日産ブルーバードとは?歴代モデルと人気の中古車を紹介
ブルーバードは、日本の自動車メーカーである日産自動車が製造・販売していた車で、自動車の歴史に名を残す車でしょう。
優れたパフォーマンスと快適性を備えたセダンやハッチバックなどのモデルで知られており、多くの人々から愛されてきました。
また、中古市場でも人気のある車種として知られています。
この記事では、ブルーバードの概要や歴史について解説していきます。
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INDEX
日産ブルーバードとは?
日産が製造・販売していたブルーバードは、1959年に登場します。
その後、2001年まで60年の製造・販売されていました。
また、ひとまわり小さなボディのブルーバード シルフィも2012年で販売を終了します。
日本の車の歴史に名を残す大衆ミドルセダンです。
1960年代後半にはトヨタが製造・販売していたコロナと販売台数を競い合い、ブルーバードとコロナの頭文字を取り「BC戦争」と呼ばれる、大きな販売競争を繰り広げた歴史があります。
また、この競争はブルーバードの後継車であるブルーバードシルフィとコロナの後継車であるプレミオにも継続されました。
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ブルーバードの歴代モデル
ブルーバードは、60年と長い歴史を持つ車ですが、その歴史のなかで何度もモデルチェンジが行われています。
ここでは、時代の変化とともに進化し続けたブルーバードの歴代モデルについてご紹介します。
初代:ダットサン ブルーバード310型
初代ダットサン ブルーバード310型は1959年~1963年まで販売され、テールランプの形が柿の種に似ていることから「柿の種」と呼ばれていました。
また、童話の「青い鳥」から名付けたブルーバードという名前は、親しみやすく人気の車です。日本初のエステートワゴンや女性専用仕様車も存在していました。
全長 | 3,860mm |
全幅 | 1,496mm |
全高 | 1,480mm |
車両重量 | 870kg |
エンジン種類 | 直4 気筒OHV |
総排気量 | 1,189cc |
最高出力 | 34PS/43PS/55PS |
全ボディタイプ | 4ドアセダン ワゴン |
2代目:ダットサン ブルーバード410型
2代目410型は、1963年~1967年まで販売されました。
後にブルーバードのイメージを牽引することになるSSS(スーパースポーツセダン)が設定された初めてのモデルでもあります。
デザインをイタリアの会社に依頼するが、当初の日本の大衆には不評となり、販売台数が伸び悩みました。
ボディタイプとしてはセダンタイプとエステートワゴンの2種類が販売されました。
全長 | 3,995mm |
全幅 | 1,490mm |
全高 | 1,440mm |
車両重量 | 915kg |
エンジン種類 | 直4 気筒OHV |
総排気量 | 1,189cc |
最高出力 | 65PS/90PS |
全ボディタイプ | 2ドアセダン 4ドアセダン エステートワゴン |
3代目:ダットサン ブルーバード510型
3代目510型は、1967年~1972年まで販売されました。
BC戦争でコロナとともにファミリーカーとして人気が爆発します。
タクシーでも使用されることが多くなり、販売台数を大きく伸ばしました。
高い走行性能があり、第18回東アフリカサファリラリーで総合優勝を果たすほどの力が認められ、世界的にも有名な車種でしょう。
全長 | 4,120mm |
全幅 | 1,560mm |
全高 | 1,410mm |
車両重量 | 930kg |
エンジン種類 | 直4 気筒OHC |
総排気量 | 1,595cc |
全ボディタイプ | 2ドアセダン 4ドアセダン 2ドアクーペ ワゴン バン |
4代目:ダットサン ブルーバード610型
4代目610型は、1971年~1976年まで販売されました。
従来の方向性を変え、大型化に加えて、高級化を図るがブルーバードらしくないと大衆から評価され販売台数が下がります。
ウインカーあたりのへこみがサメのエラを彷彿させるため、サメブルとニックネームが付けられました。
近年では、サメブルの愛称で人気の車種になります。
全長 | 4,215mm |
全幅 | 1,600mm |
全高 | 1,415mm |
車両重量 | 1,055kg |
エンジン種類 | 直4 気筒OHC |
総排気量 | 1,595cc |
全ボディタイプ | 4ドアセダン 2ドアハードトップ ワゴン バン |
5代目:ダットサン ブルーバード810型
発売当初に不人気だった610型のデザインを屈伸させ、シンプルなデザインに仕上げたのが、1976年~1979年まで販売された5代目810型です。
オイルショックの影響もあり、発売予定が大きく遅れた上、排ガス規制など向かい風となる要素が重なり人気は低迷しました。
マイナーチェンジを繰り返すも、わずか3年4か月のみの生産に留まったモデルです。
全長 | 4,260mm |
