一度上がったバッテリーは元に戻らない?バッテリーが上がった時の対処方法と合わせて解説

車を動かしてくれるバッテリーは運転手にとって大切なものです。
しかし大事に扱っていたとしても「バッテリー上がり」は切ってもきれない関係といえるでしょう。

バッテリー上がりが起こってしまった場合はもう仕方ありません。
上がってしまったバッテリーはきちんと対応すればまた動くようになります。

しかし「一度上がったバッテリーはもう元には戻らない」という噂があるのも事実です。
この噂を聞いたことがある方はとても不安になるのではないでしょうか?

この記事では一度上がったバッテリーは本当に元に戻らないのか。バッテリーが上がってしまった場合、どのような対応をすれば良いのかなどを紹介しています。

ぜひ最後までご覧ください。

そもそもバッテリー上がりとは?

クエスチョンマーク

バッテリー上がりとは、バッテリー内に蓄えられていた電気残量が0になった状態のことです。

自動車の内部にあるセルモーター(内熱機関を指導させるためのモーター)はバッテリーから電力供給されるため、バッテリー内の電気がなくなってしまえば当然動かなくなります。

ヘッドライトやテールランプなどのライト系、ワイパーやナビなども作動しなくなります。
ドアロックの施錠などもできなくなるため、バッテリーが上がってしまうことはなるべく避けたいところでしょう。

バッテリーが上がる前に、電気の残量が少ない状態で起こる諸症状を見逃さないようにしましょう。
電気残量が少ないときに車に起こる症状としては下記が挙げられます。

  • アイドリングが作動しなくなる
  • ヘッドライトが暗くなった
  • エアコンが効きにくい
  • カーオーディオの音が小さくなる  など

基本的に車用バッテリーは日常的に車を走らせることで充電ができる仕様となっています。
そのため、バッテリーが上がったなどのような特別な機会でない限り日常的な充電は不要です。

バッテリー上がりの原因

バッテリーが上がってしまう原因としては下記の4点が挙げられます。

  • ライトの消し忘れ
  • 車に乗る頻度が少ない
  • 冬の低温
  • バッテリーが古い

ライトの消し忘れ

よくあるものが「ライトの消し忘れ」です。
ここでいうライトはヘッドライトだけでなく、車幅灯や車内灯なども含まれます。

消し忘れたライトがバッテリーの電気を消費するため、最終的に残量が0となりバッテリーが上がってしまうのです。

また、エアコンなどの電飾品は機能を維持するためにバッテリーを消費します。
そのため、車中泊などで長時間ずっとエアコンやライトをつけっぱなしにしているとバッテリーが上がる可能性があるでしょう。

車に乗る頻度が少ない

車に長期間乗っていない場合にもバッテリーが上がる可能性があります。
乗っていない状態でも車は自然放電をしているため、しばらく乗らないとバッテリーが上がってしまうのです。

冬の気温

バッテリーは冬に弱いため、冬場の寒い日にバッテリーが上がることがあります。

バッテリーは内部にあるバッテリー液が化学反応を起こすことで電気の充電や供給を行っており、温度が低くなると化学反応が鈍くなりバッテリーの性能が下がるのです。

性能が下がることでエンジン始動に必要な電力確保ができず寒い中立ち往生……、ということも十分に考えられます。

一度上がったバッテリーを使い続けるのは良くないのか

疑問イメージ

一度バッテリー上がりを起こしてしまったバッテリーは、対処した時間によって交換すべきかそうでないかを判断しましょう。

もしバッテリーが上がってからおよそ12時間以内に対処をした場合はバッテリー自体の性能もそこまで損なわれません。

しかし、12時間(あくまでも目安です)以上バッテリー上がりのまま放置しているとバッテリー自体の性能が悪くなり、その後充電をして動くようになったとしても本来の動きはあまり期待できないでしょう。

ライトが以前より暗くなったり、アイドリングストップなどが不安定だったり、あるいは再びバッテリー上がりを起こしてしまう可能性も否定できません。

バッテリー上がりを起こしてしまったと気づいたらすぐに対処しましょう。

バッテリー上がりの確認方法

ジャンピングスタート

バッテリーが上がってエンジンがかからなかったり、セルモーターの周りが弱くなったりした場合はバッテリー上がりを疑いましょう。
エンジンを起動させたり、電装品が使えなかったりした場合はバッテリーが上がってしまっているかもしれません。

しかし、エンジンがかからない原因がかならずしもバッテリーが上がったことに起因するとは限りません。

そのため、上記のやり方を試したあとにイグニッション電源を試してみるのも良いでしょう。
イグニッション電源はプッシュボタンでエンジンを起動させるもので、ブレーキを踏まずにスタートボタンを2回押せば(通常であれば)エンジンがかかるはずです。

キーレスキーではないタイプの場合は、2段階回してみましょう。

イグニッション電源を試してみてもセルモーターが動かずエンジンが起動しないのであれば、バッテリーが上がった可能性が高いかもしれません。

バッテリーが上がったときの対処法

では、実際バッテリーが上がってしまったときにできることはあるのでしょうか?

