車のアクセルを踏むと異音がする!「ゴー」などの音が鳴る原因と対処法

アクセルを踏むと「ゴー」などの異音が鳴る場合、車に何らかの異常が起こっているサインの可能性があります。放置していると故障や事故のリスクが高まるため、早期の対処や日頃の予防が必要です。

異音の原因は、聞こえてくる音の種類によって幅広く異なります。まずは原因を突き止めることで、適切な対処法が見えてくるでしょう。

この記事では、車のアクセルを踏んだ際に異音がする原因や対処法を解説します。併せて、異音を予防する方法も紹介するので、異音に関する悩みがある人は参考にしてください。

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車のアクセルを踏むと異音がする場合

車のアクセルを踏むと異音がする場合、エンジン周りや排気系、駆動系などのシステムに異常が発生している可能性が高いです。そのため、一時的に運転を控えたほうがよいでしょう。

異音を放置したまま運転を続けていると、致命的な故障や事故につながります。大事に至る前に原因を特定し、対処することが重要です。

異音の原因と対処法については、次の項目から詳しく説明します。

異音とその原因

アクセルを踏んだ際に聞こえる異音によって、考えられる原因が変わってきます。ここでは、よくある異音とその原因を5項目に分けて紹介します。

「ゴー」

車 異音 ゴー ベアリング

アクセルを踏んだ際に「ゴー」という異音が聞こえてきた場合、ギアやベアリング類の摩耗・破損が考えられるでしょう。特に早く走行するほど大きな音がするのであれば、ホイールと車体の接続部にあり、円滑にタイヤを回転させる役割を担うハブベアリングが故障している可能性が高いです。

このような駆動系部品は車を動かす機能に直接関わっており、故障すると走行不能状態になる場合もあります。また、走行はできてもハンドル操作に悪影響を及ぼし、重大な事故につながる可能性があるため、早めの対処が必要です。

「キュルキュル」

「キュルキュル」という異音が聞こえた場合、ファンベルトやタイミングベルトといった、ベルト類の劣化や緩みが起きている可能性があります。エンジンの動力を伝達するファンベルトが劣化した場合、ハンドル操作が重くなり、いずれゴムが切れてエンジンが停止するでしょう。

エンジンの規則的な運動を保つタイミングベルトが切れた場合、部品同士の動きがかみ合わなくなり、エンジン全体が破損する恐れがあります。

関連記事:車のキュルキュル音…ファンベルト以外の原因と対策は?

関連記事:車のファンベルトとは?故障する原因や対処法についても解説

「ウィーン」「ヒューン」

車 異音 オルタネーター

「ウィーン」「ヒューン」という異音が聞こえた場合、オルタネーターが故障している疑いがあります。オルタネーターとは、エンジンの回転を利用して、必要な電気をバッテリーに供給する発電機です。

バッテリーだけでなくヘッドライト、室内灯、カーナビなど車のあらゆる電気機器に電気を供給しており、故障した状態を放置するとさまざまな異常が起こります。最悪の場合エンジンが動かなくなることもあるため、バッテリー警告灯が点灯したら要注意です。

関連記事:オルタネーターの役割とは?仕組みや故障時のサインを紹介

「ガラガラ」

エンジンに負荷がかかったタイミングで「ガラガラ」と鳴った場合、ウォーターポンプの故障が考えられます。ウォーターポンプは、熱が溜まりやすいエンジンを冷やす冷却水の循環装置です。機能しないとエンジンがうまく冷やせず、オーバーヒートや火災が起こることがあります。

「ゴロゴロ」

車 異音 エンジンオイル

「ゴロゴロ」という異音がした場合、エンジンオイル不足を疑いましょう。エンジンオイルは、エンジンの動きを助ける潤滑油です。経年劣化や長距離走行によって不足するとエンジン内の部品が摩耗しやすくなり、燃費の低下やエンジン焼き付き(摩擦による金属部品同士の固着)が起こることがあります。残量不足を知らせるエンジンオイルランプが点灯したら、注意が必要です。

関連記事:エンジンオイル交換を自分で行った時の廃油処理の方法を解説

「キンキン」「カンカン」

「キンキン」「カンカン」という音が聞こえた場合、オーバーヒートのサインかもしれません。エンジンの温度が過剰に高まるオーバーヒートは、冷却水やエンジンオイルの不足、漏れなどによって起こります。オーバーヒートしたまま走行すると、エンジンが急に停止する場合があり、非常に危険です。

異音がした場合の対処方法

ここでは、異音がした場合に有効な対処方法を紹介します。

安全に停車し救援要請する

車 救援要請 JAF

運転の最中に車から異音が聞こえた場合、まずは安全な場所に停車し、JAF(日本自動車連盟)や加入している保険会社に救援要請を出しましょう。

特にエンジンオイル不足を知らせる「ゴロゴロ」や、オーバーヒートを知らせる「キンキン」などの音が鳴ったら、エンジン急停止の恐れがあるため、ただちに点検・修理が必要です。

オーバーヒートの場合は、救援を待つ間にアイドリング状態で冷却水を確認し、やけどに気を付けながらボンネットを開けて車を冷やすという応急措置がとれます。

JAFのロードサービスは24時間・年中無休で、全国どこからでも利用可能です。会員登録不要で利用できるものの、登録すると回数無制限・原則無料で幅広いトラブルに対応してもらえます。異音が発生したときに備え、自動車保険と併せて加入してもよいでしょう。

関連記事:エンジン警告灯が点いた!修理代はどれくらいかかる?

異常をきたした部品を交換・修理する

異音が気になるものの緊急性を感じない場合は、早期に整備工場やディーラーで点検を受け、異常が起こっている部分を特定してもらいましょう。

ベアリングやベルトなどの部品が劣化・破損しているのであれば、交換・修理してもらうのが最も安心です。「ゴー」「キュルキュル」といった音が鳴りはじめたら、整備スタッフの診断の助けになるよう、音の特徴や発生タイミングを書き留めておくことをおすすめします。

異音をさせないための予防方法

車 異音 整備時工場 定期検査

今は異音が鳴っていないとしても、いつトラブルが起こるかはわからないため、普段からの予防が大切です。異音を未然に防ぐためにも、定期点検は必ず行いましょう。

重要なのは運転者自身でチェックするだけでなく、整備工場やディーラーなどの点検を受けることです。車の専門知識を持つプロに点検してもらうことで小さな異常を見逃さず、異音やトラブルを防げる可能性が高まります。

なお、いわゆるマイカーの使用者には、「道路運送車両法」によって1年もしくは2年ごとの定期点検が義務付けられています。点検を受けなかったとしても罰則はありませんが、交通安全のために遵守は必須です。

関連記事:ユーザー車検費用はどれくらい?メリットや書類、手続きの流れを解説

まとめ

この記事では、アクセルを踏んだ際に鳴る異音について解説しました。「ゴー」「キュルキュル」「キンキン」など、車から普段と違う音が鳴った場合、エンジン停止やハンドル制御不能による重大な事故が起こるリスクがあります。

異音に適切に対処してトラブルを回避するには、聞こえる音に応じて、異常をきたしている部分を突き止めなければいけません。素人でもある程度は原因が絞り込めるものの、最終的な判断はプロに任せるのが最適です。運転中に異音が気になった場合、ロードサービスへの救急要請や、整備工場などでの点検・修理を依頼しましょう。

車の異音は、日頃のメンテナンスで防げます。法律で義務付けられている定期点検を怠らないよう、ディーラーから案内が来た際に必ず受けてください。

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