手首骨折後の車の運転はいつからできる?違反に該当するケースもあるため要注意!
手首を骨折した後の運転は危険です。
しかし、実際に手首を骨折した多くの方は、いつから運転ができるのか気になるものです。
手首を骨折している状態で運転することにはリスクが伴うことは理解できても、仕事や私情により車をどうしても使用しなければいけない方も中にはいるでしょう。
この記事では、手首骨折後の車の運転はいつから可能なのかについて解説します。
また、足を骨折した場合の車の運転についても解説しているので、現在手首や足を骨折している状況の方はぜひ最後までご覧ください。
関連記事:自動運転とは。仕組みや安全性について解説
INDEX
手首骨折後の車の運転はいつから?
手首を骨折した後、車の運転ができるのはおよそ1ヶ月が目安です。
ただし、症状や治るスピードによって運転できるかどうかが変わるため、状態を見ながら判断する必要があります。
骨折から1ヶ月経過したら運転できるとは限らないため、1ヶ月はあくまで目安であることを念頭に置いておきましょう。
また、骨折後の運転は、必ず医師に運転しても問題ないか確認した上で再開してください。
自身の判断で運転を再開する人もいるかもしれませんが、ハンドル操作は手首に負担がかかる可能性があるため、完治が遅くなるリスクがあります。
加えて、骨折した状態でシフトレバーやハンドルの操作が問題なく行えるのかを事前に確認することも大切です。
もし手に力が入らなかったり、痛みが生じたりした場合は、即刻運転を中断しましょう。
手首骨折直後の運転は違反になる場合がある?
手首骨折直後の運転は違反に該当するのか、気になる人も少なくありません。
また、片方の手が骨折で動かせない状態でも、AT車であれば片手運転が可能であると考える人もいるでしょう。
以下では、手首骨折直後の運転は違反に該当するのかを解説するとともに、片手運転における違反について見ていきましょう。
関連記事:MT車はAT車とどう違う?メリット・デメリット、注意点などを紹介
手首骨折直後の運転は違反になる可能性がある
手首骨折直後に運転した場合は、違反に該当する可能性があります。
これは道路交通法第70条で定められている事項です。
(安全運転の義務)
※引用元:e-gov法令検索|道路交通法
第七十条 車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。
この法令に違反すると「安全運転義務違反」に該当することになり、加点と反則金の対象となります。
違反点数は2点、反則金は大型車が12,000円、普通車が9,000円です。反則金を支払わなければ、3ヶ月以下の懲役、もしくは5万円以下の罰金が科せられます
なお、違反に該当するかどうか曖昧なケースであっても、取り締まった警察が危険運転と判断すれば、違反に当たることを覚えておきましょう。
関連記事:ゴールド免許で違反をするとどのような影響が出る?戻るまでの期間とは
片手運転も違反になる可能性がある
手首を骨折したことによる片手運転も、違反に該当するケースがあります。
その理由として、片手運転も運転に支障が出る行為と見なされる可能性があるためです。
この場合も前項と同様に「安全運転義務違反」に該当します。
そもそも片手運転での走行は大変危険です。
たとえば、急な飛び出しで急ハンドルを切らなければならないケースでは、片手運転の場合、咄嗟にハンドルを切ることができず、本来事故を回避できた場面でも事故につながる可能性があります。
また、左手もしくは右手にギブスをつけた状態での運転も安全上おすすめできません。
ギブスをつけたことで余計に運転しにくくなるため、ある程度治るまでは運転しないことが賢明です。
足を骨折した場合の運転は?
足を骨折した場合、骨折した足が右か左かによって運転に支障が出るかどうかが異なります。
結論として、左足を骨折している状態でAT車を運転する場合は問題ありません。
基本的にAT車は、右足を使ってブレーキやアクセル操作を行うためです。
左足を骨折している場合は、運転中に左足を使用しなければ、AT車に限り運転に支障をきたすことはないでしょう。
一方で、右足を骨折した場合は、運転を控えることが賢明です。足の骨折が完治してから運転を再開させましょう。
なお、MT車を運転している方は左右関係なく、運転を控える必要があります。
手首骨折後の車の運転は控えるのが無難
手首や足を骨折した後の運転は、骨折前のように上手くできません。
正常な運転ができないことで車両事故を起こしてしまい、大きな損害を負う可能性も考えられるため、ある程度治るまでは運転を控えるのが無難です。
ただでさえ手や足の骨折しているのに、交通事故を起こしてしまったら他の所も痛めてしまう可能性があります。
とはいえ、運転ができなければ移動手段に困る方も多いでしょう。
以下では、骨折時の移動手段について解説します。
関連記事:MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)とは?簡単に解説
交通機関を活用する
手首や足を骨折した場合には、交通機関の活用をおすすめします。
交通機関にはバスやタクシー、電車などが挙げられますが、車に比べると手間と感じる方も中にはいるかもしれません。
しかし、骨折時の運転は違反に該当する可能性があることを考えれば最良の判断です。
また、交通機関を活用したことで本来発生しない出費が必要になりますが、骨折が完治するまでは我慢しましょう。
以下では、骨折時に便利な交通機関サービスをいくつか紹介します。
骨折時に便利な配送サービス「タクシー配送アプリ」
タクシー配送アプリは、タクシーの手配から予約、利用料金の支払いまでアプリ一つで完結する便利なサービスです。
わざわざ骨折した状態で指定のタクシー乗り場まで向かうことや道路でタクシーを捕まえる手間が一切発生しません。
運転ができないことで、タクシーの利用を検討している方には、ぜひおすすめしたいサービスです。
バスの位置確認アプリ
バスの位置確認アプリは、バスの現在地を把握できる便利なサービスです。
手首や足を骨折している場合、バスの待ち時間でさえも苦痛に感じることがあります。
バスの位置確認アプリを活用することで、バスの運行状況をリアルタイムで確認できるため、バスが到着するまでの待ち時間を減らすことが可能です。
身内や友人に目的地まで送迎してもらう
手首や足を骨折している状態であれば、身内の人や友人に目的地まで送迎してもらうのも一つの方法です。
身内や友人で運転できる人がいれば、一度お願いしてみることをおすすめします。
信頼できる友人や身内であれば、断られることは少ないほか、安心して運転を任せられるでしょう。
まとめ
この記事では、手首骨折後の運転はいつから可能なのかについて解説しました。
運転できる目安としては骨折してから1ヶ月程度ですが、症状や治るスピードによって変わるため、医師に相談した上で運転をするかどうか判断することが大切です
そもそも手首を骨折した後の運転には、危険が伴います。
手首を骨折している状態は、想像以上に自由が利きません。
場合によってはハンドル操作やシフト操作を誤ったことで、大きな事故を引き起こしてしまうおそれもあります。
安全運転を心がけるためにも骨折がある程度治るまでは運転を控え、交通機関を利用したり、友人や身内の人に運転してもらったりしましょう。
タクシー配送アプリやバスの位置確認アプリの利用もおすすめです。
手首を骨折した状態で運転をしてもよいか迷っている方や、骨折後いつから運転を再開するべきか悩んでいる方などは、この記事を役立ててみてはいかがでしょうか。