日本一周の距離は?車や自転車でかかる日数を解説
行く先々で素敵な出会いをしながら全国各地を巡る…そんな日本一周旅行に憧れる人もいるのではないでしょうか。
実際に行かずとも、日本一周する場合どのくらいの距離になるのか興味を持っている人もいることでしょう。
この記事では、日本一周旅行の距離やかかる日数について解説します。
INDEX
日本一周の距離はおよそ12,000km
日本一周には、どのくらいの距離を走る必要があるのでしょうか。
海岸沿いを走った場合
北海道から本州、四国、沖縄まで、海岸線の道を走ると、およそ12,000kmになるといわれています。
このルートでは、長野県や埼玉県など海に面していない県は通過しません。
海岸線を走りつつ、海に面していない県も巡る場合では、14,500km程度になります。
1日の移動距離 自動車編
一般社団法人日本自動車連盟(JAF)によると、1日の総走行距離の目安は、一般道で250km、高速道路を利用した場合は500kmです。
これは1日7〜8時間の運転をした場合の数字で、一般道では平均時速20〜30km/h、高速道路では平均時速60〜70km/hで計算されています。
日本一周の旅では、観光や休憩の時間も挟むはずです。
そのため、1日に3時間程度を観光や休憩に充てるとすると、一般道では約150km程度、高速道路では約350km程度が実際の移動距離の目安となります。
1日の走行距離 バイク編
バイクでのツーリングでは、1日にどれくらいの距離を走れるのでしょうか。
一般社団法人日本自動車連盟(JAF)は、ツーリング初心者には片道2時間、約40km程度の旅から始めることをすすめています。
バイクの場合、初心者であることは速度にはあまり影響しませんので、基準として20km/hを考えます。
自動車の場合と同様に、観光や休憩の時間を加味して、1日4〜5時間走るとすると、約100km程度の距離を進むことができるでしょう。
1日の移動距離 自転車編
それでは、自転車の場合はどうでしょうか。
旅行目的の走行であれば、1日に60kmから70km程度を目安とするとよいでしょう。
自転車は、個人の身体能力による部分が大きいです。
重要なのは、自分の力量を正しく把握することです。
推奨されるのは、1日の総走行距離を自身の能力の7割以下に抑えることだとされています。
つまり、1日に100km走ることができそうだと感じる人であれば、70km程度を1日の移動距離と考えましょう。
この制限を設ける理由は2つあります。
ひとつは、観光や休憩に時間が取られる可能性が高いからです。
また、もうひとつは、想像以上に疲れることです。
自転車旅行では、バイクと同様に、装備が重くなりがちです。
荷物が重くなると、同じ距離を走っても体力を消耗するため、走行可能な距離が減ってしまいます。
1日の移動距離 徒歩編
徒歩で日本一周する場合、1日にどれくらい進むことができるのでしょうか。
一般的な基準として、歩行速度は80m/mで計算されます。
したがって、1日5時間歩いた場合、1日の移動距離は約25km程度になります。
ただし、徒歩での旅は想像以上に体力を消耗し、天候にも大きく左右されることを念頭に置いてください。
実際には、もう少し遅いペースを考えた方がよいでしょう。
日本一周にかかる日数
ここでは、日本一周を12,000kmと設定した場合、それぞれの方法で日本一周する場合にかかる日数を見ていきます。
日本一周にかかる日数 自動車編
観光や寄り道を考慮し、一般道を使用した場合の日数を計算します。
前述のように、一般道を自動車で走った場合、1日の移動距離は約150km程度ですので、約80日かかることになります。
ただし、実際の体験談を見ると、ルートの違いなどもありますが、80日よりも短い日数で日本一周を達成している人も多いです。
したがって、80日という数字はゆとりを持った目安といえるでしょう。
日本一周にかかる日数 バイク編
バイクでの1日の移動距離を100kmと考えると、計算上は120日かかることになります。
ただし、この数字はかなりゆとりを持ったものです。
バイクには、排気量によってパワーの違いがあり、また観光や休憩、睡眠にかける時間などによっても1日に進める距離は変わってきます。
しかし、バイク旅行は予想以上に体力を消耗するもののため、十分な休息を取ることが大切です。
日本一周にかかる日数 自転車編
