車には上座や下座はある?車に関するビジネスマナーについても解説

社会人になると、さまざまな場面でビジネスマナーが求められます。会議室やお店、エレベーターでの上座、下座に関して覚えているという人は多いでしょう。

では、車に乗るときの上座や下座は把握しているでしょうか。運転者や乗車人数によって、自分が座るべきポジションは変わってきます。把握していないと、損する可能性も考えられるでしょう。

この記事では車に関するビジネスマナーについて詳しくご紹介します。いざというときに役立つ内容のため、ぜひ参考にしてください。

関連記事:商用車の定義とは?乗用車との違いやメリット・デメリット・おすすめ車種も紹介

出光のカーリース・ポチモへ
出光のカーリース・ポチモへ

車には上座や下座はある?

結論からいうと、会議などの場と同様に車の座席にも上座や下座があります。

ただし、車の上座・下座に関しては「誰が運転するのか」や「何人乗車するのか」などによって変わってくる点に注意が必要です。

以下でケースごとの上座・下座について解説します。

ケースごとの上座・下座

わかりやすくするためにも、上座から順に番号をふってご紹介します。

運転手が部外者(タクシーなど)で4人乗車の場合

まず4人でタクシーに乗車するケースを見ていきましょう。

このケースでの上座・下座に関しては以下の通りです。

  1. 運転席後ろ
  2. 助手席後ろ
  3. 後部座席中央
  4. 助手席

事故の際、運転席の後ろが最も安全だといわれていることから、運転席の後ろの席が上座とされています。

役職の最も低い人が運転手への行き先の指示、支払いなどを行うことから助手席が下座です。

運転手が部外者(タクシーなど)で3人乗車の場合

タクシーに3人で乗る場合の上座・下座は以下の通りです。

  1. 運転席後ろ
  2. 助手席後ろ
  3. 助手席

この場合も助手席に座る役職の最も低い人が、運転手へ行き先の指示・支払いなどを行います。

運転手が社内の人間で4人乗車の場合

運転手が社内の人間の場合、タクシーに乗る場合の上座・下座の考え方は当てはまりません。

以下のような上座・下座になります。

  1. 助手席
  2. 運転席後ろ
  3. 助手席後ろ
  4. 後部座席中央

社内の人間が運転する場合は、助手席が上座です。

理由としては、助手席の方がゆったりと座れるためです。

社内の人間が運転手であれば、指示を出したりお金を支払ったりする必要もないことから、気を遣うことなく座れるでしょう。

7人乗りの車に乗る場合

仕事の都合上、タクシーではなく大人数乗れる車で移動することもあるでしょう。

7人乗りの車に乗る際の上座・下座は以下の通りです。

  1. 運転席後ろ
  2. 助手席後ろ
  3. 2列目中央
  4. 助手席
  5. 3列目運転席側
  6. 3列目助手席側

ミニバンなどの3列目がある車の場合、最も乗り降りがしづらく窮屈な3列目が下座になります。

上司やお客様などを3列目に案内しないよう気をつけましょう。

関連記事:広い車はミニバンだけではない!おすすめの車を紹介!

