油の沸点は何度?一覧で温度を解説!

世の中にはいろいろな「油」が存在します。

車だけでもエンジンオイルやブレーキフルード、ガソリンだって「石油」が原料なので言ってしまえば油です。

そこで気になるのが沸点ですね。

他の種類の油も何かしらの影響がないとも言い切れないのではないかと思われる方もいらっしゃるでしょう。

そこで今回は、色々な油の沸点について解説しますので、ぜひご参考になさってください。

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沸点とは

沸点とは、液体が気体に変化する温度です。

液体の分子が十分に熱せられると、液体と気体の間の境界がなくなり、液体全体が気体になります。このときの温度を沸点と呼びます。

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沸点は液体の種類によって異なる

沸点は、液体の種類によって異なります。水の沸点は100℃、エタノールの沸点は78℃、アセトンの沸点は56℃などです。

沸点が高い液体ほど、分子間の結合が強く、気体になりにくいということが言えるのです。

液体の性質を調べる重要な指標にもなる

このことから沸点は、液体の性質を調べる重要な指標とされています。
たとえば、沸点が高い液体は、沸点が低い液体よりも蒸発しにくく、煮沸に時間がかかります。

沸点が高い物質は、気体に変化するために多くの熱を必要とするため、固体や液体として存在する時間が長くなります。
逆に、沸点が低い物質は、気体に変化するために少量の熱しか必要としません。

そのため、沸点が低い物質は、固体や液体として存在する時間が短くなります。

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化学や工学でも重要

沸点は、化学実験や工業プロセスにおいて重要な役割を果たしています。

たとえば、化学実験では、沸点を上昇させることで、液体から気体を分離することができます。
また、工業プロセスでは、沸点を下げることで、液体を蒸発させ、気体として取り出すことができます。

日常生活でもよく使われる

沸点は、日常生活でもよく使われます。
たとえば、水を沸騰させると、雑菌が死滅し、水がきれいになります。

また、お茶やコーヒーを淹れるときにも、沸点を利用しています。

車で使われる液体一覧

車で使われる液体には、次のようなものがあります。
「オイル」と呼ばれるようなものがいわゆる「油」です。

  • ブレーキフルード(ブレーキオイル):ブレーキを制動力に変換します。
  • エンジンオイル:エンジンを潤滑し、摩擦を低減します。
  • 冷却水:エンジンを冷却します。
  • ガソリン:エンジンを動かす燃料です。
  • バッテリー液:バッテリーを充電します。
  • ウォッシャー液:フロントガラスを汚れや虫から守ります。
  • トランスミッションオイル:トランスミッションを潤滑します。
  • デフオイル:デフを潤滑します。
  • パワーステアリングオイル:パワーステアリングを潤滑します。

これらの液体は、車の各部を潤滑・冷却・清掃・保護するために必要です。
定期的に交換や補給を行うことで、車の性能を維持し、故障を防ぐことができます。

また液体である以上は沸点が存在します。それぞれ見ていきましょう。

※混合物であることが多いため、実際には徐々に沸騰するケースがほとんどです。

ブレーキフルード(ブレーキオイル)

  • 沸点:205℃
  • 凝固点:-40℃〜-50℃

ブレーキフルードとは、ブレーキシステムで使用される液体です。
ブレーキペダルを踏んだときに、ブレーキフルードがブレーキキャリパーに送られ、ブレーキパッドをブレーキディスクに押し付けることで車を停止させます。

ブレーキフルードが沸騰するとベーパーロック現象という現象が起こり、ブレーキが効かなくなります。

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エンジンオイル

  • 沸点:200℃〜300℃
  • 凝固点:-55℃

エンジンオイルとは、エンジンを潤滑し、摩擦を減らすために使用される液体です。

エンジンオイルは、エンジン内部の様々な部品を潤滑することで、摩擦を減らし、エンジンの温度を下げ、エンジンの寿命を延ばします。

鉱物油、合成油、部分合成油の3種類があります。

鉱物油は沸点は232℃で、最も安価なオイルですが、耐久性は低いです。
合成油は沸点は260℃で鉱物油よりも高価ですが、耐久性は高く、エンジンの性能を最も向上させます。
部分合成油は沸点は232℃で、鉱物油と合成油の混合物で、耐久性と価格のバランスが取れたオイルです。

エンジンオイルは、定期的に交換する必要があります。

交換時期は、車のメーカーによって異なりますが、一般的には6か月ごと、または1万kmごとに交換します。
エンジンオイルが劣化すると、エンジンの性能が低下し、エンジンの寿命が短くなるため、定期的に交換することが重要です。

