パッシングとは?よく使われるケースや注意点を解説

車のヘッドライトは、走行中に夜道を明るく照らすためのものです。
ときには、周りの運転者とのコミュニケーションをとるために「パッシング」という動作を行うこともあります。

しかし、パッシングにはどのような意図があるのか、分からない人もいるでしょう。
また、パッシングはどのような場面で行われるのでしょうか。

この記事では、パッシングが使われやすいケース自分が行う際の注意点などについて解説していきます。

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パッシングとは?

パッシングとは、周りを走行している車に対して合図を送る作業です。
具体的な操作は、ヘッドライトを、瞬間的に2~3度ほどハイビームにする行為です。

一般的な車では、ウインカーレバーを手前に引くことでパッシングができます。

パッシングは、運転に支障がない簡易的な操作であるため、さまざまなシチュエーションで周りの運転者との意思疎通を図ることが可能です。

また、パッシングの定義は、道路交通法で定められているわけではなく、運転者同士のコミュニケーションをとるための手段として自然に生まれました。

パッシングが使われやすいケース

パッシングはさまざまな場面で使われており、どのような意図でパッシングをしているのかをケースごとに理解しておくことが大切です。

よくパッシングが使われるケースは、以下です。

  • 右折をするために停車しているケース
  • ハイビームのまま運転しているケース
  • 遅い速度で走行しているケース
  • 横断歩道を渡ろうとしている歩行者がいるケース

それでは、パッシングが使われやすいケースについて、それぞれみていきましょう。

ケース①右折をするために停車しているケース

交差点や店舗へ右折して進入しようとしているときは、対向車線を走っている車がいなくなるのを確認してから進みます。

しかし、このような場面で対向車線の車がパッシングを行うことがあります。
これは、「お先にどうぞ」という意味です。
パッシングをされたら、周囲の安全を確認し速やかに右折することを心がけましょう。

また右折する際には、譲ってくれた相手に会釈やパッシングを返すなどの感謝の気持ちを伝えると道を譲ったほうも気持ちがよいでしょう。

ケース②ハイビームのまま運転しているケース

夜間走行中、対向車線に車がいるにも関わらずハイビームのまま運転していると、対向車からパッシングをされる場合があります。

これは「ヘッドライトが眩しい」という意味です。
そのため、このような場面でパッシングされたら、素早くロービームにしましょう。

しかし、ロービームで運転しているのにも関わらず頻繁にパッシングされる場合は、ロービームの取り付け角度に不具合が発生している可能性があります。

そのため、自動車ディーラーや整備工場で点検を行いましょう。

ケース③遅い速度で走行しているケース

一般道路や高速道路を走行している際後ろの車からパッシングされる場合があります。

これは「速度が遅いです」「道を譲ってください」などの意味です。
そのため、このような場面では、適切な速度で運転しているかを改めて確認しましょう。

また、適切な速度で走行しているにもかかわらずパッシングを何度もくり返し行われる場合は、後方の車が粗暴な運転をする人である可能性があります。
そのため、トラブルや事故に巻き込まれないためにも、速やかに道を譲りましょう。

ほかにも、自分の車がハザードランプを点灯させたままの走行していることや、トランクがしっかり閉まっていないことなどを知らせている可能性もあります。

近くの駐車場に立ち寄って、異常がないか確認すると安心です。

ケース④横断歩道を渡ろうとしている歩行者がいるケース

信号がない横断歩道を渡ろうとしている歩行者に対して、パッシングをする場合があります。
これは、「停車するので、渡ってどうぞ」という意味です。

しかし、パッシングした車が停車してくれたとしても、対向車線の車が停車してくれるとは限りません。

そのため、自分が歩行者の場合は周囲の安全を確認してから渡りましょう。

パッシングする際の3つの注意点

意思疎通の手段としてさまざまな場面で活躍するパッシングですが、使用する際には注意しなければならないことがあります。

注意点は、以下です。

  • 連続的なパッシングを実施しない
  • 地域や個人によってパッシングの意図が異なることも
  • 運転者同士でアイコンタクトをとる

それでは、それぞれ詳しくみていきます。

注意①連続的なパッシングを実施しない

パッシングにはさまざまな意図が含まれているため、パッシングを実施する側の意図が相手に正確に伝わる保証はありません。

たとえば、前の車がハザードランプを点灯させたまま走行していることに自分が気づいた場合は、知らせるためにパッシングを行います。
しかし、前の運転者が気づかないからと何度も連続でパッシングを行うと、前の運転者は「遅いから道を譲れ」のようなあおり行為をされていると思ってしまう可能性もあります。

