車のワイパー交換時期を見極める方法は?交換方法や費用も解説

車を安全に運転するためには、各種部品のメンテナンスをすることが大切です。

今回取り上げるのは、雨の日に活躍するワイパーです。

ワイパーの交換は忘れがちではありますが、劣化したワイパーを使うとフロントガラスの視界をクリアにするという本来の目的が果たせません。

ワイパーの不良で生じる視界不良が事故につながる可能性もあるため、非常に危険です。

この記事では、ワイパーの交換時期の見極め方や交換方法について解説していきます。

雨が降った日のドライブを安心して楽しむためにも、ぜひ最後までお読みください。

関連記事:ワイパーのビビリを改善するには?原因と対策を解説!

ワイパーの交換時期の見極め方

まず、ワイパーを構成している部品と一般的な交換時期の目安について解説します。

ワイパーは、以下の部品から成り立っています。

  • ワイパーアーム:車から直接伸びているワイパーの土台となる部品
  • ワイパーブレード:ワイパーアームの先端に装着される弓形の部品
  • ワイパーゴム:ワイパーブレードに装着されており、ガラス面に直接触れて水を拭き取るゴム部品

ワイパーアームは、基本的には交換の必要がない部品です。

また、ワイパーブレードは1〜2年に1回ワイパーゴムは1年に1回を目安に交換しましょう。

ワイパーブレードとワイパーゴムが一体となっているタイプは、ゴムの劣化に合わせて1年に1回の交換が目安となります。

ここでお伝えした交換頻度はあくまで目安であるため、何かしらの要因により交換時期が早まるケースもあります。

続いて、要因ごとの具体的なワイパー交換時期の見極め方を解説します。

フロントガラスがきれいに拭けなくなる

例えば、ワイパーをかけた後にスジが残ったり、拭きヒビが入ったりするような状態になると交換の時期です。

また、ワイパーをかけた後のフロントガラスに拭きムラがあり、水が残るような状態についても早めに交換した方が良いでしょう。

ワイパーゴムが劣化する

ワイパーの使用頻度や車の保管状態などによっては、ワイパーゴムの劣化が早まることもあります。

特に屋外駐車場などの紫外線を強く浴びるような環境下では、ゴムの劣化は早まります。

ワイパーゴムにひび割れが入ったり、ゴムの形状が変形したりする状態であれば、早めに交換しましょう。

ワイパー作動時に異音が鳴る

上記で紹介したようなワイパーゴムに不具合がある場合や、ワイパーブレードが劣化した場合、ワイパー作動時に異音が鳴ることがあります。

異音が聞こえてくるようであれば、交換を検討しましょう。

ワイパーが正しく作動しない状況での運転は非常に危険です。

ワイパーの効きが悪いと、大雨や降雪のときなどに視界が非常に悪くなり、事故につながる可能性が高まります。

なお、ワイパーは車検の検査項目でもあるため、ワイパーゴムが裂けているような状態では車検にも通りません

ワイパーの交換費用はどのくらい?

