シフトロック解除のボタンがない場合の対処法とは?

自動車を運転する際に、シフトロックボタンを目にする人は多くいると思います。

シフトロックという言葉を聞いたことがあっても、その意味や機能について詳しく把握していない人もいるのではないでしょうか。

何に使用するボタンなのか、どのような時に使うボタンなのか事前に把握しておくことが大切です。

また、自動車によってシフトロック解除ボタンがある自動車とない自動車があります。

ボタンがない自動車では、どのようにしてシフトロック解除を行えばよいのでしょうか。

この記事では、シフトロック解除のボタンがない場合の対処法について説明をしていきます。
シフトロックとは何かについても併せて説明をしていくため、参考にしてみてください。

シフトロックとは

クエスチョン

そもそもシフトロックとは何のことを指すのでしょうか。

ここではシフトロックの意味について紹介をします。

シフトロックとは?

シフトロックとは、AT(オートマチック)自動車の急発進や誤操作を防止するための安全装置のことです。
現在販売されているAT自動車には、ほとんどシフトロックが設定されています。

AT自動車は通常、エンジンを入れてフットブレーキを踏まないとレバーをP(パーキング)の位置から動かすことができません。
これはシフトロック機能が正常に作動している証拠です。

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シフトロック解除ボタンの役割や使うシーン

車の故障

日常生活なのかでシフトロック解除ボタンを使うことはほとんどありません。
そのため、普段車を運転している人の中には、シフトロック解除ボタンをよく知らないという人もいるでしょう。

シフトロック解除ボタンを使う場面とはいったいどのような時なのでしょうか。

ここでは、シフトロック解除ボタンの役割や、使用をするシーンについて解説をしていきます。
いざという時に焦らずに解除ができるように、しっかりと把握しておきましょう。

シフトロック解除ボタンの役割

シフトロック解除ボタンは、主に自動車が故障をしてエンジンがかからない時に使用します。

一般的にこのボタンは、レバーの近くにあることが多いです。
一度自身の自動車のどこに解除ボタンがあるかを確認することをおすすめします。

事故が起きた場合、速やかに自動車を移動させないと二次被害が起こる可能性もあるでしょう。

このような緊急事態の時にシフトロック解除ボタンを押すことで、エンジンが入らない場合でも自動車の移動が可能になります。

使うシーン

このボタンを使うシーンは「自動車が故障をした時」「バッテリーが上がってしまった時」「エンジンが入らない時」などです。

それ以外の時は、基本的にはシフトロック解除ボタンを使用しません。

また、自動車の故障やエンジンの不調などによってシフトロック解除ボタンを使用し、車を動かせたとしても、その後は整備工場などで見てもらうようにしましょう。

車が動いても故障や不調が治ったわけではないため、専門家に車の状態を見てもらうことが大切です。

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シフトロック解除ボタンの使用方法

使い方

解除方法はメーカーや車によって異なる場合もあるため、取扱説明書を読むようにしましょう。
一般的な使用方法は以下のとおりです。

  1. パーキングブレーキをかける
  2. エンジンスイッチを「ACC」に変更する
  3. 解除ボタンボタンを押しながら、レバーを「N」に移動させる

これで自動車を動かすことができます。

また、レバーは解除ボタンを押したままの状態の時のみ動かすことが可能です。
「N」にレバーを移動させたら、ブレーキから足を離さないようにしましょう。

自動車が停まっている場所が坂道の場合、ブレーキを離すと自動車が動き出します。
そもそもエンジンが入っていないため、ブレーキアシストも作用しません。

急に発進した場合、パニックを起こす可能性もあるでしょう。

レバーを動かす時はボタンを押し続ける、ブレーキから足を離さないという点がポイントです。

なお、この方法はあくまでもエンジンが入らない時の緊急用であることを念頭に置きましょう。

シフトロック解除ボタンがない場合の対処法

シフトロック

多くの自動車にはレバーの近くにシフトロック解除ボタンがあります。
しかし、一部の自動車にはボタンがない場合もあります。

そのため、エンジンがかからない時に自動車をどのように移動させればよいのか不安になる人もいるでしょう。

ここでは、シフトロック解除ボタンがない場合の対処法を解説します。

なお、車によっては解除方法が異なる場合もあるため、事前に取扱説明書や販売店に確認するようにしてください。

三菱が製造・販売する自動車の場合

三菱が製造・販売する自動車の場合、解除の方法は以下のとおりです。

  1. キーレスオペレーションキーから内蔵キーを取り出す
  2. パーキングブレーキをかけて、エンジンが切れていることを確認する
  3. ドライバーに布を被せて傷が付かないように保護し、シフトロック解除カバーを外す
  4. ブレーキを踏み続けながら、内蔵キーを解除の穴に差し込む
  5. キーを穴に差し込んだまま、レバーを「N」に入れる

ホンダが製造・販売する一部自動車の場合

ホンダが製造・販売するNーBOX・NーBOX customの解除の方法は以下のとおりです。

  1. パーキングブレーキをかける
  2. エンジンが入っていないことを確認した後に、パワーモードをオフにする
  3. 解除穴に、内蔵キーを差し込む
  4. 内蔵キーを差し込みながらレバーのボタンを押す
  5. レバーを「N」に動かす

ダイハツが製造・販売する自動車の場合

ダイハツが製造・販売する自動車の場合、すぐに見える位置にシフトロック解除ボタンがなく、ひと手間必要です。
解除方法は以下のとおりです。

  1. パーキングブレーキをかけて、エンジンをオフにする
  2. ブレーキペダルを踏む
  3. ドライバーを使用し、レバーの近くにあるカバーを外す
  4. カバーを外し、解除ボタンを押しながらレバーを操作します

マイナスドライバーを使用する際、傷が付く恐れもあるので、傷が付くことが嫌な人は保護のためにドライバーの先端に布などを巻くことをおすすめします。

ダイハツが製造・販売する自動車の場合、カバーを外さないとシフトロック解除ボタンを操作できません。

一度どのような手順で解除をするのか、シミュレーションをしてみてもよいでしょう。

緊急事態の時に操作ができるように、ダッシュボードの中にドライバーを常備しておくといざという時に役立ちます。

まとめ

今回はシフトロック解除のボタンがない場合の対処法について説明をしました。
シフトロックはAT自動車の安全装置であり、急発進や誤作動を防ぐ役割があります。

このボタンは、普段は使用することがないため、あまり馴染みのない人もいるでしょう。
シフトロック解除ボタンは、日常生活の中で使うことはほぼありません。

主に自動車が故障をした時やバッテリーが上がった時など、エンジンが入らない緊急時に使用します。
自動車によっては解除ボタンがないものもあります。

一般的なシフトロック解除ボタンの操作方法や、解除ボタンがない自動車の場合の操作方法などを紹介しましたが、自身の車の解除方法は、取扱説明書をよく読んで把握しておきましょう。

シフトロック解除ボタンの有無もわからない場合は、一度自分の自動車のボタンがどこにあるのかを確認することをおすすめします。

この記事を書いた人

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カーナレッジ編集部

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