フロントガラスの凍結を30秒で解決します!防止方法も解説!

寒い時は朝からフロントガラスが凍っていて、車を出せないという経験のある方は多いでしょう。

もしかしたら毎日格闘している方もいらっしゃるかもしれません。

今回は、フロントガラスの凍結を解決する方法について解説いたしますので、ぜひ最後まで読んでご参考になさってください。

フロントガラスの凍結を解決すれば、朝の時間にゆとりを持てて気持ちの良い一日を過ごせるようになるでしょう。

関連記事:車のフロントガラスにヒビが入ったらどうすればよい?原因や対応策について解説

フロントガラスの凍結を30秒で解決する方法

フロントガラス 凍結 (2)

フロントガラスの凍結を30秒で解決する方法は、端的にいうと「エタノールをスプレーで吹きかける」という手法です。

乗る前にあらかじめエタノールスプレーを常備しておくと毎朝慌てなくて済みます。

なんで凍結が解決できるの?

エタノールは凍る温度が非常に低く、純度の高いエタノールは-114℃まで液体のままで存在することができます。

エタノールはお酒の主成分で、水と混ざれば凝固点が上がります。
水の配分が多いほど、凝固点は上がりますが、それでも-20℃程度までは液体のままで存在することができます。

フロントガラスの氷は主に空気中の水分で、凝固点は0℃ですが、エタノールと混ざることで、水分サイドからすれば凝固点は下がるため溶けてしまうのです。

エタノールはアルコールの一種で、お酒に含まれる「アルコール」とはエタノールのことをさします。

例えば、アルコール度数20℃のお酒だと-10℃ぐらいまで凍りません。

保存時の注意点

スプレーといえば大体がプラスチックです。

プラスチックにも何種類かありますが、プラスチック容器には、使用素材が記載されています。

その中でも、エタノールを保存するためのスプレーとして使用できるのは、PE(ポリエチレン)とPP(ポリプロピレン)です。

プラスチックの種類には、

  • PE(ポリエチレン)
  • PP(ポリプロピレン)
  • PVC(ポリ塩化ビニル)
  • PET(ポリエチレンテレフタラート)
  • PS(ポリスチレン)

がありますが、PEとPP以外は容器自体が溶ける可能性があります。

PET(ポリエチレンテレフタラート)やPVC(ポリ塩化ビニル)は大丈夫な場合もありますが、表記だけではわからないのでやめておいたほうが無難でしょう。

関連記事:車のフロントガラスの曇りを止めるボタンとは?窓が曇ってしまう原因も解説

フロントガラスが凍結した時にやってはいけないこと

エタノールを吹きかけると良いとお話しましたが、別の方法をしていた方もいらっしゃると思います。

以下のような方法で凍結を解決していた方は、やめておいた方がいいです。

お湯をかけて溶かす

フロントガラスの傷イメージ

冷たい水分を熱い水分で溶かすことになるので、一部の体積だけ急激な温度上昇を起こし、フロントガラスが破損する事態につながります。

最も簡易的な手法なだけにやっている方も多いのですが、危険な可能性もあるのでやめましょう。

もし、他に打ち手がないのであれば、ゆっくりと温度を変化させるようにしましょう。

車用ではないヘラやスクレイパーで削る

フロントガラス 凍結 (1)

車用に常備しているのであれば、デフロスターと併用したりして優しく削るのも一つの手法です。

しかし、車用ではないヘラやスクレイパーでは、フロントガラスを傷めてしまう可能性があります。

また、あくまで優しく削らないといけません。

力を込めてガリガリとやってしまうと割れる原因となります。

凍った部分が残ったままワイパーをかける

フロントガラス 凍結 ワイパー

ある程度氷が溶けたら、そのまま出発して、残った氷はワイパーでなんとかしようとする方もいらっしゃいますが、やめておいた方がいいでしょう。

ワイパーはあくまで液体を取り除くものであり、凍った部分にワイパーをかけるとワイパーゴムの方が痛んでしまいます。

ワイパーゴムの交換も自分でしようと思ったら少し面倒なので、傷めるようなことは避けた方が良いでしょう。

関連記事:ワイパーのゴムだけ交換することはできる?交換手順や長持ちさせるコツを紹介

フロントガラスの凍結を防止する方法

フロントガラスイメージ

ではここからは、そもそも凍結を防止する方法をお伝えします。

凍結防止カバーをかける

運転後に、カバーをかけるだけです。

時間も手間もほとんどかからないため、ベストな方法と言えるでしょう。

フロントガラスが凍結する理由は、放射冷却といい、夜の間に空気中の水蒸気が凍りつき、車内外の温度差が大きくなることでガラスに霜が降りるためです。

カバーをかければ温度差が生じないため、凍結防止に役立ちます。

フロントガラスを綺麗に保つ

フロントガラスに気づかない間に付着している汚れは、水分の凝固点を上げる要因になります。

つまり、0℃以上でも凍る可能性が高まります。

油膜取りグッズを使用することで防ぐことができるでしょう。

洗車をこまめに行うことも重要です。

pit in plus carwash
pit in plus carwash

撥水剤を使う

凍る原因の大部分は水分です。

撥水しておけば水分がガラスの上で長居することがなくなるため凍結を防止することができます。

原因をあらかじめ排除しておくことで、そもそもの問題を解決できます。

まとめ

フロントガラスの凍結は困るものですが、

  • 予防するためには、撥水する、カバーをする
  • 溶かすためには、エタノールを散布する

といった手法が安全です。

逆にやってはならないことはやらないようにしましょう。

この記事を書いた人

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カーナレッジ編集部

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