ホンダ「シビック」の歴代モデルをご紹介!
ホンダが製造・販売しているシビックは、1972年に登場し2023年現在まで50年以上の間、ファンに愛され続けている車です。
この記事では、シビックの概要と、デビューから現在までの歴代モデルをご紹介します。
また、シビックがおすすめな人の特徴についても解説するため、シビックの購入を検討している人は参考にしてください。
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INDEX
シビックの概要
ホンダが製造・販売するシビックは、発売以来50年で累計販売台数約2,700万台のベストセラーとなったホンダを代表する車です。
シビックという名前は、英語で「市民の」という意味の「CIVIC」から名付けられており、初代モデルはその名の通り「市民の」ための車として登場しました。
そのため、発売当時はファミリーカー的な要素が強い傾向にありましたが、徐々にスポーツタイプの車に変わっていきました。
最新モデルである11代目シビックは、これまでのスポーティーなイメージからスタイリッシュな雰囲気に変わり、幅広い層に支持されています。
【1972年~1995年】シビック歴代モデル
シビックは初代から11代目までありますが、この章では初代から6代目モデルまでの特徴や概要について解説します。
初代シビック
初代シビックは1972年に誕生しました。
外観は当時としては斬新な台形のデザインの2ドアタイプです。
ホンダ独自のCVCCエンジンを搭載し、燃費性能が高く世界中で高い評価を得ました。
車内空間は後部のトランクスペースがなく広々としており、全体的にシンプルにまとまっています。
また、初代シビックから始まった、ホンダが掲げる「MM思想(マンマキシマム・メカニズムミニマム)」は、エンジンやそのほかのメカ類はコンパクトに収めて、車内空間を広く快適にするという意味です。
MM思想は現在でもホンダの車全体に受け継がれています。
2代目シビック
1979年にモデルチェンジが行われ、2代目シビックが誕生しました。
シビックはモデルごとに通称があり、2代目シビックは通称「スーパーシビック」と呼ばれ、ボディが一回り大きくなりました。
また「カントリー」と呼ばれるステーションワゴンや、4ドアセダンも新たなラインアップとして登場しました。
3代目シビック
3代目シビック(通称:ワンダーシビック)は、1983年に発売されました。
車内空間がより広くなり、MM思想が色濃く反映されているモデルです。
デザインが大きく変わり、走行性能もさらに向上し、グッドデザイン賞といった数々の賞を受賞しました。
また、3ドアハッチバック・4ドアセダン・5ドアハイトワゴンの3種類のモデルに加え、後に高性能のDOHCエンジンを搭載した「シビックSi」も追加され、レースでも活躍するようになります。
4代目シビック
4代目シビック(通称:グランドシビック)は、3代目までのプラットフォームが一新され、1987年に発売されました。
モデル構成は3代目シビックと同様で、後に「Si」が加わり、さらにエンジンを強化した「SiR」が加えられました。
また、内装にシートヒーターやパーソナルボックスなどが追加され、高級感・機能性が加わったことが4代目シビックの大きな特徴です。
5代目シビック
1991年に発売された5代目シビック(通称:スポーツシビック)はその名の通り、これまでのモデルのなかで最もスポーティーな仕様になり、特に若い人に圧倒的な支持を受けました。
モデル構成は4代目シビックと同様ですが、そのなかでも4ドアセダンはボディサイズが大きくなり、「シビック・フェリオ」という名前でカップル向けを意識して作られました。
6代目シビック
1995年に発売された6代目シビック(通称:ミラクルシビック)は、高出力と低燃費を実現した車です。
6代目は、シビックの歴史における前半のひと区切りとなるモデルで、スポーティーな路線はこれが最後となりました。
また、ミラクルシビックには、「タイプR」と呼ばれるレース仕様のモデルが追加され、数々のレースで活躍しました。
【2000年~2021年】シビック歴代モデル
ここでは、2000年代に発売された7代目モデルから最新モデルまでの特徴や概要について解説します。
7代目シビック
2000年に発売開始された7代目シビック(通称:スマートシビック)は、6代目から大幅にモデルチェンジされた車です。
これまでの定番であった3ドアモデルがなくなり、4ドアセダン(フェリオ)と5ドアハッチバックの2種類になりました。
外観は、全体的にボディサイズが大きくなり、これまでのスポーティーなイメージを一新し、ファミリーカーのような外観が特徴です。
また、7代目からハイブリッドモデルが追加されました。
8代目シビック
8代目シビックはボディサイズがさらに大きくなり、これまでの5ナンバーから3ナンバーに変更されます。
さらに5ドアモデルがなくなり、4ドアセダン一択のみになり、これまで4ドアセダンに付けられていた「フェリオ」という名前もなくなっています。
そして8代目を最後に、2010年にシビックは日本での販売が停止となりました。
9代目シビック
2011年に販売された9代目シビックは、海外展開のみで日本では販売されていないモデルです。
2013年には「シビック・ツアラー」と呼ばれるステーションワゴンも発表されました。
また、2015年には日本でもタイプRのみ750台限定で販売され、428万円という高価格ながら即完売し、人気の高さを印象付けました。
10代目シビック
2017年に販売された10代目シビックは、7年ぶりに日本でも販売され、日本のシビックファンを大いに喜ばせたモデルです。
ボディタイプは、4ドアセダン・5ドアハッチバックの2種類と、スポーツモデルのタイプRです。
これまでのシビックよりサイズが大きくなったことで、車内空間がさらに広くなりました。
また、ホンダ独自の安全運転支援システムである「Honda SENSING」も標準装備され、安全性能が格段に向上しました。
11代目シビック
そして2021年に発売された11代目シビックが最新モデルとなります。
ボディタイプは5ドアハッチバックのみで、プラットフォームは10代目シビックから受け継いでいます。
ボディサイズは10代目とほぼ同じ仕様です。
11代目シビックのテーマは「爽快」であり、外観はそのテーマに沿った流麗でスタイリッシュな雰囲気を醸し出しています。
シビックはこんな人におすすめ
シビックは50年もの歴史があり、またスポーティーなイメージが強いため、車好きな男性が乗るもの、または年配の人が乗る車と思われがちです。
しかし先述した通り、ホンダのMM思想が初代から最新モデルまで継承されており、大人4人がゆったり座ることができるほど車内空間が広いです。
また荷室も広いため荷物を多く積むことができ、安全性能も高いため、お子さまを乗せる機会が多いファミリー層や、若い人にも適しています。
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まとめ
この記事では、シビックの歴代モデルについてご紹介しました。
シビックは、50年以上の長い歴史のなかでモデルチェンジを重ね、多くの車好きの人に愛され続けている名車です。
現行モデルである11代目シビックは、そのスタイリッシュな外観により、多くの人気を集めています。
今後シビックがどのように変化していくのか注目してみてはいかがでしょうか。
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画像出典:本田技研工業株式会社