オルガン式ペダルとは?採用するメリット・デメリットについて解説!
車のアクセルペダルには、オルガン式と吊り下げ式の2種類があります。
日本では吊り下げ式ペダルが一般的です。
オルガン式ペダルはどのような特徴を持つアクセルペダルなのでしょうか。
この記事では、オルガン式ペダルについて詳しく解説します。
オルガン式ペダルを採用するメリットやデメリット、オルガン式ペダルを採用している車も紹介しているため、この記事を読めばアクセルペダルに関する知識を深めることができるでしょう。
INDEX
オルガン式ペダルとは?
オルガン式ペダルの概要と吊り下げ式ペダルとの違いについて詳しく解説します。
オルガン式ペダルの概要
オルガン式ペダルとは、オルガンのようにペダルの下部を支点として、車のフロアに取り付けられているペダルのことです。
フロアにペダルが置いてあるような形のため、足全体を使ってペダルを踏み込めます。
以前は高級車や欧州車にだけ採用されているイメージでしたが、最近では日本車にもオルガン式ペダルが装備されている車が増えてきました。
マツダでは全車にオルガン式ペダルを採用しています。
吊り下げ式ペダルとの違い
吊り下げ式ペダルの支点は上部になるのに対し、オルガン式ペダルの支点は下部になります。
そのため、吊り下げ式は足のつま先に近い部分を使って踏み込む形になりますが、オルガン式は足の裏全体をペダルに乗せて操作が可能です。
オルガン式ペダルを採用するメリット
オルガン式ペダルを採用するメットは、以下のとおりです。
- 操作性が向上する
- 疲労がたまりにくい
- 燃費がよくなる
メリットの内容を詳しく確認していきましょう。
操作性が向上する
かかとがフロアに接した状態でペダルを踏み込めるため、操作が安定しやすくなります。
操作が自然で踏みやすいため、速度の調整もしやすいです。
アクセルペダルがオルガン式でブレーキペダルが吊り下げ式の場合は、踏み心地が異なるため、踏み間違いのミスも起こりにくいといえます。
疲労がたまりにくい
アクセルペダルの操作性がよくなると、運転時の疲労が軽減されます。
また、オルガン式はかかとがずれにくい構造のため、長時間運転したときでも足首にかかる負担の軽減が可能です。
燃費がよくなる
オルガン式ではアクセルの細かいコントロールができるようになるため、吊り下げ式よりも燃費がよくなる可能性があります。
一定速度が維持しやすいため、低燃費走行がしやすいです。
オルガン式ペダルを採用するデメリット
メリットが多いオルガン式ペダルですが、デメリットもあります。
オルガン式ペダルを採用するデメリットは、以下のとおりです。
- 掃除がしにくい
- 操作に時間がかかる
- コストが高くなる
オルガン式ペダルのデメリットを詳しくチェックしていきましょう。
掃除がしにくい
オルガン式ペダルはフロアに直接取り付けられているため、掃除がしにくいです。
吊り下げ式ペダルのように浮いていないため、足元の見えない部分の隙間にゴミがたまりやすくなります。
ゴミが詰まるとペダルが踏み込めなくなってしまうため、フロアの掃除はこまめに行いましょう。
操作に時間がかかる
吊り下げ式のブレーキペダルの後にオルガン式アクセルペダルを踏み込む動作は、右足の移動が大きく操作に時間がかかる可能性があります。
ブレーキペダルとアクセルペダルのどちらも吊り下げ式であれば、かかとを起点として移動しやすいでしょう。
オルガン式ペダルの操作に慣れていない場合は、操作しにくいと感じる場合もあると考えられます。
コストが高くなる
オルガン式ペダルの方が、吊り下げ式ペダルよりも構造が複雑なため、採用する場合は製造コストが高くなりやすいです。
故障した場合も、修理費用が高くなります。
フロアマットも純正品や専用品しか使用することができないため、割高になりやすいと考えられます。
オルガン式ペダルを採用した車
ここからは、オルガン式ペダルを採用している国産車を3台厳選して紹介します。
マツダ|CX-3
マツダが製造・販売しているCX-3は、ドライバーの技術に応じてエンジンのトルクを制御する「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE」という技術を採用したクロスオーバーSUVです。
自然と骨盤が立ち背骨がS字カーブになるシートにより、疲れにくい乗り心地を維持できます。
オルガン式ペダルの採用とマツダ独自のペダルレイアウトにより、理想的なドライビングポジションで運転が可能です。