その場でできる対処法としては下記の3つです。

  • ジャンピングスタートを行う
  • ロードサービスに頼む
  • ジャンプスターター、カーバッテリー用の充電器を使う

ジャンピングスタートを行う

ジャンピングスタートとは、救援車となる車を一台用意し、その車のバッテリーを用いてエンジンを始動させる方法です。
救援車のほかに、バッテリーの上がった車と救援車とをつなぐ「ブースターケーブル」が必要です。

必要なものがそろっていれば、数分から数十分で車を動かすことができます。

救援車がなくともジャンプスターターのようなモバイルバッテリーなどを常備していれば、そこから充電することも可能です。
ただし、ジャンプスターターは事前に充電をしておく必要があります。
スマートフォンのモバイルバッテリーと似たようなイメージです。

関連記事:バッテリー上がりが起きた車、どのような対処法がある?症状や原因を解説

ロードサービスに頼む

バッテリーが上がってしまったらロードサービスへ連絡して助けてもらうのも一つの案です。

ロードサービスには自分が加入している自動車保険のものと、JAF(一般社団法人日本自動車連盟)のもの、大きく2つのサービスがあります。

JAFに会員登録(有料です)していれば24時間・365日、全国どこへでも無料で対応してくれます。
自動車保険の場合、車にかかるサービスであるため登録した車しか対応できませんがJAFの場合は車ではなく人にかかるサービスです。
そのため、レンタカーや社用車、友人の車など保険契約車以外の車(バイクなども含む)のトラブルに対処してくれます。

JAFは必ず会員登録していないと対応してくれないのかといえばそうでもなく、会員ではない方でもJAFの利用は可能です。
ただし、その場合料金が発生するため確認をしておくと良いでしょう。

バッテリー上がりと間違えやすいトラブル3選

バッテリー上がりと似た現象を引き起こすトラブルとして、下記の3つが例として挙げられます。

  • ガス欠
  • ハンドルロック(ステアリングロック)がかかっている
  • セルモーター(スターター)の故障

エンジンがかからなかった場合、まず最初に「ガソリンの残量」と「ハンドルが左右に回せるかどうか」を確認しましょう。

ハンドルが動かない場合、ハンドルロックがかかっている可能性が高いでしょう。
ハンドルロックは防犯機能の一つであるため、ハンドルが動かなくなってしまうのです。

ガソリン残量も正常で、ハンドルも問題ないのにエンジンをかけようとして何も反応がない場合や異音がする場合は、セルモーターの故障が可能性として考えられます。

バッテリーの寿命は?劣化バッテリーの放置は危険!

バッテリーの寿命は2〜3年といわれています。
ただしこれはあくまでも目安であり、使用環境によりバッテリーの寿命は大きく変わることは覚えておくと良いでしょう。

劣化したバッテリーを放置し続けてしまうと、運転しようと思ったときにエンジンがかからないというトラブルに発展してしまうかもしれません。

経年劣化はもちろん、電装負荷が大きいことによる劣化、高温環境による劣化、放電気味の使用や長期放置(放電)による劣化、メンテナンス不足(バッテリー液不足)による内部劣化など、バッテリーの劣化にはさまざまな原因が考えられます。

定期的に車両販売店もしくはバッテリー販売店で点検を行い、バッテリー本来の寿命である2〜3年を目安に定期交換を行えると安心です。

バッテリーの劣化が進んでしまうと下記のような症状が現れます。

バッテリーに充電できる容量が減ってしまう

バッテリーの劣化が進んでしまうと、バッテリーに充電できる容量が減ってしまいます。

長い間同じバッテリーを使用していると、バッテリー内部の電極に異物が付着します。
これにより充放電の効率が下がってしまいます。

充放電の効率が下がると、扱える電圧も次第に低下し始め、最終的にバッテリーへ充電できる電気の最大容量が減ってしまうのです。

バッテリー上がりが頻発する

劣化が進んだバッテリーは頻繁にバッテリー上がりを起こしてしまうようになります。

これは上記で説明したようにバッテリーへ充電できる電気の最大容量が減り、充電できる量が少なくなったため起こる当然の事象です。

バッテリーの劣化症状が出ている場合、またはバッテリー上がりのあとはバッテリーの交換、またはすぐにディーラーやガソリンスタンドで点検してもらうようにしましょう。

関連記事:車中泊でエアコンのつけっぱなしはバッテリーが上がる? 対処法を解説します!

関連記事:アイドリングストップ搭載車は専用バッテリーが必要!違いや寿命について解説

関連記事:車の修理は「ディーラー」に依頼すべき?修理先の特徴をそれぞれ解説します!

寿命が近いと現れる一般的な症状

バッテリーの寿命が近いと下記のような症状が現れます。

  • エンジンのかかりが悪い
  • バッテリー液の減りが早い
  • ヘッドライトの明るさがエンジンの回転によって変わる
  • 充電をしても電解液の比重に変化がない

思い当たる症状があった場合、すぐにディーラーやガソリンスタンドなどへ車を持っていき点検をしてもらいましょう。

まとめ

車のバッテリーが上がってしまったら、気づいた段階で早めに対応しましょう。

「一度バッテリー上がりを起こしてしまったカーバッテリーは戻らない」という噂は半分本当と言えます。
バッテリー上がりを起こしてしまった場合、早めに対処しなければバッテリーそのものの劣化につながります。
バッテリーが劣化してしまうとヘッドライトの付きが悪かったり、アイドリングストップなどの機能が正常に動かなかったりします。

こういったことがあるため「一度バッテリー上がりを起こしてしまったカーバッテリーは戻らない」と言われているのです。
ただ、早めに対処できればその限りではありません。

バッテリーが上がったときには救援車やジャンプスターターなどを利用してジャンピングスタートを行ったり、ロードサービスに連絡したりして適切な対処を行いましょう。

バッテリー上がりを起こしていなかったとしてもバッテリーの寿命は2〜3年と言われています。
しかし使用環境によって寿命は大きく変わるため、定期的に点検することをおすすめします。

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