エンジンオイル交換ランプとは?点灯する基準や消し方・エンジンオイル警告灯との違いを解説

運転中に見慣れない表示アイコンが点灯すると、「故障したのではないか」と慌てる人も少なくありません。

近年は、車の異常を知らせる警告灯だけでなく、車のメンテナンスをお知らせする表示灯を搭載している車も増えてきました。

今回は、車のメンテナンスをお知らせする表示灯の1つ、エンジンオイル交換ランプをご紹介します。

エンジンオイル交換ランプが表示される基準や消し方、エンジンオイルランプ警告灯との違いについてもまとめましたので、ぜひご覧ください。

関連記事:エンジンオイルの交換時期はどうやってわかる?見分け方と交換方法を紹介

pit in plus oil
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エンジンオイル交換ランプとは?

エンジンオイル交換ランプとは、エンジンオイル交換時期をお知らせする表示灯です。

スズキ車の「エブリイ」では、英語でOILと描いたその下にスパナマークがついている表示灯でエンジンオイル交換インジケーターと呼ばれます。

スズキ車以外にも、ホンダや日産の一部の車種にエンジンオイル交換時期を知らせるランプが付いています。

エンジンオイル交換ランプが点灯しても、すぐにエンジンが停止したり、車が故障したりするようなことはありません。

しかしエンジンオイル交換ランプが点灯しているのにもかかわらず、そのまま運転を続けるとエンジンの故障リスクや燃費低下につながるので、早めのオイル交換をおおすすめします。

関連記事:オイル交換の目安が過ぎたらどうなるの?そのまま運転し続ける3つのリスクを確認

エンジンオイル交換ランプが点灯する基準

エンジンオイル交換ランプは、車にあらかじめ設定されている走行距離または経過期間のどちらかが到達した場合に点灯します。

車種により点灯の基準は若干異なりますが、走行距離5,000kmか経過期間6ヶ月が一般的です。

新車の場合、工場出荷時に設定されるため納車のタイミングによっては、本来の交換時期よりも早く点灯してしまうケースがあります。

また中古車を購入したり車を譲ってもらったりした場合、オイル交換を実施した直後に点灯してしまうこともあります。

なぜならエンジンオイル交換ランプは、オイル交換後に走行距離や経過期間のリセット作業をしないと、前の情報を引き継いだまま点灯し続けるからです。

そのため、オイル交換後は整備士が手動でリセット作業を行います。

関連記事:エンジンオイル交換のやりすぎはよくない?最適な時期を紹介

エンジンオイル交換ランプの消し方

エンジンオイル交換ランプは、エンジンオイル交換時に整備士がリセット作業を行うことが一般的です。

しかしながら、エンジンオイル交換ランプ点灯前にエンジンオイルを交換した場合や作業漏れにより、整備士がリセット作業を忘れてしまうこともあります。

その場合は、オイル交換をしたディーラーや整備工場に再度車を持っていくのも1つの方法です。

しかしながら、忙しいと来店するのが難しいこともあるでしょう。

実は、エンジンオイル交換ランプは取り扱い説明書を見ながら手動で消せます。

この記事では、例としてスズキエブリイのオイル交換インジケーターの消し方をご紹介します。

スズキエブリイのエンジンオイル交換インジケーターの消し方

スズキエブリイのエンジンオイル交換インジケーターの消し方は3ステップで完了します。

  1. エンジンスイッチをONにする
  2. 「ピッ」という音が鳴るまで表示切り替えノブを長押しすると【OIL】の文字が点灯
  3. 表示が走行距離(オドメーター)に切り替わりリセット完了

このように整備工場へ車を持っていかなくても、手動で誰でも簡単にランプを消すことができます。

また、エンジンオイル交換インジケーターは点灯していないけれども、オイル交換したからリセットしたい場合は、次の方法でリセットできます。

  1. エンジンスイッチをONにする
  2. 表示切り替えノブを短く押し、走行距離(オドメーター)を表示させる
  3. 「ピッ」という音が鳴るまで表示切り替えノブを長押し
  4. 表示切り替えノブを短く押し、「oCl」の表示に切り替えたら長押し
  5. 表示が「oCl」→「rESEt」→「SUCCES」に変わったらリセット完了

スズキエブリイだけでなく、オイル交換ランプを搭載した他の車も多くの場合、手動でオイル交換ランプを消せます。

ただし、オイル交換が必要なのにオイル交換ランプを消してしまうと、オイル交換を忘れてしまう恐れがあります。

オイル交換ランプを消したり、オイル交換ランプの交換時期をリセットしたりするのは、オイル交換が終わった後にすることをおすすめします。

エンジンオイル交換ランプとエンジンオイルランプの違い

エンジンオイル交換ランプ (1)

エンジンオイル交換ランプと似たようなランプにエンジンオイルランプがあります。

この2つの表示名は似ていますが、緊急度や意味は全く異なるのでご注意ください。

エンジンオイルランプは、エンジンオイル警告灯や油圧警告灯とも呼ばれ、次のようなことが発生した時に点灯します。

  • エンジンオイル劣化によるオイル量の減少
  • オイルポンプの故障
  • エンジンオイル漏れ

どれも深刻なトラブルばかりです。

また、エンジンオイルランプが点灯したら、エンジンが急停止する恐れがあります。

運転を直ちにやめて安全な場所に停車し、ディーラーや整備士へ連絡し、指示を待ちましょう。

まとめ

オイル交換ランプは、運転手にオイル交換の時期が近づいていることをお知らせする表示灯です。

運転手のメンテナンスを促す便利な表示灯ですが、オイル交換した後にリセット作業をしないとオイル交換時期が正確に測定できなくなります。

多くの場合、オイル交換時に整備士にリセットしてもらいますが、リセットしてくれない場合は手動で誰でも簡単にリセットできます。

オイル交換後にランプが点いたままだった場合は、手順に従いリセット作業を行いましょう。

また、オイル交換ランプが点灯したら、早いうちのオイル交換を忘れないようにすることをおすすめします。

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