自転車で日本一周する場合、どれくらいの日数が必要になるのでしょうか。
1日に進む距離を60kmと仮定すると、200日間で日本一周を達成できます。
ただし、この数字もかなりゆとりを持ったものです。
自転車での旅は想像以上に疲れやすいものであるため、無理せず、ゆったりとした旅行計画を心がけましょう。
日本一周にかかる日数 徒歩編
徒歩で日本一周する場合、どれくらいの日数が必要になるのでしょうか。
1日に進む距離を25kmと仮定すると、480日間が必要となります。
しかし、1年3ヶ月もの間、徒歩で旅を続けるというのは現実的ではないかもしれません。
旅程を細かく区切って、目標地点までの一部区間を選び、長い期間をかけて目標を達成する方法もあります。
徒歩での挑戦は長期にわたる趣味として楽しむこともできますので、自分のペースに合わせて取り組んでみるのもよいでしょう。
日本一周の主なルート
ここでは、東京発の日本一周のルートを見ていきます。
ルートは海岸沿いを走るものとし、海に面していない県には立ち寄らないルートとなっています。
時計回りのコースでは、以下のようなルートを巡ります。
東京→神奈川→静岡→愛知→三重→和歌山→大阪→兵庫→岡山→(瀬戸大橋)→香川→徳島→高知→愛媛→(瀬戸内しまなみ海道)→広島→山口→福岡→大分→宮崎→鹿児島→(フェリー)→沖縄本島→(フェリー)→熊本→佐賀→長崎→佐賀→福岡→山口→島根→鳥取→兵庫→京都→福井→石川→富山→新潟→山形→秋田→青森→(フェリー)→北海道→青森→岩手→宮城→福島→茨城→千葉→埼玉→東京
また、反時計回りで回るルートも存在します。
さらに、数回に分けて少しずつ回り、日本一周を達成する人もいます。
沖縄や北海道へは飛行機で移動し、現地でレンタカーを借りて回る方法もあります。
関連記事:車を借りる方法は2つ!レンタカーとカーリースの特徴を紹介します!
関連記事:短期カーリースのメリットとは?レンタカーとの違いや注意点についても解説!
日本一周する場合はどのような費用がかかるのか
日本一周の費用は、自動車の場合で50万円〜、バイクの場合で60万円〜、自転車の場合で60万円〜、徒歩の場合で100万円〜です。
ここでは、どのような費用が必要になるのか見ていきましょう。
宿泊費
ホテルや旅館、民宿、ユースホステルといった宿泊施設を利用する方法、キャンプをする方法、自動車であれば車中泊をする方法があります。
宿泊施設を中心に利用する予定であっても、テントや寝袋などの最低限のキャンプ用具を持っていると安心です。
キャンプをする際には、設備面や安全面からキャンプ場の利用をおすすめします。
また、野営禁止の場所も多いため、キャンプ場以外でのテント設営の際には、野営禁止の場所でないか事前に確認しましょう。
宿泊費の目安としては、1泊2日で以下のような金額が一般的です。
- リゾートホテル・旅館:約1万5,000円
- ビジネスホテル:約1万円
- ユースホステル・民宿:約5,000円
- キャンプ場:約1,000円(ソロ1区画)
宿泊費は施設の種類や地域によって異なるため、具体的な予算を立てる際には各施設の料金を確認することをおすすめします。
関連記事:車中泊で注意したいリスクとは?自分でできる対策を紹介
関連記事:車中泊でエアコンのつけっぱなしはバッテリーが上がる?対処法を解説します!
ガソリン代
ガソリン代は車の燃費によって異なるため、具体的な金額は車種によって異なります。
地方では、ガソリンスタンドが少なく、次のガソリンスタンドまでの距離が長い場所が多いです。
ガス欠にならないよう、早めの給油を心がけましょう。
整備費
自動車やバイク、自転車で日本一周をする際は、出発前に車両の整備をすることをおすすめします。
長距離運転が続くため、整備士に旅の詳細を伝え、必要なパーツを交換してもらいましょう。
その他、食費も考慮に入れる必要があります。
外食が増えたり、ご当地グルメを楽しんだりすることで生活費が増えることがあります。
旅の途中で何かを買い足すこともあるかもしれません。
予算に余裕を持って準備しましょう。
まとめ
日本一周にかかる距離や日数、回るルートについて見てきました。
日本一周する場合、移動手段によって日数や費用は異なります。
日本は南北に長く、地方ごとに異なる風景が楽しめます。
ぜひ、時間やお金に余裕がある人は日本一周の旅を通じて、さまざまな景色を楽しんでみてはいかがでしょうか。