全幅 | 1,630mm |
全高 | 1,390mm |
車両重量 | 1,075kg |
エンジン種類 | 直4 気筒OHC |
総排気量 | 1,770cc |
全ボディタイプ | 4ドアセダン 2ドアハードトップ バン |
7代目:ブルーバードU11型
1983年~1990年まで販売された7代目では、名称がダットサン ブルーバードから「日産ブルーバード」へ変更され、初のFF式となりました。
デザインは6代目から大きな変更はありませんが、ブルーバード初の前輪駆動タイプとなります。
性能面でも優秀な車で、パワーステアリングのアシストの3段切り替えや、運転手の疲労を配慮して休憩を促す機能など世界的にも初の技術を取り入れた一台でしょう。
全長 | 4,500mm |
全幅 | 1,690mm |
全高 | 1,370mm |
車両重量 | 1,165kg |
エンジン種類 | 直4 気筒OHC |
総排気量 | 1,809cc |
全ボディタイプ | 4ドアセダン 4ドアハードトップ バン ワゴン |
8代目:ブルーバードU12型
1987年~1991年まで販売された8代目U12型は、4輪駆動で登場します。
ATTESA(アテーサ)と呼ばれる4WDシステムが搭載され、優れた走行性能と安定性を発揮しました。CMでも雪上での走行性能をアピールし、人気が高まりました。
全長 | 4,520mm |
全幅 | 1,690mm |
全高 | 1,345mm |
車両重量 | 1,180kg |
エンジン種類 | 直4・4バルブDOHC |
総排気量 | 1,809cc |
全ボディタイプ | 4ドアセダン 4ドアハードトップ 5ドアハッチバックセダン |
9代目:ブルーバードU13型
9代目U13型は1991年~1995年まで販売された車です。
セダンは北米のスタジオがデザインした「SSS」「EEX」、ハードトップは日本でデザインした「ARX」と異なるスタイルが採用されました。
デザインがストレートな形状から9代目で丸みを帯びたものへ切り替わりました。
全長 | 4,585mm |
全幅 | 1,695mm |
全高 | 1,370mm |
車両重量 | 1,230kg |
エンジン種類 | 直4 4バルブ DOHC |
総排気量 | 1,998cc |
全ボディタイプ | 4ドアセダン 4ドアハードトップ |
10代目:ブルーバードU14型
10代目ブルーバードU14型では、1996年より販売され、9代目で曲線のデザインから、再び直線のデザインへ戻し、ブルーバードとしては最後のモデルとなりました。
グレード構成はスポーティな「SSS」系、ファミリー向けの「ルグラン(FF車のみ)」「XE / FE」が設定されました。
全長 | 4,565mm |
全幅 | 1,695mm |
全高 | 1,395mm |
車両重量 | 1,200kg |
エンジン種類 | 直4 4バルブ DOHC |
総排気量 | 1,998cc |
全ボディタイプ | 4ドアセダン |
ブルーバードシルフィ
ブルーバードの後継車としてブルーバードシルフィが2000年に登場しました。
ベースはサニーで、前のブルーバードよりもボディサイズが小さくなります。
落ち着いたデザインでまとめられており、小型車ではありますが、社用車、公用車としての需要が高くなっていました。
その後、2005年に2代目ブルーバードシルフィG11型が登場しました。
2012年に2代目ブルーバードシルフィの製造が中止され、半世紀に渡る歴史の締めくくりとなった一台です。
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ブルーバードは現在、中古車市場で人気
柿の種の愛称で親しまれた初代310型は、中古車市場でも高い人気を誇ります。
そのほかにも3代目510型、6代目910型は人気が高い車として有名です。
特に3代目510型は1967年から発売された車にもかかわらず、約200~300万円のプレミア価格がつくほど、高い人気を誇ります。
また、発売当時は販売台数が少なくなかったサメブルという愛称の4代目610型は、現在中古車市場で人気が高い車です。
1971年から発売されているのにもかかわらず、約300万円で取引されることもあります。
このように中古車市場では、注目を集める名車といわれる名高い車だけでなく、発売当時は不人気だった車が突然注目を集めることもあります。
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まとめ
この記事では、ブルーバードの概要や歴史などについて解説しました。
ブルーバードは、日本の自動車メーカーである日産自動車が製造・販売していた優れた車であり、その歴史は半世紀以上にわたって続いています。
多くのユーザーに支持される理由は、高いパフォーマンスと快適性、信頼性の高さでしょう。
現在、中古車市場でも人気があり、昔から愛着のあった柿の種と呼ばれた初代310型や発売当初は不人気だったサメブルが人気を集めています。
ブルーバードについて興味がある人は、中古車市場をリサーチしましょう。