車のフロントガラスの傷や汚れの原因は?修理や対策についても徹底解説
車のフロントガラスは、傷や汚れが目立ちやすい部分です。車のフロントガラスに傷があれば危険ですし、汚れが付いたままだと視界が悪く、運転しづらいと感じるでしょう。
車を安全に運転するためには、フロントガラスの傷や汚れの原因を理解して正しく対処する必要があります。
この記事では、車のフロントガラスの傷や汚れの原因と、修理や対策について徹底解説します。
関連記事:車のフロントガラスにヒビが入ったらどうすればよい?原因や対応策について解説
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フロントガラスの傷・汚れの種類と原因とは?

車のフロントガラスに付く傷や汚れにはいくつかの種類があります。それぞれの種類ごとに発生する原因が異なるため、把握しておくことが大切です。
ここでは、フロントガラスに付く傷や汚れの種類とその原因を解説します。
傷|フロントガラスのヒビ・割れ
車のフロントガラスのトラブルで多いのが、ヒビ・割れです。フロントガラスのヒビ・割れの多くは、前方車両が走行中に跳ね上げた石がフロントガラスに当たることが原因で起こります。
前方車両からの飛び石が当たらないようにするには、前方車両との車間距離を空けて運転することが大切です。
また、飛び石以外にも過度な車のメンテナンスも傷の原因になります。車をメンテナンスした時期を把握して一定の期間を空けることも大切です。
ガラスは、小さい傷でも大きなヒビ割れになりやすい特徴があります。フロントガラスに小さい傷を見つけた時点で早めに対処しましょう。
汚れ|フロントガラスの水垢
フロントガラスには、雨や洗車の影響で水垢が付く場合があります。
フロントガラスの表面に付着した水分が蒸発する際に、水分に含まれていた汚れやミネラルが残って白い水垢になります。
水垢は「ウロコ」とも呼ばれ、固着すると簡単に落とせない汚れになります。タオルで拭いても消えない汚れの場合は、市販の水垢落としを利用して拭き取ることをおすすめします。
関連記事:車についた水垢はクエン酸で落とせる?洗車時に活用できる日用品や水垢対策も紹介
フロントガラスの傷の補修方法

車のフロントガラスにヒビ・割れなどがあると、傷が徐々に広まったり、再度傷がついてしまった時にフロントガラス全体が割れてしまう可能性があるため、早めの補修が必要です。
ではフロントガラス傷を見つけた際にはどうしたらよいでしょうか。
ここでは、フロントガラスの傷を補修する方法について詳しく解説します。
小さな傷の応急処置
フロントガラスの傷が小さい場合、保護シールを貼るのが効果的です。フロントガラスの傷が付いている部分に保護シールを貼ると、傷の広がりや汚れの侵入を防止してくれるでしょう。この補修方法は、シールを貼るだけなので誰でも簡単に行えます。
また、樹脂製の充填剤を使った修理キットで傷を目立たなくする方法もあります。この方法は傷の内部に充填剤を流し込む作業が必要です。
応急処置としては効果的ですが、正しく処置を行わないと傷が広がる可能性があります。
作業に自信がない人は、専門業者へ依頼しましょう。
大きな傷は専門業者へ
フロントガラスの傷が大きい場合は、専門業者へ依頼する方がよいでしょう。
フロントガラスは、割れても飛び散らないように複数の層が重なった構造になっています。そのため、傷が深いと層の隙間に空気が入り、自分での修理が難しくなります。
また、専門業者でもフロントガラスの傷を補修できない場合があります。その基準は、傷の大きさと位置です。
傷の大きさが直径1.5cm以上で、傷の位置がフロントガラスの端から10~20㎝程度の範囲内にある傷の場合、補修を断られる可能性が高いでしょう。その場合は、フロントガラスを交換する必要があります。
汚れを落としてきれいに保つ方法

