コーティング車の正しい洗車方法とは?手順とポイントを解説

車のコーティングをご存知ですか?

ワックスと少し似ていますが、実はまったく非なるもの。
車のコーティングは車体に汚れがつきにくくなり、きれいな状態を維持するのに効果的です。

一度施工してしまえば洗車が不要になると認識している人もいます。汚れの付着はコーティングしていても避けられないため、こまめな洗車は必要となります。
しかし、正しい洗車方法を知らないと思わぬトラブルやコーティングの効果を損ねてしまう場合があります。

この記事では、コーティング車の正しい洗車方法やメンテナンスのポイントについて紹介していきます。

コーティング車でも洗車は必要なのか?

結論からいえば、コーティング車でも洗車は必要です。

コーティングは塗装面を薄い被膜で覆い、汚れが車体に直接付着することを防ぎます。

しかし、表面の被膜には、走行する度に巻き上がる砂や大気中のほこり、虫の死骸などが付着してしまいます。
これらの汚れを放置しておくと、固まって落とすのが難しくなってしまうため注意が必要です。

特に、鳥のフンは強い酸性であり、付着した場合は表面の被膜が酸化し劣化してしまう恐れがあります。
発見した際は、早急に洗い流すことが重要です。

被膜の効果を薄めないためにも日頃からこまめに洗車し、きれいな状態を維持するよう心がけましょう。

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コーティング車はどのタイミングで洗車すればよいのか?

洗車は施工後の期間や駐車環境、天候によっても変わってくるため、タイミングを把握しておくことが大切です。
ここでは、洗車の適切なタイミングについて紹介します。

施工直後の洗車は控える

施工後の被膜は時間をかけて徐々に硬化するため、1ヶ月ほどは洗車を控えましょう。

しかし、車の使用環境や時期によっては黄砂や花粉などが付着し、洗車した方がよい場合もあります。
被膜がはがれないよう水で軽く洗い流す程度に留めておきましょう。

駐車環境やボディカラーに応じて異なる

洗車の頻度は駐車場の環境やボディカラーによって異なります。

屋内駐車洗車頻度
濃色月2回
淡色月1回

屋内駐車のように汚れが付着しにくい環境であれば、洗車の頻度は少なく済みます。
一方、黒や紺などの濃色車は汚れが目立つため、洗車の頻度を増やすことで、よりきれいに保つことができるでしょう。

屋外駐車洗車頻度
濃色週1回
淡色月2回

屋外駐車している場合は、雨や汚れが付着しやすいため、こまめに洗車しておくことが大切です。

中でも濃色車(特にメタリックでない純粋な黒)は、太陽光の熱を吸収しやすい特徴があります。
熱を吸収したボディはかなり熱くなるため、付着した汚れがそのまま固着してしまう可能性が高くなってしまいます。フライパンを洗わないと食べ物のカスがこびりつく、あのイメージです。

固着してしまうと簡単には落としにくくなるため、そうなる前に定期的に洗車をしましょう。

炎天下や直射日光を避ける

洗車のタイミング的に、気温の高い時間帯や風の強い日は適していません。太陽光が強すぎると、拭き取る前に水滴や洗剤の泡が乾き、シミになってしまいます。また、風が強い日も細かな汚れが付着しやすくなるため、不向きです。

洗車する際は、炎天下や直射日光が当たる場所を避け、くもりの日や屋根のある日陰などで行うことをおすすめします。特に風の吹いていないくもりの日が最適でしょう。

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コーティング車の洗車はどうすればよいのか?

