右側通行で左ハンドルの国はどこ?左側通行・右側通行の国一覧

日本では、左側通行をしなければならないと道路交通法で決められています。
そして皆さんもご存知のように、国産車は右ハンドルの設計となっています。

しかし、アメリカや韓国、ドイツなど、世界では右側通行で左ハンドル車の方が多数派となります。

世界ではどの国が右側通行なのでしょうか。
そして、なぜ日本は左側通行なのでしょうか。

この記事では、

  • 左ハンドルの国・右ハンドルの国一覧
  • 日本が左側通行の理由
  • 左ハンドル車の運転のコツ

を解説します。

「海外旅行で現地をレンタカーで周りたい方」「海外に住む予定がある方」は、最後までお読みください。

左ハンドルの国・右ハンドルの国一覧

左側通行の国と右側通行の国の一覧は、以下です。

一般的に、

  • 日本などの左側通行の国では、車のハンドルは右にある
  • ヨーロッパ諸国などの右側通行の国では、車のハンドルは左にある

となります。

道路が左側通行の国

地域
アジアマカオ・日本・香港
東南アジアインドネシア・シンガポール・タイ・ブルネイ・マレーシア・東ティモール
ヨーロッパアイルランド・イギリス・マルタ
東ヨーロッパキプロス
オセアニアオーストラリア・キリバス・クック諸島・ソロモン諸島・ツバル・ナウル・ニウエ・ニュージーランド・パプアニューギニア・フィジー・米領サモア
南米ガイアナ・スリナム
アフリカウガンダ・エスワティニ・ケニア・ザンビア・ジンバブエ・セーシェル・タンザニア・ナミビア・ボツワナ・マラウイ・モザンビーク・モーリシャス・レソト・南アフリカ
南アジアインド・スリランカ・ネパール・バングラデシュ・パキスタン・ブータン・モルディブ
合計47

道路が右側通行の国

地域
アジアモンゴル・中国・北朝鮮・台湾・韓国
東南アジアカンボジア・フィリピン・ベトナム・ミャンマー・ラオス
ヨーロッパアンドラ・イタリア・オランダ・オーストラリア・サンマリノ・ジブラルタル・スイス・ドイツ・バチカン・フランス・ベルギー・ポルトガル・ポーランド・モナコ・リヒテンシュタイン・ルクセンブルク
東ヨーロッパアルバニア・アルメニア・ウクライナ・ギリシャ・クロアチア・ジョージア(グルジア)・スロバキア・スロベニア・セルビア・チェコ・トルコ・ハンガリー・ブルガリア・ベラルーシ・ボスニア・ヘルツェゴビナ・モルドバ・モンテネグロ・ルーマニア・ロシア・北マケドニア
オセアニアウェーク島・グアム・トンガ・ニューカレドニア・バヌアツ・パラオ・フランス領ポリネシア・マーシャル諸島・ミクロネシア連邦・北マリアナ諸島
北米アメリカ・カナダ・サンピエール島
南米アルゼンチン・アルバ・ウルグアイ・エクアドル・コロンビア・チリ・パラグアイ・フランス領ギアナ・ブラジル・ベネズエラ・ペルー・ボリビア
中米・カリブ諸島アメリカ領ヴァージン諸島・イギリス領ヴァージン諸島・キュラソー島・グアドループ・セント・マーチン島・マルティニーク
アフリカアルジェリア・アンゴラ・エジプト・エチオピア・エリトリア・カメルーン・カーボベルデ・ガボン・ガンビア・ガーナ・ギニア・ギニアビサウ・コモロ・コンゴ共和国・コンゴ民主共和国・コートジボワール・サントメ・プリンシペ・シエラレオネ・ジブチ・スーダン・セネガル・ソマリア・チャド・チュニジア・トーゴ・ナイジェリア・ニジェール・ブルキナファソ・ブルンジ・ベナン・マダガスカル・マリ・モロッコ・モーリタニア・リビア・リベリア・ルワンダ・レユニオン・中央アフリカ・赤道ギニア
中東アゼルバイジャン・アフガニスタン・アラブ首長国連邦・イエメン・イスラエル・イラク・イラン・オマーン・カタール・クウェート・サウジアラビア・シリア・バーレーン・パレスチナ・ヨルダン・レバノン
中央アジアウズベキスタン・カザフスタン・キルギス・タジキスタン・トルクメニスタン
合計149

日本など、左側通行の国の数は、47でした。
それに対して、右側通行の国の数は、149です。

3倍以上、右側通行の国の数が多い結果となりました。

身近な国で言えば、韓国やアメリカ、オーストラリアなども右側通行になります。

世界では右側通行・左ハンドルの国が多い

上記の表でもわかるように、世界では右側通行の国の数が、左側通行の国の数より3倍以上も多いです。

世界で右側通行が多い諸説として、

  • 戦争で勝利したフランスが、ヨーロッパに右側通行を広めた
  • ナポレオンが征服した地域や陸地でも、右側通行が広まった

などがあります。

左側通行の国の特徴

左側通行の国の特徴として、島国が挙げられます。
日本やイギリス、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランドなど。

島国だからこそ、他国からの支配を受けず、左側通行というルールを変えずにすんだのかもしれません。

日本はなぜ左ハンドルではなく、左側通行の右ハンドルなのか

なぜダサいと言われるのか?