車のフロントガラスに付いた汚れを落としてきれいに保つためには、定期的なメンテナンスが必要です。
車のフロントガラスは、時間が経つと排気ガスや大気中のごみが付着して汚れていきます。
ここでは、自身でできるフロントガラスのメンテナンスには、どのようなものがあるのか解説します。
洗車
フロントガラスに付いた水性の汚れは、水洗いやシャンプー洗車で落とせます。洗車の際にカーシャンプーで洗うと、車体全体の汚れと一緒にフロントガラスの汚れも洗い流すことが可能です。
水洗いやシャンプー洗車の後、残った水滴やシャンプーがフロントガラスの水垢汚れの原因になるため、拭き取りまで行いましょう。
専用クリーナー
水洗いシャンプー洗車で取れない汚れは、油膜汚れであると考えられます。油膜汚れは簡単には落とせないため、研磨剤が入った専用のクリーナーを使用しましょう。
研磨剤が入った専用クリーナーを使用する際に注意すべき点は、フロントガラスをこすり過ぎないことです。研磨剤がフロントガラスの表面に傷を付ける場合もあるため注意して作業を行いましょう。
撥水コーティング
フロントガラスの撥水コーティングは、水垢に効果的です。洗車や専用クリーナーでフロントガラスの汚れをきれいに落とした後に撥水コーティングを行えば、水垢の原因となる雨水をはじいて、定期的なメンテナンスも簡単になります。
また、フロントガラスに付いた水がはじく状態であれば、雨天時の走行でも視界が良好で、運転の安全性も高まるでしょう。
撥水コーティングは、市販のコーティング剤を購入すれば比較的簡単に行えます。自身で撥水コーティングを行うのに自信がない人や質が高い撥水コーティングを求める人は、専門業者に依頼することも可能です。
フロントガラスの修理にかかる費用と時間の目安

車のフロントガラスに傷が付いた場合、自分で修理すれば道具の購入費用のみで済みますが、専門業者に依頼する場合にかかる費用はどれくらいでしょうか。
ここではフロントガラスの修理にかかる費用や時間の目安を紹介します。
フロントガラスの修理・交換費用
車のフロントガラスの修理・交換費用は、傷の大きさやフロントガラスの大きさ、依頼する業者によって異なります。
<目安>
- 修理費用:10,000~30,000円程度
- 交換費用:60,000~150,000円程度
傷の付き方によって作業工程も変わるため、専門業者が修理や交換にかかる費用を見積もるのは傷の状態を確認した後になるでしょう。
修理や交換を依頼する場合は、専門業者に傷の状態を把握してもらうことが大切です。
フロントガラスの修理・交換時間
フロントガラスの修理・交換時間は、作業内容や依頼先によって異なります。
修理
平均的な作業時間は60~90分程度で、接着剤が乾くまでに3~4時間必要です。そのため、全体の作業が終了するまでに半日から1日程度かかると考えておくとよいでしょう。
交換
フロントガラスの交換を行う場合は、フロントガラスの在庫状況によって作業完了までの時間は変動します。
フロントガラスの在庫がない場合は、取り寄せる時間を考慮して、作業完了までに2~3日かかる可能性も考えておきましょう。
フロントガラスの修理・交換において車両保険は適用される?

車両保険は、外部要因による車体の損傷が対象です。
前方車両の飛び石によって付いたフロントガラスの傷は、外部要因のため、修理・交換の適用が可能になる場合があります。
しかし、保険を適用する際には、等級や免責の確認も必要です。
保険を適用すると翌年の等級が下がる可能性や、保険が適用されても自身で負担しなければいけない費用が発生する可能性があります。自身が加入している保険の内容を確認しておきましょう。
まとめ

この記事では、車のフロントガラスの傷や汚れの種類や原因、対策について解説しました。
車のフロントガラスに付く傷は、前方車両からの飛び石が原因であることが多いため、日頃から前方車両と車間距離を空けて走るよう心がけましょう。
また、フロントガラスの汚れは主に水垢で、雨や洗車時に残った水滴が原因で発生します。専用のクリーナーを使用して汚れを落とし、水垢予防のために撥水コーティングを行うことが大切です。
フロントガラスに付いた小さな傷は、亀裂が入って大きな傷になる可能性があるため、傷を見つけた時点で早めに対処しましょう。少しでも不安な場合は、専門業者への相談をおすすめします。