洗車には機械洗車や手洗い洗車の他、業者に依頼する方法もあります。ここでは、自分で洗車する場合と業者に依頼する場合について紹介します。

自分で洗車する場合

機械洗車を使うと、洗車機のブラシで被膜に細かな傷や油汚れがついてしまう懸念があるため、効果を損ねないよう手洗いすることをおすすめします。

コーティング車の表面は被膜で覆われているため、目立たない細かな汚れは水で流し落とせます。
水で流れ落ちない砂や泥、虫の死骸には、車用洗剤を使用してやわらかいスポンジでやさしくこすります。

ただし、洗剤に研磨剤が含まれていると被膜を傷つける恐れがあるため、コーティング車に適応しているものを使うことが重要です。

水滴や洗剤が残っていると後々シミになる恐れがあるため、しっかりと洗い流したあとにクロスで拭き上げましょう。

業者に依頼する場合

洗車する時間が取れない場合や洗車に自信がない人は、プロの業者に依頼するのも有効です。
専門の業者は洗車の詳しい知識や技術を持っているため、コーティング剤の種類に応じて適切な方法で洗車してくれるため、安心感があります。

業者に依頼することで、洗車する場所や時間を確保する必要がなくなり、細部まできれいに仕上がるのも利点です。
なお、ガソリンスタンドやカー用品店、またはPIT in plusなどのメンテナンス業者でも洗車を依頼できるため、場所や費用など用途に応じて選びましょう。

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コーティング車の洗車の正しい手順について

コーティングの効果を損なわないためには、適切な手順で洗うことが大切です。洗車する際は、以下の手順を参考にしてください。

車体の汚れを水で洗い流す

まず、車体の表面に付着している砂やほこりなどの汚れを水で洗い流します。タイヤ周りの汚れも忘れずに落としましょう。
砂などの細かな汚れが残っていると、スポンジでこすったときに表面を傷つけてしまう恐れがあるため、全体をしっかり水洗いしておくことが大切です。

たっぷりの泡で汚れを落とす

続いて、カーシャンプーとやわらかいスポンジを使って洗います。
バケツにカーシャンプーを入れ、よく泡立てます。

やわらかいスポンジに泡をつけて、上から下へ向けて汚れを洗い落としてください。

表面の被膜に傷がつかないように、たっぷりの泡でやさしく洗うのがポイントです。

車体をしっかりと拭き上げる

車体に泡が残らないよう水でしっかり流し、すすぎ残しがないことを確認します。

水道水にはカルシウムなどのミネラル成分が含まれており、水分が残ってしまうと固着して白いシミが付着してしまいます。そのため、水滴を拭き取る際は、時間をかけず、素早く行うことが大切です。

きめの細かいマイクロファイバークロスを使い1回で広い面積を拭き上げるようにすることで、効率よく水滴を拭き取れます。

コーティング車を洗車する際の注意点とは?

洗車する際には、被膜の効果が長続きするよう以下の点に注意しておきましょう。

水分が付着したまま放置しない

車を雨や水道水で濡れたまま放置していると、水分が蒸発したあとに水あかなどのシミになってしまいます。

固着した汚れは通常の洗車では落としにくく、専用のクリーナーを使用するなど手間がかかります。
なお、コーティングの種類や状態によっては、クリーナーの使用が適していない場合もあるため、施工業者に相談することをおすすめします。

また、屋外駐車の場合は雨や汚れがつきやすいため、ボディカバーをかけて車体を保護しておきましょう。

力を入れて強くこすらない

洗車時は力を入れて強くこすってしまいがちです。しかし、強くこすると表面の被膜に細かい傷がつき、効果を損ねてしまう恐れがあります。そのため、水でしっかりと洗い流してからやさしく洗うように意識しておきましょう。

特に施工してから時間が経ち、被膜が薄くなっている場合は、ボディ自体を傷つけてしまう可能性もあるため、注意が必要です。

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まとめ

修理、故障、メンテナンス

この記事では、コーティング車の洗車方法やポイントについて紹介しました。コーティング車は表面を覆う被膜で汚れがつきにくいことが特徴ですが、汚れがつかないわけではありません。駐車環境やボディカラーに応じて、こまめに洗車しておくことが大切です。また、洗車する際は炎天下や直射日光を避け、やさしくこすり落とすのがポイントです。

洗車の時間を取れない場合やよりきれいな仕上がりを求める人は、業者に依頼することも検討してみましょう。

この記事を書いた人

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カーナレッジ編集部

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