3.充填剤(パテ)を傷の部分に入れる

マスキングの作業が終わったら、充填剤を傷の部分に入れましょう。

充填剤は、住宅の外壁などにも活用され、ひび割れや隙間などを埋める役割があります。

ダッシュボードの傷を埋める際は、きれいに埋める必要はないため、傷がしっかり塞ぐように作業しましょう。

充填剤は、ホームセンターで購入することが可能です。

手順4.充填剤を入れた部分を磨く

充填剤を入れると、その部分が盛り上がるため、見栄えが良くありません。
そのため、盛り上がった部分をサンドペーパーで磨く工程が必要です。

充填剤を入れた部分を磨く作業は、傷をきれいにする上で大切な手順です。

多少時間をかけて丁寧に行うのがよいでしょう。

手順5.充填剤を入れた部分を塗装する

最後に充填剤を入れた部分をダッシュボード塗装剤で塗装しましょう。

この作業も色にむらがでないように、慎重かつ丁寧に進めることが大切です。

塗装の手順は、最初に下塗りを行い、次に中塗り、上塗りという順番で行います。

この手順を守らなければ、色が定着せず仕上がりがきれいにならない可能性があるので注意しましょう。

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まとめ

今回は、ダッシュボードが車のどこの部分にあるのかについて解説しました。

ダッシュボードは、運転席と助手席の前方かつ、フロントガラスの下の部分にあります。

ダッシュボードの主な役割は、エンジンと車内空間を隔てることや、事故の際の衝突を軽減することです。

ダッシュボードとそれに関連する言葉(インパネや計器盤、グローブボックス)は少しややこしい部分なので、この記事を参考にそれぞれの正確な位置を覚えておきましょう。

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