ノアとヴォクシーの違いとは?実は同じ?何を基準に選ぶべきかを徹底解説!
ノアとヴォクシーはどちらもトヨタで人気の7~8人乗りのミニバンモデルです。両車は2022年1月に同じタイミングでフルモデルチェンジされ、従来に比べてより広々として快適な乗り心地にパワーアップしました。
CMなどでは全く違う角度から紹介される2つの車ですが、実は共通点が複数ある兄弟車でもあります。
今回はノアとヴォクシーにはどのような違いがあるのか、逆に共通点はどこかについて詳しくご紹介します。
INDEX
ノアの概要と特徴
ノアのテーマは「堂々・モダン・上質」「王道・アグレッシブ」で、乗車人数は7~8に対応します。
2つのテーマが示すように上質な車内空間を演出しつつ、男女問わずに誰もが運転しやすいモデルです。エンジンはハイブリッドとガソリンの2種類がラインナップ。
ノアはグレードによりますが200万円代から購入できます。最新機能が搭載されているうえに、ミニバンの中では比較的購入しやすい価格設定であることも人気の理由かもしれません。
ノアのグレードによる違いとは
ノアのグレードは5種類あります。大きな特徴は、車内シートとパーツの品質、トヨタチームメイトの有無です。
・エントリーモデルのX
エントリーモデルとして一番の低価格ではありますが、「トヨタチームメイト」(走行、駐車の際のオートアシストシステム)や安心降車アシストなどの安全機能は搭載されていません。パーツの差もあるため、上位グレードとの入念な比較検討が必要です。
・トヨタチームメイト搭載のG
トヨタチームメイトが搭載されている中では低価格のモデルです。内装のオプションがない以外はZと大きな違いはありません。
・内外装に高級感のあるZ
Gと比べると、LEDフロントフォグランプの追加やフードモールディングがメッキになるなど、インテリア・エクステリアともに高級感がグッと増したモデル。
・エアロパーツを装備したS-G
専用バンパーやフロントグリルなどのエアロパーツが取り付けられ、より精かんな印象に。このグレードよりパワースライドドアも左右に装備されます。
・最上位グレードのS-Z
ノアの最上位グレード。クラス初のオットマン&シートヒーターをする搭載など、快適な車内環境となっています。
7人乗りのみのラインアップ。
ヴォクシーの概要と特徴
ヴォクシーのテーマは「先鋭・独創」であり、ノアと比べるとより洗練されたスタイリッシュなエクステリアをしています。乗車人数は7~8人とノアと同じくファミリー向けのミニバンモデルでありながら、快適さに加えてエッジの効いたモデルに仕上がっています。
フロント部分もスクエアで個性的デザインとなっており、全体的に他のモデルにはないワイルドさが際立ちます。
グレードはS-GとS-Zの2種類。ノアと同様オットマン&シートヒーターの有無やエクステリア・インテリアの仕様に違いがあります。車体価格は最低でも3,090,000円~と、ノアよりも高めです。そのため、走行性能や乗り心地にどこまでもこだわりたい予算を多く予定している人には特におすすめします。
ノアとヴォクシーの違いとは?
「兄弟車」と呼ばれるノアとヴォクシーですが、どのような点は同じで、どのように差があるのかを見ていきます。
ボディサイズ比較
ノア | ヴォクシー | |
全長 | 4,695mm | 4,695mm |
全幅 | 1,730mm | 1,730mm |
全高 | 1,895mm | 1,895mm |
ホイールベース (前後ホイールの中心から中心までの長さ) | 2,850mm | 2,850mm |
車両重量 | 1,630~1,670kg | 1,640~1,670Kg |
荷室寸法 | 2,805×1,470×1,405 | 2,805×1,470×1,405 |
乗車定員 | 7~8名 | 7~8名 |
燃費比較
車名 | ノア (ハイブリッド車|S-G|8人乗り) | ヴォクシー (ハイブリッド車|S-G|7人乗り) |
WLTCモード(km/L) | 23.0 | 23.0 |
市街地(km/L) | 22.2 | 22.2 |
郊外(km/L) | 25.0 | 25.0 |
高速道路(km/L) | 22.1 | 22.1 |
※参考元:トヨタ ヴォクシー主要諸元表
上記からも分かるように、ノアとヴォクシーはどちらも本体サイズ、車載人数、燃費性能も同じとなっています。
ノアとヴォクシーの共通している機能や仕様
共通点の多いノアとヴォクシーには、トヨタの最先端技術が多く搭載されています。2つの車の共通の機能は以下の通りです。※ノアのグレードX以外
- ハンズフリーデュアルパワースライドドア
→スマートキーを所持している状態であれば足元のセンサーでドアの開閉ができます。
- 安心降車アシスト(ドアオープン制御付)
→降車する際に自転車などを察知して事故を防ぎます。
ノアとヴォクシーの異なる部分
一見同じように見える兄弟車であるノアとヴォクシーですが、細かく見ていくと以下の部分に差があります。
・エクステリア
フロントデザインがヴォクシーはシャープな印象に仕上がっている一方、ノアはオーソドックスなデザインとなっています。またバックランプのデザインも異なります。ヴォクシーは細身になっており、鋭い印象です。
・ボディーカラーのバリエーション
ノアには少し派手な赤のカラーリングであるレッドマイカメタリックがラインアップされています。
・販売価格
同じグレードのS-Zでもヴォクシーは3,960,000円であり、ノアは3,890,000 円と若干の差があります。
ノアはこんな人におすすめ
ノアはグレードの幅広さからも、デザインからも、テーマの一つである「王道」を体現したような車です。運転が苦手でも家族のために運転に挑戦したい人でも安心して走行できる機能がそろっています。
エクステリアに特にこだわりがないのであれば、オプションが選択しやすいグレードZがリーズナブルです。
ヴォクシーはこんな人におすすめ
ヴォクシーの最大の特徴は、エクステリアの個性です。
一見した印象からワイルドさを感じる人は多いでしょう。そのデザインは、ノアに比べると尖った感性を持っている人をターゲットにしているように見受けられます。
エアロ仕様は見た目だけではなく、ダウンフォースによる安定走行など、走行性能にも利点があります。
ただし、街中での短距離使用ではあまり差は感じられないでしょう。
そのため、長時間走行で遠出することや、車内空間での快適さを重視している人にはうれしい仕様なのではないでしょうか。
まとめ
テーマやコンセプトは違うものの、ノアとヴォクシーは兄弟車であり、車内や機能には大きな違いはありません。エアロ仕様と標準の有無はありますが、どちらの車でもエアロ仕様は選択ができるため、外見のインスピレーションで直感的に選ぶのも良いでしょう。エアロ仕様が不要な場合、より低価格で同じ性能のノアを選択するのがよいでしょう。
いずれもトヨタの最新性能が詰め込まれたフルモデルチェンジモデルであることは間違いありません。自分が好きになれる基準で車を選べると、カーライフがより快適になるのではないでしょうか。
画像出典元:トヨタ自動車株式会社