日産パオに似た車はある?レトロかわいい車を紹介!

日産が製造・販売するパオは1989年に登場した車であり、ユニークなフォルムやかわいらしいデザインから現在でも多くの愛好家がいます。

なかでも特徴的なのは、どこか懐かしさを感じさせるレトロな外観でしょう。

このようなレトロな見た目を持つ車は「パイクカーシリーズ」とも呼ばれ、パオをはじめとしてさまざまな車が生まれました。

この記事では、日産パオの魅力について解説するとともに、パオに似たレトロかわいい車も併せて紹介していきます。

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日産パオの概要

ここでは、日産パオとはどのような車なのか、またパオの魅力について紹介します。

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日産パオとは?

日産パオは日産が1989年に製造・販売したコンパクトカーです。

受注期間わずか3ヶ月で限定販売された車であり、期間限定ながらも5万台以上が売れるという絶大な人気を誇りました。

そして、販売から30年以上経過した現在でも、パオは多くのユーザーから支持を得ています。

また、なかには日産パオ専門の中古車店を営むショップも存在します。

このように、日産パオは販売当時から人気が高く、未だに根強い支持を得ている車です。

日産パオの魅力について

日産パオの魅力は、何よりもその独創的な外観にあります。

初代マーチをベースに設計された外観は、柔らかな曲線や丸みを帯びたライトなど、どこかノスタルジーを感じさせます。

30年以上前の車ということもあり、現行車にはない独特な存在感を放っています。

また、ルーフレール(車外に荷物を載せるための天井のレール)が取り付けられていたり、ドアヒンジ(ドアの開閉部分)がむき出しになっていたり、バンパーにはパイプが用いられていたりなど、武骨なSUVらしい雰囲気も漂っています。

このかわいさと武骨さが絶妙に調和している点も、レトロ感を引き立たせているポイントです。

多くのユーザーがデザインに惹かれて購入したことから、このレトロなデザインこそがパオの最大の魅力といえるでしょう。

このように、デザイン性に重点を置いたユニークな車は「パイクカー」とも呼ばれており、多くはレトロをモチーフに開発されました。

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日産パオ以外の日産のパイクカー

日産パオは日産が開発したパイクカーのなかで第2弾に相当します。

ここでは、パオ以外に日産のパイクカーにはどのような車があるのか見ていきましょう。

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Be-1

Be-1は1987年に日産が初代マーチをベースに製造・販売した車です。

発売当時、日本はバブル景気だったこともあり、車には高性能や高級感を求める声が強くありました。

そのため、スタイリングも直線的なものが多くありました。

初代マーチは直線を重視したデザインでしたが、Be-1は「やすらぎと安心感」というコンセプトのもと、マーチとは異なり曲線を重視したシンプルな外観で誕生しました。

ただし、内部構造や性能はマーチと同じです。

シンプルでノスタルジックな外観は大きな話題を呼び、1ヶ月限定の販売であるにもかかわらず、予約が殺到し、最終的には抽選方式で販売されるという異例の状況になりました。

Be-1は性能面よりも独創的なスタイリングによって高い人気を獲得した車といえます。

価格も初代マーチが60万円だったのに対し、Be-1は120万円~130万円程度と、マーチの倍以上の価格で販売されました。

それにもかかわらず、多くの車が販売されたことからBe-1のデザインが秀逸であったことがわかります。

Be-1のヒットにより、日産は本格的にパオをはじめとしたパイクカー製造に着手していくことになりました。

フィガロ

フィガロは、1991年に日産が開発したパイクカーの第3弾です。

フィガロもパオやBe-1と同様に、初代マーチをベースに開発された車であり、レトロなデザインに加え、欧州車を思わせる気品ある風格も備えています。

車内は白を基調とし、シートには本革が使用されるなど、高級感が演出されています。

また、ほかのパイクカーと異なる魅力として、フィガロはコンパクトカーではなく2オープンカーであり、唯一ターボエンジン搭載車でもあります。

このように、ステータス性もアップさせたフィガロは2万台限定の発売にもかかわらず、3回にわたる抽選が行われるなど、大きなヒットを記録しました。

また、国内だけでなく海外でも高い人気があり、特にイギリスではフィガロ専門のオーナーズクラブが発足するほどの絶大な支持を得ています。

新車当時の価格は約187万円でしたが、現在の中古価格は50万から100万円程度です。

ただし、希少性の高さから500万円で取引される車もあります。

そのほか日産パオに似た車

日産パオはレトロでかわいらしいフォルムが特徴的な車です。

人々を強く惹きつけるデザインは時代を超えて受け継がれることがあり、結果的にパオに似た形状を持つ車も多く生まれました。

ここでは、パオに似た車を紹介します。

ダイハツ ミラジーノ

ダイハツの軽自動車「ミラジーノ」は1999年から2009年までの10年間、2代にわたって販売されました。

最大の特徴は、日産パオに似た特徴的なフォルムです。

丸いヘッドライトやグリル周りにはメッキ装飾も施されており、レトロ感が演出されています。

実際、ミラジーノはクラシック感を意識して設計された車両であり、ベース車両は当時のダイハツの人気車種である「ミラ」でした。

しかし、そのデザインにはイギリスのクラシックカーである「ミニ」の要素が取り入れられており、レトロをコンセプトにしていたことがわかります。

なお、2009年のミラジーノの販売終了後、後継車として「ダイハツ ミラココア」という軽自動車が登場しています

ミラココアにはクラシック感はないものの、かわいさを重視したデザインが特徴です。

ダイハツ ネイキッド

ダイハツの「ネイキッド」は1994年から2004年まで販売された車です。

当初はコンセプトカーとして展示される予定でしたが、予想以上の反響を受けて販売が決定された経緯があります。

ネイキッドの特徴は、その名前のとおり、ボディがほぼ裸であることです。

リベット風のボディや露出したボルトやネジなど、外装はまさに素の状態となっています。

販売当時は、実用性の低さから販売不振で生産終了となりましたが、現在では高いデザイン性が再評価されています。

かわいらしいフォルムにもかかわらず、どこか武骨な雰囲気が日産パオに似ているといえるでしょう。

光岡 ビュート

光岡の「ビュート」もパオと同じく、ユニークな見た目が特徴的な車です。

ビュートもパオやBe-1と同様に、日産マーチをベースにしていますが、その外観はマーチとはまったく異なり、英国の車に似た雰囲気を放っています。

実際、ビュートはイギリスの高級車メーカーであるジャガーの名車「マーク2」をモチーフに開発されています

ジャガーに近づくために、リアにはトランクを追加するなど、大胆なアレンジが施されています。

丸いヘッドライトや縦型の大きなグリル、美しいフォルムなど、目を引く外見といえるでしょう。

なお、ビュートは1993年に販売された車ですが、現在でもモデルチェンジを繰り返しながら販売されています。

2023年の秋に発売予定である「ビュート ストーリー」は、クラシックな外観はそのままですが、ハイブリッド仕様や先進的な安全装置など性能面で現行車として進化しています。

まとめ

日産のパオはかわいらしく、ノスタルジックでレトロな外観が最大の特徴です。

このような懐古主義を思わせる独創的な車を「パイクカー」といいます。

パイクカーは、バブル景気の時代に生まれた車でしたが、現在は経済状況や厳しい安全基準のために、こうした車が作られることはなくなりました。

だからこそ、パオは現行車にはない魅力を持っているといえます。

特に、現在は高いデザイン性が再評価されており、中古価格も値上がりをはじめています。

パイクカーに興味がある人はパオやパオに似た車の購入を検討してみてはいかがでしょうか。

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