自分がよかれと思い行ったパッシングがあおり行為だと誤認されれば、前の運転者が冷静さを欠き、トラブルに発展する可能性があるため、連続的なパッシングは控えることが大切です。

注意②地域や個人によってパッシングの意図が異なることも

パッシングは、同じシチュエーションでの実施であっても、地域によっては意味合いが異なっているケースがあります。
そのため、自分の認識が間違っているかもしれない、という意識を持って運転することが大切です。

たとえば、自分の車が右折できるのを待っていた場合に、対向車線の車がパッシングをすることがあります。
このような場合、関東では「先にどうぞ」という意味ですが、関西では「私が先に行きます」という意味です。

そのため、パッシングをされた際は、地域によって意味に違いがあるということを念頭に置いて、柔軟に対応しましょう。

注意③運転者同士でアイコンタクトをとる

さまざまなケースにおけるパッシングの意味をご紹介しましたが、厳密には定められていません。
そのため、自分の意図が相手に伝わらなかったり相手の意図を誤解することがあるため、運転者同士でアイコンタクトをとることが大切です。

また、自分が周りの車に何かを伝えたい場合は、パッシング以外の手段を用いることを検討してみましょう。

たとえば、停車中の車に道を譲る場合は手で合図をする道を譲ってもらった場合は頭を下げて感謝を伝えるなどが挙げられます。
これらの行為は、意思疎通の手段としてパッシングの代わりになります。

パッシングにまつわる法律はある?

2023年4月現在、パッシング行為の使用規定等を定めた法律は制定されていません。

しかし、パッシングの多用は、減光等義務違反安全運転義務違反などの「妨害運転」に該当する可能性があります。

パッシングを含めた運転時の行動が妨害運転とみなされれば、以下のような罰則に処されます。

※参考元:警視庁│交通違反の点数一覧表
※参考元:e-GOV│道路交通法

交通の危険の恐れがある場合

違反点数25点
懲役3年以下
罰金50万円以下

著しい交通の危険がある場合

違反点数35点
懲役5年以下
罰金100万円以下

妨害運転による罰則

妨害運転による罰則は、交通の危険の恐れがある場合著しい交通の危険がある場合の2つに分かれます。

交通の危険の恐れがある場合は、2年間の免許取消処分になります。
ただし、過去の違反や累積点数がある場合は、最大で5年間の免許取消処分になる可能性もあります。

また、著しい交通の危険があると判断された場合は、3年間の免許取消処分になります。

過去の違反や累積点数がある場合は、最大で10年間の免許取消処分になる可能性もあるため注意しましょう。

まとめ

高速道路 車

この記事では、パッシングが使われやすいケース自分が行う際の注意点などについて解説しました。

パッシングとは、周りを走行している車の運転者に対して合図を送るために、ヘッドライトを瞬間的に2~3度ほどハイビームにする行為のことです。

パッシングは、使う場面によって「お先にどうぞ」や「ヘッドライトが眩しいです」「道を譲ってください」などの意味があります。
しかし、パッシングのやり方や地域によっては、意味が伝わらなかったりあおられていると勘違いしたりする可能性があるため、注意が必要です。

道路交通法では、パッシングの定義は定められていません。
しかし、パッシングを多用すると「妨害運転」に該当する可能性があります。

そのため、周りの運転者と意思疎通を図る際は、手で合図をしたり会釈したりとパッシング以外の方法を活用することも大切です。

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カーナレッジ編集部

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