ホイールオフセット(インセット)とは?計算方法も解説
ホイールオフセット、またはホイールインセットという言葉をご存じでしょうか?
ホイールにまつわるにまつわる数字も正しく理解しておかないと、交換時などに少し手間取ってしまいます。
今回は、ホイールオフセットについて解説しますので、ぜひご参考になさってください。
理解しておくことでホイール交換でのトラブルを防ぐことができます。
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INDEX
ホイールオフセットとは
ホイールオフセットとは、ホイールを前から見た時の幅(リム幅)の中心線とホイールハブの取り付け面のあるラインとの距離を表す数値です。
一般的にミリメートル(mm)で表されます。
ホイールハブは、ホイールを車体に取り付けるための部品で、タイヤの回転を支え、車軸やブレーキなどとも連携する重要な場所です。
ホイールインセットとは
2008年にJATMA(日本自動車タイヤ協会)により、国際基準に合わせよういうことになり、現在のインセットという名称に変更となりました。
つまり、オフセットとインセットは同じものを意味しており、インセットが正しい名称ですが、オフセットの方が認知度は高いのが現状です。
ホイールサイズの見方
オフセットは、ホイールのサイズ表記に記載されています。
たとえば、ホイールのサイズが「18×7 J 5-100 45」と書いてある場合、オフセットは「45」です。
この場合、リム幅の中心からハブ面までの距離は45mmです。
読み方としては「リム径(in)×リム幅(in:1/2刻みで表記) フランジ形状(アルファベット) ボルト穴数×P.C.D.(mm) オフセット(mm)」となります。
リム径
ホイールの直径をインチサイズで表しています。
リム幅
ホイールを前から見た時の幅、装着する時の奥行きをインチサイズで表しています。
1/2刻みで大きくなっていきます。
フランジ形状
ホイールにタイヤがはまる部分のことです。
フランジ部分の高さと幅と厚み(肉厚)によって定義付けられていますが、現行車ではほとんどJとJJしかなく、その違いも高さが0.5cm違うだけです。
あまり気にする必要はないでしょう。
ボルト穴数
ボルトの穴の数です。
P.C.D.
Pitch Circle Diameterの略号で、日本語にするとボルト穴ピッチ円直径(mm)です。
ボルト穴を結んだ時の円の直径となります。
オフセット
前述の通り、ホイールを前から見た時の幅(リム幅)の中心線とホイールハブの取り付け面のあるラインとの距離を表す数値で、ミリメートル(mm)で表されます。
インチとミリメートルが混在しているところが不親切な気がしますが、1インチは25.4ミリメートルです。
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ホイールオフセットの基本的な考え方
以下、この45mmと仮定して説明します。
この場合、ホイールの取り付け面がリム幅の中心線より45mm外側に出ており、車体に取り付けた時に45mm奥に引っ込むようなイメージです。
ゼロセット
ホイールのリム幅の中心線とホイールハブの取り付け面のあるラインが一致している状態です。
この状態がベストと言えるでしょう。
インセット(プラスオフセット)
オフセットが45mmより大きい場合は、ホイールの中心部がハブの取り付け面から外側に離れていることを意味しており、タイヤが車体から外にはみ出てしまいます。
アウトセット(マイナスオフセット)
オフセットが45mmより小さい場合は、ホイールの中心部がハブの取り付け面から内側に寄っていることを意味しており、タイヤが車体の中に入り込んでしまいます。
ホイールオフセットの与える影響
オフセットは、ホイールのフェンダーとのクリアランスや、ホイールのトレッド面の位置に影響を与えます。
ホイールオフセットの選択は、自動車の外観やホイールの取り付けに影響を与えるだけでなく、タイヤと車体とのクリアランス、ステアリング操作、サスペンションの動作にも影響を及ぼすことがあります。
適切なオフセットを選ぶことは、バランスの取れた外観と、安全かつ適切な走行性能を確保するために重要です。
ホイールをカスタマイズする際には、オフセットの選択を検討することが大切ですが、適切な知識を持って慎重に選ぶことが重要です。
車両のメーカーや専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。
オフセットが違うホイールをつけるとどうなる?
上述した通り、以下のような危険性があります。
- ホイールがタイヤハウスに干渉する
- ホイールがブレーキキャリパーに干渉する
- ホイールのバランスが悪くなる
- 走行時のハンドリングが悪くなる
- タイヤの偏摩耗が早まる
ホイールのサイズを変更したらアライメントは狂う?
アライメント調整とは、車のホイールが正しい位置にセットされているかどうかを調整することです。
ホイールサイズが影響するというよりは、タイヤの外径が影響します。
タイヤの外径が変わると、アライメントが狂う可能性があります。
タイヤの接地面積が変更され、タイヤのトーやキャスター角、キャンバー角が変化するためです。
アライメント調整は、タイヤのトー、キャスター角、キャンバー角を正しい位置に調整することで、タイヤの摩耗を抑制し、直進安定性を向上させるために必要です。
トー
トーとは、タイヤの進行方向に対して、タイヤの接地面がどのように傾いているかを示す角度です。
トーが正しい位置にないと、直進安定性が悪くなったり、タイヤの偏摩耗が早まったりといった問題が発生する可能性があります。
キャスター角
キャスター角とは、タイヤの左右の位置関係を示す角度です。
キャスター角が正しい位置にないと、ステアリング操作が重くなったり、タイヤの偏摩耗が早まったりといった問題が発生する可能性があります。
キャンバー角
キャンバー角とは、タイヤが車体に対してどのように傾いているかを示す角度です。
キャンバー角が正しい位置にないと、タイヤの接地面積が減少したり、タイヤの偏摩耗が早まったりといった問題が発生する可能性があります。
アライメントの修理費用や調整費用は?
アライメントの修理費用は、車種やアライメント調整の状態によって異なりますが、一般的には、1台あたり1万円~3万円程度です。
しかし、アライメントが大きく狂っている場合は、4万円~5万円程度かかることもあります。
アライメント調整は、6,000円程度で行えるので、定期的(3年〜5年に一度ほど)にアライメント調整を行うことをお勧めします。
車を長持ちさせるための、タイヤの偏摩耗や異音、ハンドルのブレーキなどの問題を防ぐために重要なメンテナンスです。
定期的と言っても忘れがちなのが人間です。
そんな時には、カーメンテナンスアプリ「ドライブオン」を使用してみてはいかがでしょうか?
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まとめ
ホイールオフセットの選択は、自動車の外観やホイールの取り付けに影響を与えるだけでなく、タイヤと車体とのクリアランス、ステアリング操作、サスペンションの動作にも影響を及ぼすことがあります。
適切なオフセットを選ぶことは、バランスの取れた外観と、安全かつ適切な走行性能を確保するために重要です。
ホイールをカスタマイズする際には、オフセットの選択を検討することが大切ですが、適切な知識を持って慎重に選ぶことが重要です。
車両のメーカーや専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。