お客様が運転する車に上司と3人で乗る場合

お客様が運転する車に上司と乗る場合は、以下のように座るとよいでしょう。

  1. 助手席
  2. 後部座席

上司に後部座席に座ってもらいたいところですが、そうしてしまうとお客様が運転手のような扱いになってしまいます。

お客様の隣である助手席に上司が座ることは、お客様に敬意を払うという意味が込められています。

上司が運転する車に1人で同乗する場合

上司と二人きりで移動する際、座り場所に困ってしまったという人もいるでしょう。

上司以外に自分しかいない場合は、助手席に座ります。後部座席に座ってしまうと、上司がタクシー運転手のような扱いになってしまうためです。

上司が運転する車にお客様1人と同乗する場合

お客様が後部座席、末席の人間は助手席に座ります。

ただし、お客様が助手席を希望された場合は、感謝を伝えた上で助手席に座っていただくようにしましょう。

車に関するビジネスマナー

車に関するビジネスマナーは、着席位置だけではありません。

そのほかにもマナーとされていることがあります。

以下で詳しくご紹介します。マナーを押さえておくことで、よい印象を持ってもらえることが期待できるでしょう。

上司が運転している場合のマナー

上司が運転している際、助手席で居眠りをしたり黙ってスマートフォンばかりいじったりするのはやめましょう。

なお業務上どうしてもスマートフォンを触る必要がある場合は、上司に断ってから使うことが大切です。

また見通しの悪い道路を走行する際や後退する際などには、運転席から見えにくい左側の道路状況を伝えてあげると喜ばれるでしょう。

結果として安全運転につながります。

なお積極的に話しをしていくと、車内がよい雰囲気になります。

関連記事:車内でスマホホルダーを設置すると違反になる場所はある?おすすめの場所も併せて紹介

車内喫煙に関するマナー

車内喫煙に関してのマナーが気になるという人は多いでしょう。

事前に乗車する人が喫煙者か確認しておくことをおすすめします。

自分が運転する車で同乗者に喫煙者がいる場合、途中のコンビニやパーキングエリアで喫煙時間を設けるといった対応が取れます。

なお喫煙可能な車内で上司やお客様が喫煙を始めたからといって、勝手に自分も喫煙しだすのはよくありません。

一緒に吸ってよいか確認した上で、喫煙するようにしましょう。

タクシー手配時のマナー

タクシーを手配する必要がある際には、目下の人が手配するのがマナーとされています。

「道路でつかまえる」「電話で呼ぶ」「アプリを活用して呼ぶ」など、状況に応じた手配方法を取るようにしましょう。

なお外でつかまえる場合は「タクシーを手配してきます」と告げてから退席することがポイントです。

またトランクを使う必要がある場合は、トランクに荷物を積み込む作業を行います。乗車する前に、トランクを使うか確認しておくとスマートに準備できるでしょう。

タクシーに乗車する順番に関しては、優先したい人から乗ってもらい、目下の人が最後に乗車します。やるべきことが多くて大変ですが、スマートに対応できるよう心がけましょう。

まとめ

車に関する上座や下座について、またそのほかの車に関するビジネスマナーなどをご紹介しました。

食事の席同様、車に乗る際も上座・下座があります。社会人になったばかりの人の中には初めて知ったという人もいるでしょう。

なお車に乗る際の上座・下座は誰が運転するのかや何人乗るのかなどによって、上座・下座の位置が変わってきます。

タクシーに4人で乗る場合は、運転席の後ろが一番の上座で助手席が一番の下座です。

運転手への指示や支払いを行う必要があることから、助手席が一番下座になっているとされています。

対して運転手が社内の人間の場合は、助手席が一番上座になることを覚えておきましょう。

身内の人間が運転手であれば、基本的に指示を出したりお金を支払ったりする必要がありません。

そのため、一番ゆったりと座れる助手席が上座になります。

またそのほかの車に関するビジネスマナーについても押さえておくと、いざというときに役立つでしょう。

上司が運転している横で寝たりスマートフォンをいじったりするのはマナー違反です。

さらに自分が運転する際は、同乗者が喫煙者か非喫煙者かを把握しておくことも大切です。

喫煙者であれば、コンビニやパーキングエリアなどで喫煙する時間を確保する必要があります。

さまざまなマナーを身につけて、各シーンにうまく対応していきましょう。

出光のカーリース・ポチモへ
出光のカーリース・ポチモへ

この記事を書いた人

自動車ニュースのWEBマガジン

カーナレッジ編集部

カーナレッジはクルマの知識をわかりやすく提供する自動車ニュースメディアです。新車・中古車の最新情報やメーカー・ボディタイプ・メンテナンスなどの基本知識まで。自動車のことがすべて分かるWebマガジンです。

関連する記事

カテゴリーから記事を探す

error: このページの内容は保護されています。