車の臭いが取れない場合の対処法とは?臭いの原因や予防策についても解説
車を頻繁に使用する人にとって、密閉された車内空間はよい匂いを継続したいと考える人も多いでしょう。しかし、車を長く使用していれば、必ずといっていいほど悪臭が発生してしまいます。
そこで、この記事では車の臭いが取れない場合の対処法や、臭いが発生する原因などについて解説します。
車の臭いについて、気になる人は参考にしてください。
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INDEX
車が臭い原因とは?
まずは、車に発生する不快な臭いの原因について7つ紹介します。
車が臭う原因1:たばこの臭い
「たばこ」の臭いは、車内空間に染みつきやすいといえるでしょう。
具体的には、車内のシート、フロアマット、床、アームレスト、天井といった布部分に染みつきやすいです。布部分以外にもエアコンや内窓、樹脂部分などあらゆるところに臭いがついてしまいます。
車が臭う原因2:エアコンのカビの臭い
特に、夏場に多く使用する「エアコン」は、臭いが発生しやすいといえるでしょう。
家庭用エアコンと同様に、車のエアコンも夏に使用すると気温差によりエアコン内部が結露します。結露で内部が濡れた状態が続くと、やがてカビが発生し、臭いの原因となるでしょう。
車が臭う原因3:シートに汚れや汗が染み込んだ臭い
こちらも、特に夏に多い悪臭の原因の1つです。
体が密着した状態が続くシートには、汗などの汚れが付着しやすいといえます。この状態を放置したままにすると、やがて不快な臭いになるでしょう。
車が臭う原因4:フロアマットの雑菌臭
フロアマットから発生する臭いも、車内空間の悪臭の原因になります。
フロアマットに雨や泥などの汚れが付着して放置すると、雑菌が繁殖し、やがて不快な臭いになるでしょう。
また、フロアマットを水洗いする際に、生乾きのまま使用すると不快な臭いが発生してしまいます。
車が臭う原因5:ペットの臭い
ペットの唾液、毛、排泄物なども悪臭の原因になります。こうした汚れは、シートに吸着してしまうと簡単には除去できないでしょう。
車が臭う原因6:飲食物の臭い
車のなかで臭いが強い食べ物を持ち込んだり食べたりすると、臭いが染みついてしまうケースもあります。また、食べこぼしを放置した場合でも悪臭が発生する原因となるため、注意が必要です。
車が臭う原因7:新車の臭い
新車の車内には、使用されている素材や接着剤などにより特有の臭いが発生します。よい匂と感じる人もいれば、不快な臭いと捉える人もいるでしょう。
車の臭いが取れない場合の解消方法
車の不快な臭いを解消する方法について、以下で紹介する対策が効果的といえます。不快に感じている人は、ぜひ実践してみてください。
換気
停車中であれば、車のドア・窓を全開にすることで、効率的に換気を行えます。一方で、車を発進中であれば、エアコンを外気導入にすることで、効率的に換気を行えるでしょう。
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置き型消臭剤・消臭スプレー
消臭剤を用いることも効果的といえます。
消臭剤には、置き型のタイプやスプレータイプのものが存在します。どちらも車に置くうえで邪魔になるものではないため、設置・常備しておくとよいでしょう。例えば、ドリンクホルダーやシート下、ドアポケットなどに置いておくことをおすすめします。
スチームタイプの消臭剤
こちらも消臭剤を用いて不快な臭いを解消させる方法です。
消臭剤のなかには、車内のすみずみまで消臭効果がある煙を循環させるものもあります。使用する際は、車を密閉した状態で、エアコンを内気循環で作動させてから助手席の下に消臭剤を置きましょう。
すると、助手席で発生した煙が空気取り込み口からエアコンの風力を経由して車内全体にいきわたり、消臭できます。
消臭効果が1ヶ月続くという商品もあるため、定期的に使用することで新たな臭いの発生を防げるでしょう。
エアコンフィルター交換
エアコンフィルターには外気からのチリやほこり、虫の死骸などさまざまなゴミが付着します。さらに、エアコンを使用することで、外気温との差からエアコン内部に結露が発生し、放置すればカビが増殖する可能性があります。これらを防ぐには、定期的に清掃・交換するのがおすすめです。
