冬に起こりやすい!車中泊で結露が発生する原因と対策5選
車中泊をして結露した窓に頭を悩まされた経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
朝目が覚めた時に水滴のカーテンをつけたように、驚くほど視界が悪くなっていることがあります。
特に寒い時期にこのような経験をすることが多いのですが、何か理由があるのでしょうか?
今回の記事では、車中泊で結露が発生する原因とその対策を5つご紹介します。
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結露が発生しやすい時期とその理由とは?
実は、寒い冬は外気と車内との気温差があるため結露が発生しやすくなります。
前提として、空気には水分を溜め込む性質があります。
空気中に含むことのできる水分量は、気温が高いと多く、低いと少なくなり、空気中に含まれる水分の許容量を超えた時に結露が発生します。
冷えたコップに水滴が付着するのと同じ原理で、暖かい車内の空気に含まれた水分が、外気の温度に近い冷たい窓ガラスに触れ、許容量を超えた分が水滴として現れます。
そのため、外気と車内の温度差が大きいほど結露が発生しやすくなります。
では、結露が発生しやすい時期はあるのでしょうか?
夏場は気温が高く、水分を豊富に含むことができるため、冬場と比べて結露は発生しにくいですが、秋から冬にかけて気温が低くなると、空気中に含むことができる水分が少なくなるため、結露は発生しやすくなります。
冬場の車中泊では、車内と外気との気温差が大きいことに加え、車内は住宅などと比べると空間が狭く、水分を含むことのできる空気自体が少ないことや、睡眠時にかく汗や呼吸に含まれる水分が原因で湿度が上がるため、結露ができる条件が揃っていると言っていいでしょう。
結露によって起こるトラブル
結露によって窓が曇る・汚れる
結露によって曇った窓は、走行中の見渡しが悪く、事故を起こす可能性があるため大変危険です。
さらに、結露の水滴をそのまま放置しておくと、水垢のような汚れがつき、それもまた見渡しが悪くなる原因となります。
運転前に全ての窓ガラスを確認し、見えにくい時は乾いたタオルで水滴を拭き取りましょう。
結露によってカビが発生する
結露をそのまま放置しておくと、車内のシートやマット、車中泊で使用する布団やブランケットなどにカビが発生する原因となります。
フロントガラスだけではなく、後部座席など他のガラスにも結露が起こっていないかチェックをして、近くにあるマットやシートが濡れていないか確認を行いましょう。
また、エアコンも結露しカビが発生することがあり、エアコン内部からカビを含んだ風が出て、それを吸い込むと人体に影響が出る場合があります。
一度カビが発生しまうと、完全に取り除くことは困難なため、結露を起こさないよう対策を行って未然に防ぐことが重要です。
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車中泊の結露におすすめの対策5選
車中泊は結露を起こしやすい環境であることがわかりました。
発生した結露により、見通しが悪くなり事故を起こす危険性や、カビが生える可能性があります。
では、どのような対策を行えば、車中泊の結露を防ぐことができるのでしょうか。
おすすめの対策を5つご紹介します。
まずは、結露を発生させないよう予防すること、発生したらしっかりと水分を拭き取ることが大切です。
窓やドアを開けてこまめな換気をする
外気と車内の温度差を小さくするために、換気をすることが有効です。
窓を数cmほど開けておくと、車内に篭った湿気と外の空気が循環されるため、多少の結露を改善することができます。
とはいえ、冬場は車内の気温も下がり、換気をすると冷え込んでしまうため、結露対策と併せて防寒対策も行い快適に過ごせるような工夫も必要です。
除湿機・除湿剤を使用する
除湿ができるアイテムを使用すれば、車内の水分を吸収してくれます。
最近では、電源不要なタイプの除湿機も販売されているため、電源がない車内でも使用することができます。
ポータブルタイプのミニ除湿機であれば3,000〜5,000円ほどで入手できるため、設置の負担も少なくおすすめです。
また、気軽に使用したい場合は除湿剤を置いておくだけでも余分な湿気をとってくれるため、結露対策に効果的です。
サンシェードを使用する
一般的には日光を避けるために使用するサンシェードですが、サンシェードは断熱性があるため、窓ガラスに貼り付けることで窓の温度が下がりにくくなるため結露防止に役立てることができます。
サンシェードだけでは隙間が開くという場合は結露防止テープを貼って使用するとより高い効果を得ることができます。
エアコンをつける
エアコンは結露対策に効果があります。
車内を除湿することで結露の発生の予防と、すでに付着している結露も軽減することができるでしょう。
ただし、エアコンだけで全ての結露を取り除くことは難しいので、まずは乾いた布で拭きとることが基本です。
乾いた布や結露取りワイパーですぐに拭き取る
窓が曇ったり、水滴がついている場合は乾いた布や結露取りワイパーですぐに拭き取ります。
すでについてしまった結露は、布や結露取りワイパーで拭き取るのが一番早く効果も高いです。
布で拭き取る場合は手が濡れたり、拭き取った水をしぼる手間が発生しますが、結露取りワイパーであれば水がタンクに溜まるため、手軽に結露を拭き取ることができます。
結露のついた窓で運転をすると事故につながるので、少しでも見渡しが悪いと感じる場合は、しっかりと水分を拭き取ってから運転を行いまょう。
冬場は結露が特に発生しやすい時期のため、いつでも拭き取れるように乾いた布をあらかじめ車内に常備しておくと安心です。
まとめ
空気には水分を溜め込む性質があり、特に秋から冬にかけて気温の低い時期の車中泊では、車内と外気との気温差が大きいため、結露しやすいことがわかりました。
結露をそのまま放置しておくと、車内のシートやマットなどにカビが発生する原因となります。
サンシェードやエアコン、除湿剤など、車内の湿度を減らすためのアイテムを活用すると結露を予防してくれるため、積極的に活用しましょう。
また、できてしまった結露は布や結露取りワイパーでしっかりと拭き取るなど、すぐに除去することが大切です。
結露対策をしっかり行って、快適な車中泊を過ごしましょう!