車のタイヤの空気圧|自分で調整する入れ方の手順や点検方法を紹介

車に用いられている数多の部品の中で、タイヤだけが唯一地面と接している部品です。

タイヤを万全のコンディションに保つことが、安全安心で車に乗るための第一歩といっても過言ではありません。

しかし、タイヤの空気圧への関心は、人それぞれです。

定期的にチェックを実施している人や、ときどきチェックを実施している人ばかりではなく、今までに全くチェックを実施した経験が無い人もいることでしょう。

今回は、タイヤの空気圧を自分で調整する場所や手順、注意ポイント等を紹介します。

関連記事:タイヤの空気圧はどうやって見る?確認方法や充填のやり方を解説

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タイヤの空気圧は何処で調整を実施してるの?

タイヤの空気圧は、車を使っていない場合であれ、低減します。

一般社団法人日本自動車タイヤ協会(JATMA)が『タイヤは1ヶ月で約5%空気圧がダウンする』と公表しています。

空気圧調整を実施している場所は給油所や自動車ディーラー、自動車整備工場、そして、カー用品店やタイヤ専門店です。

給油所は、フルサービスの給油所だけに限らず、多くのセルフ式給油所にて、空気圧調整が可能です。

ただし、フルサービスの給油所ではスタッフさんが空気圧の調整を行ってくれますが、セルフ式給油所は自分で空気圧の調整を実施する給油所が大半です。

空気圧調整費用は、多くのショップが無料で対応してくれます。

しかし、一部のショップは、有料で空気圧調整を行っています。そのため、依頼前に確認しておくことが大切です。

関連記事:タイヤの空気圧はガソリンスタンドで測れる?点検や補充方法を解説

※参考元:一般社団法人日本自動車タイヤ協会(JATMA)公式サイト|タイヤの空気圧

自分でもできる?どのような手順でタイヤへ空気を入れればいいの?

綺麗なタイヤ

1ヶ月に1度は、カー用品店や自動車ディーラーへ足を運ぶ人であれば、訪れたショップへタイヤの空気圧調整をお願いすべきです。

しかし、あまりカー用品店や自動車ディーラーへ行く機会がない人は、ガソリンを給油するついでに空気圧調整を実施することを習慣にするとよいでしょう。

空気圧調整を実施するツールは、空気充填機という名称です。

セルフ式給油所にて活用できる空気充填機は、概ね『移動可能モデルの空気充填機・エアタンク型』と『移動不可能モデルの空気充填機・据え置き型』のどちらかです。

空気充填機を活用し、自分自身でタイヤへ空気を入れる手順は以下の通りです。

関連記事:タイヤの空気圧の基礎知識|表示の見方と点検方法

車両指定空気圧を把握することが必須

車両指定空気圧と呼ばれる、自動車メーカーが定めている適正な空気圧を把握しましょう。
車両指定空気圧は同一車種であっても、年式やタイヤサイズによって相違しているケースがあります。

空気圧調整を実施する車に設けられている車両指定空気圧を必ず把握することが大切です。
車両指定空気圧は、運転席ドアの開口部のドア側やボディ側に貼付されているラベルシールで確認が可能です。

タイヤ空気圧みるとこ

また、車種によっては、前輪と後輪で車両指定空気圧に違いがあるケースがあります。間違えないように気をつけましょう。

車両指定空気圧が記載されているラベルシールを見つけられない場合は、取扱説明書やメンテナンスノート等で確認しましょう。

関連記事:タイヤの空気圧の単位多くない?kPaとかkgfとかの違いや換算方法を表付きで解説

空気充填機の一種となるエアタンク型はどのように活用する?

空気圧の調整を、エアタンク型で実施する方法を見ていきましょう。

  1. タイヤのエアバルブ(空気をタイヤへ入れるための注入口)のキャップを取り外します。
  2. 現状の空気圧を測るため、注意深くエアバルブへ、エアタンク型のホース先端を押し当てましょう。ホース先端を的確に押し当てていなければ、空気が抜けますので気をつけましょう。
  3. 圧力計に表示されるのが現状の空気圧です。
    車両指定空気圧と比較して表示中の数値が低い場合は「+」のボタンをプッシュし空気を注入、表示中の数値が車両指定空気圧と比較して高い場合は「-」のボタンをプッシュし空気を抜きましょう。圧力計が示す数値と車両指定空気圧がイコールになれば、エアバルブキャップを装着して作業終了です。

関連記事:タイヤの空気圧はどれくらい?空気圧を測る方法とタイミングを解説

空気充填機の一種となる据え置き型はどのように活用する?