CX-3は、2023年8月現在、現行モデルの一部グレードの受注を終了しています。
ボディカラーやオプションは選べない可能性もあるため、購入を検討している場合は販売店にお問い合わせください。
メーカー | マツダ |
車名 | CX-3 |
ボディタイプ | SUV |
ドア数 | 5 |
全長×全幅×全高(mm) | 4,275×1,765×1,550 |
車両重量(kg) | 1,210 |
総排気量(cc) | 1,496 |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
燃料タンク(L) | 48 |
駆動方式 | 2WD |
トランスミッション | 6EC-AT |
カラー(全5種) | プラチナクォーツメタリック ジェットブラックマイカ スノーフレイクホワイトパールマイカ ソウルレッドクリスタルメタリック セラミックメタリック |
※紹介グレードは「15S」
トヨタ|クラウン
トヨタの製造・販売しているクラウンは、エレガントなデザインが特徴の日本を代表する高級セダン(現行モデルは公式の分類ではSUV)です。
どの席に乗っても特等席のような心地良さを感じられるでしょう。
優れた動力性能と低燃費を両立した2.4Lターボ デュアルブーストハイブリッドシステムの採用により、思い通りのパワフルかつ伸びやかな加速を楽しめます。
電気式の4WDシステムで路面の状態や走行状況によって2WDと4WDの切り替えができます。
雪道などの滑りやすい路面でも、4WDへのスムーズな切り替えが可能です。
メーカー | トヨタ |
車名 | クラウン |
ボディタイプ | SUV |
ドア数 | 4 |
全長×全幅×全高(mm) | 4,930×1,840×1,540 |
車両重量(kg) | 1,750 |
総排気量(cc) | 2,487 |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
燃料タンク(L) | 55 |
駆動方式 | 電気式4輪駆動方式(E-Four) |
トランスミッション | 電気式無段変速機 |
カラー(全11種) | ブラック×プレシャスホワイトパール ブラック×プレシャスメタル ブラック×プレシャスシルバー ブラック×エモーショナルレッドⅡ ブラック×プレシャスブロンズ プレシャスホワイトパール プレシャスメタル プレシャルシルバー ブラック エモーショナルレッドⅡ プレシャスブロンズ |
※紹介グレードは「CROSSOVER G」
日産|スカイライン
日産が製造・販売しているスカイラインは、60年以上の歴史を持つスポーツセダンです。
ターボの性能を極限まで高めた3.0L V6ツインターボエンジンを搭載しているため、ダイナミックで圧倒的な走り味わえます。
日産独自の先進技術である全方位運転支援により、快適で安全なカーライフを送ることが可能です。
パンクしても車を支えて走り続けることができるランフラットタイヤやタイヤ空気圧警報システムにより、いつでも安心して運転できます。
メーカー | 日産 |
車名 | スカイライン |
ボディタイプ | セダン |
ドア数 | 4 |
全長×全幅×全高(mm) | 4,810×1,820×1,440 |
車両重量(kg) | 1,760 |
総排気量(cc) | 2,997 |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン |
燃料タンク(L) | 80 |
駆動方式 | 後輪駆動 |
トランスミッション | マニュアルモード付フルレンジ電子制御7速オートマチックトランスミッション(7M-ATx) |
カラー(全7種) | ミッドナイトパープル カーマインレッド ディープオーシャンブルー ブリリアントホワイトパール ダークメタルグレー スーパーブラック メテオフレークブラックパール |
※紹介グレードは「400R」
まとめ
今回はオルガン式ペダルの特徴とメリット、デメリットについて詳しく解説しました。
オルガン式ペダルにはさまざまなメリットがありますが、人によっては合わないと感じる場合もあります。
オルガン式ペダルの車に試乗して、操作感を確認してみるとよいでしょう。
オルガン式ペダルは欧州車だけではなく、日本車でも採用されています。
オルガン式ペダルの車を購入しようか悩んでいる人は、今回紹介した内容を参考にしてみてはいかがでしょうか。