車種に応じて、エアコンフィルターの交換における難易度が異なるため、交換が難しい場合は業者に依頼しましょう。
エアコンのエバポレーター洗浄
エアコンの悪臭の基になりやすい部品にエバポレーターというものがあります。
エアコンフィルターを交換してもまだ不快な臭いが取れない場合には、エバポレーターから臭いが発生している疑いがあるでしょう。
エバポレーターを洗浄するには、部品の取り外しが必要になるため、業者に依頼することをおすすめします。
関連記事:ワゴンRのエバポレーター交換のタイミングはいつ?費用や保証についても解説
フロアマットの清掃
先述した通り、フロアマットも悪臭の原因の1つです。
フロアマットから不快な臭いが発生している場合には、全てのフロアマットを取り外して洗浄し、日光に当てて乾燥させましょう。
掃除機による清掃
掃除機を使用し、車内空間のゴミを取り除くことも効果的です。
具体的には、食べこぼしや細かいゴミ、ペットの毛、髪の毛などを取り除いて、ダニや雑菌の繁殖を予防します。
シート下やシートの隙間などの細かい部分も清掃できるようなアタッチメントがあると理想といえるでしょう。一部の洗車場には、コイン式の車内用掃除機が備えつけられている場合があります。
内装・ドアの内張り・ガラス内側の清掃
普段あまり掃除しないダッシュボード、インパネ周辺、ドアの内張りやシフトレバー、シート下の隙間、内側のガラスなどを専用の洗浄液やウェットシートなどで水拭きするのも効果的です。
洗浄液やウェットシートは、カー用品店やインターネットでも購入できます。使用時には素材の変質・変色が起こらないかを確認したうえで、使用するようにしましょう。
また、水拭き後にはしっかりと乾燥させることも重要です。
車の臭いが取れない場合は業者へ依頼できる?
結論からいうと、業者に依頼することで車の臭いを解消してもらえます。ただし、自身で臭いを解消できる場合もあるため、慎重に検討することが大切です。
今回の記事で紹介した解消方法を実施しても改善できない場合は、プロの業者に依頼することをおすすめします。主な依頼先は、カー用品店やディーラー、一般整備工場やクリーニング専門店、出張対応の業者などです。
専門知識を有したプロであれば、しつこい臭いを解消してもらえる可能性があるため、ぜひ検討してみてください。どこに依頼すればわからない場合は、インターネットで「車内清掃」「車内クリーニング」などのキーワードで入力・検索してみましょう。
また、業者では高圧洗浄、バキュームクリーナーなど、業務用の専門機器を使って清掃してくれます。「掃除が面倒臭い」「確実に消臭したい」といった人は、業者への依頼を検討しましょう。
車に不快な臭いを発生させない予防策
最後に、車に不快な臭いを発生させないための方法について解説します。臭い解消後の予防策として有意義な情報となりますので、ぜひ参考にしてください。
車内で喫煙しない
特に、たばこは不快な臭いを発生し、一度吸着すれば取り除くことが難しいといえます。
そのため、車内では禁煙にすることで、たばこによる不快な臭いの発生を予防できるでしょう。
車内で食事しない
車内では飲食を禁止することも効果的です。
食べ物をこぼさないように配慮していても、臭いは必ず発生します。不快な臭いでなければ問題ないですが、さまざまな臭いが混ざると、不快に感じることもあるでしょう。
そのため、車内では一切食事しないと取り決めれば、食べ物の臭いは発生しません。
エアコンの湿気除去を行う
エアコンの湿気除去を行うことで、カビの臭いの発生を予防できます。
湿気を除去するには、エアコンを使用したあと、エンジンを切る前にエアコンをオフ(送風モード)にして、エバポレーターを数分間の間、乾燥させましょう。
上記を実施することで、エバポレーターの水分を乾燥させられるため、エアコンから発生するカビの臭いを防げます。
まとめ
今回は車の臭いが取れない場合の対処法などを解説しました。
車の不快な臭いの原因には、エアコンのカビ、シート・フロアマットの悪臭など、さまざまな原因が考えられます。
これらのもとになるものに気づいたらすぐに清掃することで、臭いの発生を防げるでしょう。シートやフロアマットなどに染み込んだ臭いは、素人では解消できない場合があります。
今回紹介した対処法を実践しても臭いが解消できない場合は、プロの業者に依頼することを検討してはいかがでしょうか。