据え置き型は、ダイヤル式とデジタル式の2タイプあります。
どちらのタイプでもエアタンク型のように、自分で空気を抜いたり入れたりする必要はありません。

据え置き型に空気圧をセットすれば、セットした空気圧になるまで、タイヤへ空気を注入し続けます。
エアバルブのキャップを取り外す前に、据え置き型へ車両指定空気圧をセットしましょう。

ダイヤル式は、メーターの横に付いているダイヤルを回転させ、車両指定空気圧をセットします。
デジタル式は、デジタルで表示される数値を、車両指定空気圧へと変更しましょう。

据え置き型へ車両指定空気圧のセットができれば、エアバルブのキャップを取り外し、ホース先端を押し当て空気の注入を開始します。

ダイヤル式は、空気の注入中に音が鳴り続けます。音が鳴り止めば注入完遂で、終了の表示が出れば、注入完遂です。

ダイヤル式であれデジタル式であれ、空気の注入を完遂すれば、エアバルブキャップを確実に装着しましょう。

据え置き型は、エアタンク型とは異なり、現状の空気圧を測ることができません。

空気圧調整を実施するときの注意ポイントとは?

注意ポイント

空気圧調整を実施するとき、如何なるポイントに注意を払えば良いのかを見ていきましょう。

熱を帯びたタイヤで調整を実施するのは控える

長距離走行や高速走行をしたすぐ後のタイヤは熱を帯びており、タイヤ内部も熱膨張により空気圧が高くなっています。

そのため、正確な空気圧を測ることが難しい状態です。
熱を帯びているタイヤで、空気圧調整を実施するのは控えましょう。

関連記事:タイヤの空気圧は夏と冬で違う?季節や気温によって適切な対応が変わるのか解説

空気圧調整はスペアタイヤも忘れずに実施する

スペアタイヤを搭載する車であれば、スペアタイヤの空気圧も忘れずに調整を実施しましょう。

万一、パンクをした際の安全安心につながります。

スペアタイヤはノーマルタイヤと同様、車両指定空気圧の設定数値がありますから、運転席側ドアの開口部付近に貼付されているラベルシールや取扱説明書等での確認を必ず実施しましょう。

標準のタイヤサイズから変更しているケースは適正となる空気圧を要確認

標準のタイヤサイズからインチアップしてあったり、インチダウンしてあったりする車は車両指定空気圧がミスマッチとなっているケースがあります。

そのため、タイヤを購入したショップやタイヤメーカー等へ適正な空気圧を問い合わせてから調整を実施しましょう。

タイヤの空気圧が不十分だとどうなるのか?

タイヤの空気圧は高すぎても低すぎても、さまざまなトラブルを引き起こす要因となり得ます。

空気圧が不十分な場合に、どのようなトラブルが起こるのか確認しましょう。

空気圧過多が要因で発生するトラブルとは?

空気圧が高すぎると、タイヤの中央部分だけが地面と接するため、中央部分が偏摩耗してしまい、タイヤの寿命を縮めるおそれがあります。

さらに、振動を吸収する能力が低下し、快適だった乗り心地が損なわれます。

空気圧不足が要因で発生するトラブルとは?

空気圧が低すぎるとショルダー部と呼ばれる、本来であれば地面と接することが無い部分に偏摩耗が起こり、タイヤの寿命を縮めてしまいます。

また、ヒートセパレーションと呼ばれている、タイヤの外周部のゴムがはがれる損傷が起こるリスクが高まります。

さらに、ハイドロプレーニング現象と呼ばれている、濡れた路面等でブレーキやハンドルの制御ができなくなる状態に陥ることや燃費性能が悪化することがあります。

タイヤの空気圧はどのような点検を実施すればよいのか?

タイヤの空気圧は、給油所や自動車ディーラー、自動車整備工場、そして、カー用品店やタイヤ専門店で点検を受けることが可能です。

つまり、空気圧調整が可能なショップと同一です。
エアゲージ等、タイヤの空気圧を測定できるツールを用いれば、自分自身で空気圧の点検を実施することも可能です。

さらに、簡単に取り付けできる簡易的な空気圧の確認グッズやセンサーを活用した本格的な空気圧の確認グッズ等を利用することは、空気圧を点検する手法の一つです。

関連記事:タイヤの空気圧を点検する意味は?適正ではない場合に起こる危険とは?

まとめ

タイヤの空気圧は車を使っていない場合であれ、低下します。

そのため、タイヤの空気圧は少なくても1ヶ月に1度は調整しましょう。

空気圧調整を実施できる場所は、給油所や自動車ディーラー、自動車整備工場、そして、カー用品店やタイヤ専門店です。

空気圧調整を実施する際に注意すべきポイントは、タイヤが熱を帯びているときの『空気圧調整を避けること』『スペアタイヤの空気圧調整を実施すること』

インチアップやインチダウンしている車は『タイヤを購入したショップやタイヤメーカー等へ適正空気圧の確認を実施すること』です。

空気圧過多の場合は、中央部分が偏摩耗しタイヤの寿命を縮めたり、振動を吸収する能力が低下し快適だった乗り心地が損なわれたりします。

空気圧不足の場合は、ショルダー部が偏摩耗し、タイヤの寿命を縮めたり、ヒートセパレーションが起きたりします。

さらに、ハイドロプレーニング現象や燃費性能低下が起こり得ます。

関連記事:タイヤの空気圧はどうやって見る?確認方法や充填のやり方を解説

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