ヤリスクロスで車中泊はできる?
ヤリスクロスはフラット状態にできるため、車中泊でも活用できます。
こちらではヤリスクロスを使った車中泊の概要やシートアレンジについて解説します。
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INDEX
ヤリスクロスで車中泊はできる?
ヤリスクロスは、後部座席を倒すとフラット状態になるため、車中泊が可能です。
ただし、完全なフルフラットにはならず、後部座席の背もたれが斜めの状態になる点には注意してください。
マットなどを敷いて、体への影響を最小限に抑えることが大切です。
フラット状態にすると後席の足元と運転席の間に隙間ができるため、寝たときに足が落ちる場合があります。
ダンボールやタオルなどで隙間を埋め、足が落ちないようにしましょう。
また、フラット状態にした場合の最大幅は1,740mmであるため、170cm以上の人はスペースが足りず、斜めになって寝なければなりません。
大人2人が寝るのは難しく、あくまでも大人1人の車中泊に適しています。
なお、前席のリクライニングは水平状態にならず、後席との一体化もできないため、シートで寝る際は姿勢を変えてポジションを工夫する必要があります。
基本的には、荷室と後部座席を活用して車中泊をした方が快適性を確保できるでしょう。
ヤリスクロスのシートアレンジ
ここからは、ヤリスクロスのシートアレンジについて紹介します。
4人乗りができる4:2:4分割
ヤリスクロスには「Z」「G」「X」の3グレードがあり、「Z」と「G」には4:2:4分割可倒式リヤシートが標準装備されています。
真ん中のリヤシートのみを倒せるため、後部座席に2人乗った状態でスキー板やサーフボード、釣竿などの長尺アイテムの積載が可能です。
アウトドアやレジャーに出かけることの多い人にとって便利な機能だといえるでしょう。
なお、倒したリヤシートはカップホルダー付きのセンターアームレストとしても使えるため、長時間ドライブでもリラックスして過ごせるのも嬉しいポイントです。
荷室の積載スペースを広げられるだけでなく、快適な乗り心地も叶えてくれます。
ただし「X」グレードには4:2:4分割可倒式リヤシートが標準装備されておらず、オプションでも選べない点には注意してください。
3人乗りができる6:4分割
運転席側の後部座席と真ん中のリヤシートを倒すと、3人乗りの6:4分割ができあがります。
後部座席とリヤシートを倒した分だけ荷室のスペースが広がるため、大きめのスーツケースやキャンプ用品なども積載しやすくなるでしょう。
また、後部座席が丸々1つ倒れた形になっているため、スキー板のように長尺のアイテムを複数入れる際にも役立つアレンジです。
ただし、助手席側の後部座席を倒しても真ん中のリヤシートは倒れません。
運転席側の後部座席を倒したときのみ、連動してリヤシートも倒れるようになっています。
より広い荷室スペースを確保したい場合は、運転席側の後部座席を倒してみてください。
2人乗りができるフルフラット
後部座席とリヤシートを両方とも倒すと、フルフラット状態になります。
フルフラット状態だと、通常390Lの荷室が1,102Lまで広がり、大きめの荷物も積めるようになるのが嬉しいポイントです。
例えば、フロントタイヤを取り外した状態の27インチの自転車なら2台積載可能です。
キャンプ用品など、アウトドア系の荷物も積みやすくなるため、車の活用の幅を広げられます。
6:4分割アジャスタブルデッキボード
ヤリスクロスの荷室には、床面の高さを2段階で変えられる6:4分割アジャスタブルデッキボードが付いています。
デッキボードは6:4で左右に分割できるため、高さの違う荷物も問題なく積載できるでしょう。
ほかのアレンジと組み合わせれば、さまざまな方法で活用できます。
車中泊のメリット
ここからは、車中泊のメリットについて解説します。
自由に旅の計画を立てられる
ホテルに宿泊するとチェックイン・チェックアウトの時間に合わせて行動しなければなりませんが、車中泊なら自由に時間を決めて旅の計画を立てられます。
夜間に綺麗な夜景を見に行ったり、早朝に朝焼けの綺麗な場所へ行ったりと、旅の選択肢が広がるでしょう。
また、天候に合わせて旅の計画を変えられるのも車中泊の魅力です。
「今日は雨が降ってきたから、予定を変更してほかの場所で泊まろう」など、臨機応変に対応できるようになります。
宿泊代を節約できる
車中泊は、ホテルと比べると宿泊代を節約できます。
宿泊代が安くなった分、地元の有名グルメを食べ歩く、お土産を奮発するなどの楽しみが増えるでしょう。
また、1泊目は車中泊で節約し、2泊目は少し高級なホテルに泊まって贅沢をするのも1つの方法です。
コストを抑えつつ、自分なりの旅を楽しめます。
ペットと旅行を楽しめる
車中泊なら、愛犬を乗せて自由に旅ができるのも利点です。
近年はペット可のホテルも増えてきましたが、やはり選択肢は限定されます。
車中泊であれば、愛犬を連れていろいろな場所に行けるため、楽しい時間を過ごせるでしょう。
「もっと愛犬との時間を満喫したい」と考えている人にとっても車中泊が役立ちます。
自分なりの工夫を凝らせる
快適に寝るためにはどうすればよいか、自分なりの工夫をしながらアレンジを楽しめるのも車中泊が人気を集めるポイントです。
就寝アイテムにこだわったり、ポータブル電源を活用して電気を使ったり、工夫を凝らせば車中泊の快適性はグッと向上します。
自分だけの車中泊スタイルを追求していけば、きっと楽しい時間を過ごせるでしょう。
車中泊ができるスポット
最後に車中泊ができるスポットと注意点を解説します。
車中泊ができるスポット
車中泊ができるのは、長時間の停泊が認められた場所のみです。
代表的なスポットとしては、オートキャンプ場やRVパークが挙げられます。
オートキャンプ場は車の乗り入れが可能なキャンプ場のことを指し、トイレやシャワー、炊事場などの設備が整っているところも多いため、初心者でも安心して車中泊ができるでしょう。
RVパークは、車中泊専用施設のことです。
日本RV協会が定める条件をクリアした施設のみRVパークを名乗ることができ、初心者も利用しやすい設備が整っています。
オートキャンプ場と比べて利用料がリーズナブルな場合も多いため、コストを抑えたいときにも最適です。
車中泊をする際の注意点
車中泊は、長時間の停泊が認められていない場所では行えません。
公園やコンビニの駐車場、空き地などで勝手に車を停めて車中泊をすることはできないため注意してください。
また、プライバシーの確保と防犯対策も必須です。
車中泊をする際は窓にシェードやカーテンを取り付けて、外から内側が見えないようにする必要があります。
車から離れるときは必ずロックをかけ、貴重品を携帯することも忘れないようにしましょう。
まとめ
ヤリスクロスは後部座席を倒してフラット状態にできるため、車中泊をすることが可能です。
ただし、大人2人が寝るのには窮屈なので、大人1人で車中泊をする際に役立つでしょう。
また、マットなど快適に寝るためのアイテムも準備しておく必要があります。
さまざまなシートアレンジができるヤリスクロスに乗って、車中泊を楽しんでみてください。
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画像出典:トヨタ自動車WEBサイト