ナンバーフレームとは?定められている規定や取り付け方について解説

ナンバーフレームは、車に取り付けることで見た目のイメージを変えられるため「自身の車に取り入れたい」と考える人もいるでしょう。

ナンバーフレームには規定が定められているため、正確に把握しておかなければ、違反となってしまいます。

この記事では、ナンバーフレームを装着する際の規定や、取り付け方法などについて解説していきます。

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ナンバーフレームとは

ナンバーフレームとは、ナンバープレートに取り付けてデザイン性を高める装備のことです。

純正品や汎用品など多くの種類が販売されているため、自分好みにカスタマイズができるでしょう。

またナンバーフレームは、見た目だけではなく実用的な面での利点もあります。

たとえば、ナンバーフレームがあることで、ナンバープレートが曲がるのを防止できたり、ナンバープレートの端で指を切るのを防げたりすることです。

そのほかにもナンバーフレームの装着により、ナンバープレートの盗難のリスクを低減できるでしょう。

ナンバーフレームの種類のなかには、盗難防止機能付きのものがあります。

これは、専用の工具がなければナンバープレートを取り外すことができないという機能です。

このようにナンバーフレームは、ナンバープレートのデザイン性を向上させるだけでなく、欠点を補う役割も果たします

ナンバーフレームの規定

ナンバープレートは、表示に関する基準が明確に定められています。この基準に伴い、ナンバーフレームの規定も明確に定められました。

ここでは、ナンバーフレームの規定と罰則について解説していきます。

ナンバープレートの役割

ナンバープレートは、それぞれの車両を識別するための役割を果たします

また、事故や犯罪が起きた際の迅速な対応をすることにも役立つため、公道を走る車は必ず明示しなければなりません

またナンバープレートは、「自家用」や「事業用」「普通自動車」「軽自動車」などによって色が異なります。
それぞれの色は以下の通りです。

普通自動車軽自動車
自家用白地に緑文字黄色地に黒文字
事業用緑地に白文字黒地に黄色文字
※参考元:国土交通省│ナンバープレートの現状について

ナンバープレート表示の新基準

2016年4月にナンバープレートの表示義務が明確化されました。
この基準では、以下の点が禁止されています。

・ナンバープレートはカバーの使用が禁止(無色透明なカバーも使用不可)
・ナンバープレートを回転して取り付けてはいけない
・ナンバープレートの文字が読み取れないように覆ってはいけない
・ナンバープレートを折り返してはいけない

これらの基準は、バイクのナンバープレートにも適用されます。

特に回転や折り返しなどは、バイクに見受けられます。

基準が守られていない場合は、罰則の対象となるため、自身のナンバープレートを確認しましょう。

また、2021年4月以降に登録された車やバイクのナンバープレートには、位置や角度の数値が明確に定められました。

ナンバーフレームの規定

ナンバープレートの位置や角度の数値が明確に定められたことに伴い、ナンバーフレームの幅や厚さも数値化されました。

ナンバーフレームの幅や厚さの数値は以下の通りです。

厚さ
上部10mm以下6mm以下
(上部の幅が7mm以下の場合は、10mm以下)
左右18.5mm以下30mm以下
下部13.5mm以下30mm以下
※参考元:国土交通省|~ナンバープレートを見やすく表示しましょう~
※幅:ナンバーフレームの外縁からナンバーフレームの内縁までの長さ
※厚さ:ナンバープレートから突き出しているナンバーフレームの厚さ