日本国内の道路は、左側通行です。
右折時や対向車とのすれ違い時において、視界を広く確保するため、車体の右側に運転席を設けました。

左側通行のはじまり

日本における左側通行のはじまりは、日本自動車連盟(JAF)によると、

  • 明治時代に、道路において左側通行が明文化された
  • 1881年(明治14年)に警視庁が道路の通行方法を通達したことがきっかけ

とのこと。

また日本における左側通行の諸説には、「武士が右手で刀を取りやすいように、身体の左側に刀を差しているから」という説もあるみたいです。

そしてイギリスの制度を取り入れながら近代化した背景もあり、そのまま左側通行が浸透していきました。

左ハンドル車を運転するときの3つのコツ

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左ハンドル車の運転のコツを解説します。
日本国内で左ハンドルの輸入車に乗りたい方は、参考にしてください。

左ハンドル車の運転において、安全な走行を実現するためのコツは以下です。

  • 慣れるまで運転スピードはゆっくり目で
  • 死角を確認し、ミラーを最適な角度に調整
  • 慣れるまで練習

コツ①:慣れるまで運転スピードはゆっくり目で

左ハンドルの運転に慣れていない方は、運転スピードは通常時よりもゆっくり目にしましょう。

左ハンドル車の運転では、右ハンドル車と比較して、ハンドル操作・視線確認の位置などが異なります。

運転操作を誤ったり、急な歩行者の飛び出しなどイレギュラーな対応に冷静に対処するためにも、通常時の走行スピードより遅い方が良いです。

左ハンドル車の運転に慣れるまでの間は、運転スピードは通常の運転時よりもゆっくり目を心がけ、安全な走行を実現しましょう。

コツ②:死角を確認し、ミラーを最低な角度に調整

左ハンドル車の運転では、右ハンドル車と比較して、運転時の死角が異なります。

したがって、

  • 右折・左折時の死角はどこになるのか
  • 死角を把握する最適なミラーの角度

を事前に把握した上で、左ハンドル車を運転しましょう。

死角から飛び出してきた自転車やバイクに気づかない場合、事故につながりかねません。

左ハンドル車を運転するときは、ドアミラーとルームミラーの角度を調整し、運転時の死角をなるべく減らすことが重要です。

コツ③:慣れるまで練習

左ハンドル車での安全運転を実現するためには、やはり運転に慣れることが大切です。

もし近所に道幅が広く人通りが少ない駐車場や広場、見晴らしがよく比較交通量が少ない道路などある方は、試運転を行いましょう。

運転席に座り、自分の目でミラーを確認し、ハンドル操作をする。
実際に運転をすることが、左ハンドル車の運転スキル向上への近道です。

試運転の経験を積み、左ハンドル車の運転への不安が少しでも減ることで、精神的にも余裕を持って運転できるでしょう。

またバック駐車・縦列駐車の練習もしておくと、左ハンドル車に乗っての外出もより安心ですね。

海外で運転する人は、左側通行か右側通行か確認しよう

「海外旅行にて現地をレンタカーで周りたい」方、「海外に滞在するが、日常的に車を使う予定」の方は、事前に自分が行く国が左側通行なのか、右側通行なのか確認しておきましょう。

日本と同じ左側通行で右ハンドル車の走行が一般的であれば、心配は不要です。
しかし、アメリカ、韓国、ドイツ、フィリピンなど、右側通行の国の場合、左ハンドル車を運転しなければなりません。

右側通行の国に行く場合は、左ハンドル車の死角を確認し、最適なドアミラー・ルームミラーの角度の調整を試しておくと、現地でも安心して運転できるでしょう。

まとめ

世界を見渡すと、日本のように左側通行の国は少数派です。

右側通行の国の数の方が、左側通行の国の数と比べて、3倍以上も多いです。

なぜ右側通行の国が多いのか。
さまざまな諸説がありますが、戦争で勝利したフランスがヨーロッパや征服する地域に広めたなども考えられます。

海外旅行が好きな方は、自分が行く旅行先の国は右側通行なのか左側通行なのか、事前に確認しておきましょう。
もし現地で車に乗る機会があり、慣れない右側通行の運転となると、事故を起こしてしまう可能性も高くなります。

そして、左ハンドル車を運転すると事前にわかっている場合は、事故を起こさないためにも、運転時の死角や視線での確認箇所をしっかり把握してください。

この記事を書いた人

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カーナレッジ編集部

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