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冷却水

  • 沸点:120℃
  • 凝固点:-35℃

エンジンの冷却水とは、エンジンの冷却に使用される液体です。

エンジンは、燃焼によって熱が発生しますが、この熱が放出されないと、エンジンがオーバーヒートしてしまいます。

冷却水は、エンジン内部の熱を吸収し、ラジエーターやウォーターポンプによって放熱することで、エンジンを冷却します。

水とエチレングリコールの混合物で、水よりも高い沸点と低い凍結点を持っており、夏はオーバーヒートを防ぎ、冬は凍結を防ぐことができます。

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ガソリン

  • 沸点:30℃〜220℃
  • 凝固点:-40℃

ガソリンは、石油を精製して作られる液体燃料で、主成分は炭素と水素、炭素の数は4〜12個、水素の数は10〜20個です。

ガソリンは、自動車、バイク、船舶、航空機など、様々な交通機関で使用されています。
内燃機関は、ガソリンと空気を混合して燃焼させ、その熱でピストンを動かし、動力を得ます。

ガソリンは、揮発性が高いため、簡単に引火してしまいます。
そのため、ガソリンを扱うときは、十分に注意する必要があります。

保管するときは、火気や高温から離れた安全な場所に保管し、運搬するときは、専用の容器に入れて安全に運搬してください。

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バッテリー液

  • 沸点:280℃
  • 凝固点:-35℃

バッテリー液とは、鉛蓄電池に使用される液体です。

硫酸と水の混合物で、電気エネルギーを蓄えるだけでなく、バッテリーを腐食から守る役割も果たしています。

定期的に補充する必要があり、バッテリー液が不足すると、バッテリーが充電できなくなり、車が動かなくなる可能性があります。

バッテリー液は、腐食性が高いため、取り扱いには十分に注意してください。
ゴム手袋やゴーグルを着用し、バッテリー液が目や皮膚に付着した場合は、すぐに水で洗い流してください。

バッテリー液の補充は、バッテリーの説明書に従って行ってください。バッテリー液を間違った濃度で補充すると、バッテリーが故障する可能性があります。

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ウォッシャー液

  • 沸点:100℃
  • 凝固点:-40℃

ウォッシャー液とは、自動車のフロントガラスやリアガラスを清掃するために使用される液体です。
水とアルコールの混合物で、水だけで拭き取れない汚れを落とすのに効果的で、凍結防止剤が添加されているものもあり、冬季の使用にも適しています。

ウォッシャー液は、フロントガラスやリアガラスを清掃するだけでなく、ワイパーブレードの劣化を防ぐ効果もあります。

ウォッシャー液が不足すると、ワイパーブレードが汚れを十分に拭き取ることができず、視界が悪くなる可能性があるので、ウォッシャー液は常に補充しておくことが大切です。

ウォッシャー液は、ガソリンスタンドやカー用品店で購入することができます。
いくつかありますが、一般的なウォッシャー液は水とアルコールの混合物です。

冬場は、凍結防止剤が添加されたウォッシャー液を使用しましょう。

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トランスミッションオイル

  • 沸点:170℃〜260℃
  • 凝固点:-40℃

トランスミッションオイルとは、ギアオイルとも呼ばれるオイルです。
一般的にMT車(マニュアルトランスミッション車)に使用され、車のギア同士の潤滑剤としてギアチェンジをスムーズに行うためのオイルです。
トランスミッション内部のギアを潤滑し、摩擦を減らすことで、トランスミッションの効率を高め、寿命を延ばします。

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デフオイル

  • 沸点:250℃
  • 凝固点:-40℃

デフオイルとは、デファレンシャルギアを潤滑するために使用される油です。

デファレンシャルギアは、車の左右のタイヤの回転差を調整する装置です。
デフオイルは、そのようなデファレンシャルギア内部のギアを潤滑し、摩擦を減らすことで、デファレンシャルギアの効率を高め、寿命を延ばします。

パワーステアリングオイル

  • 沸点:250℃
  • 凝固点:-40℃

パワーステアリングオイルとは、パワーステアリングシステムに使用される油です。

パワーステアリングシステムは、ハンドルを軽く回すために使用されるシステムで、パワーステアリングオイルは、そのようなパワーステアリングシステム内部のパーツを潤滑し、摩擦を減らすことで、ハンドルを軽く回すことができます。

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油の沸点一覧

油の沸点とは、その温度で油が蒸気に変わり、蒸気ガスを放出し始めるポイントを指します。

料理や揚げ物を行う際には、油の沸点を知ることは重要です。

  • オリーブオイル:約190〜225°C
  • 落花生油:約160〜232°C
  • 大豆油:約225〜230°C
  • コーンオイル:約160〜232°C
  • 菜種油:約205〜238°C
  • パーム油:約190°C
  • ココナッツオイル:約177°C

これらの数値は、ブランド、加工方法、純度によって異なる場合があります。

これによって食材の調理時間や温度を適切に調整できますが、高温で油を扱う際には注意が必要であり、火災ややけどを防ぐために注意が必要です。

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