なお、ナンバーフレームは脱落しないものを取り付けましょう

また、バイクのナンバープレートについては、ナンバーフレームの装着が禁止です。

ナンバーフレームに関する罰則

ナンバーフレームを正しく装着していなかったり、ナンバーが読み取れなかったりする場合は、罰則の対象です。

道路運送車両法第19条では、ナンバープレートを国土交通省が定める位置に設置し、被覆のないことが定められています。

この条文に違反した場合は道路運送車両法第109条により、50万円以下の罰金が科せられます。

また、ナンバーフレームを取り付けたことにより、ナンバープレートの文字が認識できない状態では車検に通せません

ナンバープレートは個々の車を識別するために重要なものであるため、このように厳格な規定がされています。

ナンバーフレームを利用する際は、この規定を守らなければならない点を頭に入れておきましょう。

ナンバーフレームの取り付け方

前方のナンバーフレームは、自身で取り付けることができます。

前方のナンバーフレームの取り付け方法は、以下の通りです。

なお、ナンバーフレームの形状によっては、取り付け方法が異なる場合があります。

  1. プラスドライバーを使用して、ナンバープレートを車から取り外す(取り外した際のボルト類は保管する)
  2. ナンバーフレームに、外したプレートを差し込む(ナンバーフレームを差し込んだ際に傾きが出る場合は、スペーサーで角度を調整する)
  3. ナンバーフレームを取り付けたナンバープレートを車のもとの位置に設置する

ナンバーフレームは脱落しないようにしっかり固定し、定期的にボルトの緩みがないかを確認しましょう

また、ナンバーフレームの取り付けは、カー用品店やディーラー、自動車整備工場に依頼できます。

ナンバーフレームを取り付ける際の注意点

ここでは、ナンバーフレームを取り付ける際の注意点について解説していきます。

場合によっては、罰則の対象になるため、事前に押さえておきましょう。

ナンバープレートの文字が隠れないようにする

ナンバーフレームは、あくまでもナンバープレートの装飾という補助的な役割を目的としているため、プレート本来の役割を妨害してはいけません。

そのため、ナンバーフレームを取り付ける際は、基準を満たした商品を購入して、ナンバープレートの文字が隠れないように注意しましょう。

後ろのナンバープレートは取り外せない

車の後ろのナンバープレートには「封印」がされているため、取り外すことができません

封印とは、車が運輸支局によって正式に登録・検査を受けた後にナンバープレートを取得した証となるもののことです。

封印は、ナンバープレートの取り外しの防止や車の盗難を防ぐなどの重要な役割があります。

そのため、封印が外れたり、破損したりした場合は、登録した運輸支局で再封印を行わなければなりません。

また、封印があるナンバープレートを取り外すと違反の対象になってしまいます。

そのため、後ろのナンバーフレームを取り付ける際は、スライド式のような封印の取り外しが不要なものを選びましょう。

中古車を購入する際の注意点

中古車を購入する際には、ナンバープレートについて以下の注意が必要です。

まず、ナンバープレートの位置と角度、そして汚れや破損、プレートフレームの使用や視認性です。
ナンバープレートの取り付け位置は、道路運送車両法で定められております。

2021年10月1日の法改正により、原則的には車体の左側に装着することが求められます。
ただし、車両の構造上左側に取り付けられない場合は、右側に取り付けることが認められています。

また、ナンバープレートは水平に配置され、前面の場合は左右向き0度、上下向き上向き10度~下向き10度など、法律に基づいて取り付けられなければなりません。

また汚れや破損があると、車検に合格できないだけでなく、罰則の対象となる可能性があります。

車検に通らない可能性があるだけでなく、ナンバープレートが見えにくく、また、落下して後続車に危険を引き起こす可能性があります。

したがって、中古車を購入する際には、これらの要点を確認することが重要です。

1. ナンバープレートが車体の左側に正しく取り付けられているかどうか。
2. ナンバープレートの角度が法律に準じて調整されているかどうか。
3. ナンバープレートが汚れていたり、破損していないかどうか。
4. ナンバープレートフレームが違反でないかどうか。

もし何か問題があれば、販売店に修理や交換を依頼することを検討してください。

まとめ

この記事では、ナンバーフレームを装着する際の規定や、取り付け方法などについて解説しました。

ナンバーフレームはデザイン性の向上だけでなく、ナンバープレートの曲がりの防止や盗難の予防などの利点もあります

ナンバーフレームには、ナンバープレートの新基準の適用に伴い、規定が定められました。

これにより、ナンバーフレームを正しく取り付けられていない場合は、罰則の対象になってしまうため、注意が必要です。

ナンバーフレームを取り付ける際は、この記事を参考に基準や規定をしっかり守ったうえで、お気に入りのアイテムを探しましょう

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この記事を書いた人

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カーナレッジ編集部

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