店舗でワイパーを交換してもらう際は、部品の費用に加えて工賃が発生します。

ここでは、「ディーラー」「カー用品店」「自分」で交換する場合の費用の目安について解説します。

ディーラーで交換

ディーラーでワイパーブレードとワイパーゴムを一緒に交換する場合およそ3,000〜5,000円の部品代に加え、工賃が2,000〜3,000円程度かかります。

ワイパーゴムのみを交換する場合、部品代は2,000〜3,000円程度になります。

ディーラーで交換する場合、基本的には純正品での対応となるため、費用が高くなりがちです。

ただし、メーカーの車両に精通した整備士が対応してくれるため、安心感を得たいという人にはおすすめの選択肢となります。

カー用品店で交換

カー用品店でワイパーブレードとワイパーゴムを一緒に交換する場合、およそ2,000〜3,000円の部品代に加え、工賃が500円〜1,000円程度かかります。

ワイパーゴムのみの交換の場合、部品代は1,000〜2,000円程度になるでしょう。

カー用品店は、さまざまなメーカーについて安価な商品から高価な商品までラインナップがあり、自分好みのワイパーを選ぶことができます。

ディーラーに比べて工賃が安い特徴もあるため、自分で交換したくはないものの料金を抑えたいという人には、おすすめの選択肢になります。

自分で交換

一番費用を抑えられるワイパーの交換方法が、自分で交換する場合です。

自分で交換するときも部品はカー用品店で購入できるため、ワイパーブレードとワイパーゴムの部品代はおよそ2,000〜3,000円(ワイパーゴムのみの場合はおよそ1,000〜2,000円)です。

自分で交換する場合は工賃が0円になるため、店舗での交換よりも安く済ますことができます。

ワイパーを自分で交換する手順と注意点については、次に解説していきます。

ワイパーを自分で交換する手順と注意点

ワイパー交換は、車の整備知識がない人でも、簡単に行うことができます。

ここでは、自分で交換する手順と交換時の注意点を紹介します。

ワイパーの交換手順

ここでは、多く使用されているUクリップ型ワイパーブレードを交換する手順を解説していきます。

なお、以下の方法で交換を行う前に、交換前の各部品の状態(接続部分など)を写真で残しておきましょう

交換時に、装着方向などが分からなくなるという事態を防げます。

【ワイパーゴムの交換手順】

①ワイパーアームを立てる

ワイパーアームを立ててから、ワイパーゴムが上側を向くようにします。

②ワイパーブレードを取り外す

ストッパーを押さえ、ワイパーブレードを下にスライドさせて取り外します。
取り外しができたら、フロントガラスにタオルなどの緩衝材を置いた上で、ワイパーアームをガラスにゆっくりと戻しましょう。

③ワイパーゴムを取り外す

ロック穴がある側から、ワイパーゴムを引き抜きます。

④新しいワイパーゴムを取り付ける

古いゴムを引き抜いた側から、正しい向きに新しいワイパーゴムを取り付けます。
ワイパーゴムの溝にブレードのツメが正しく通っているかを確認しましょう。

⑤ブレードのツメを、ワイパーゴムのロック穴にはめこむ

⑥ワイパーブレードをワイパーアームに取り付ける

取り外し時と逆の方法で、ワイパーブレードをワイパーアームに取り付けましょう。

なお、ワイパーゴムだけではなくワイパーブレードごと交換する場合は、③〜⑤の手順は不要です。

ワイパー交換における注意点として、運転席側のワイパーを交換するときは、助手席側のワイパーも同時に交換しましょう。

また、交換後は必ずフロントガラスに水をかけ、ワイパーが正しく設置されているか、正しく動くかをチェックする必要があります。

関連記事:ワイパーのゴムだけ交換することはできる?交換手順や長持ちさせるコツを紹介

ワイパーを長持ちさせるために気をつけること

ワイパーを長持ちさせるためには普段から以下の点に気をつけましょう。

  • ガラスが乾いた状態でワイパーを作動させない
  • 水以外の汚れをワイパーできれいにしようとしない。
  • フロントガラスをきれいに保ち、コーティングなども行う

これらの点を意識して、極力ワイパーにダメージを与えにくい環境で丁寧に使用することで、ワイパーを長持ちさせることができます。

まとめ

この記事では、車のワイパーの交換時期や交換方法について解説しました。

ワイパーは見た目では交換が必要ないように見えても、作動時に水がきれいに拭き取れない時や作動時に音がする場合など、交換が必要な状態になっているケースがあります。

雨の日や雪の日などの視界が悪くなる状況下では、ワイパーの効き具合が安全面において重要となります。

少しの油断が事故につながる可能性もあるため、たかがワイパーと考えずに、交換を含めたメンテナンスを怠らないようにしましょう。

また、ここで解説したようにワイパーの交換は自分でも簡単に行えます。

定期的にワイパーを交換し、雨の日でも安心してドライブを楽しめるようにしましょう。

この記事を書いた人

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カーナレッジ編集部

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