自賠責保険の勘定科目は何!?自動車の維持費の仕訳方法を解説

日本で自動車を所有しているなら、自賠責保険はおそらくあなたにとっておなじみの制度です。

しかし、自賠責保険が実際に何を意味し、なぜ必要なのか、その詳細を知っていますか?

この記事では、自賠責保険について経費の観点から考察していきますのでご参考になさってください。

自賠責保険に限らず何かと難しい勘定科目ですが、間違いのない仕訳を行いましょう。

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自動車保険の勘定科目

PL女子。モデル:河村友歌

自動車保険の勘定科目は「損害保険料」または「車両費」です。
車両費は、車にかかる費用をあてることができる万能な費目です。

注意点としては、自動車保険が複数年にまたがる契約パターンの場合、強制保険と任意保険では仕訳の方法がやや異なります。

複数年で任意保険に加入する場合は、保険料を年数で按分し、仕訳に「長期前払費用」の勘定科目を使う必要があります。

一方で、自賠責保険は12ヵ月以上の契約期間の保険料であっても、法律上の加入が義務付けられているという理由から、支払った年に全額を経費として計上することが容認されています。

自動車保険は、自賠責保険(強制保険)と自動車保険(任意保険)の2種類がありますが、どちらも経費計上する際の勘定科目は「損害保険料」もしくは「車両費」です。

事業用の車両であれば、全額経費に計上することができますが、個人事業主が自家用車を事業に使っている場合は、家事按分して支払った自動車保険料の50%を事業用として経費計上する事ができます。
事業で使った分のみが経費として認められるためです。

ちなみに、保険金の受け取りは不課税取引となり、「雑収入」として処理します。

消費税はどうなる?

自動車保険は非課税取引に分類されるため、消費税はかかりません。
保険料は間接的に値上がりしますが、保険会社から支払われる保険金については消費税の対象にならない不課税の扱いとなります。

車両経費は30万円まで一括で経費計上できる

経費計上女子。モデル:河村友歌

車両の経費は、車の購入金額が30万円未満の場合、一括で経費計上できます。少額減価償却資産の特例が適用されるためです。

ただし、この場合、年間300万円までの合計金額に限られます。
たとえば、30万円未満の中古車を複数台購入した場合、300万円を超えない範囲であれば何台でも一括して経費計上できます。

また、車にかかるガソリン代、自動車保険料、自動車税、ETC料金、車検費用などの諸費用も経費計上可能です。

車の購入代金は、耐用年数に従って減価償却していくのが原則です。
たとえば、240万円の車を購入した場合、普通車なら1年あたり40万円、軽自動車なら60万円が経費計上の上限となります。

関連記事:節税に4年落ちの中古車が適している理由は?減価償却の仕組みを紹介します!

車検代も経費になることも

経費で私物女子。モデル:河村友歌

事業で使用している車の車検代も、経費にできます。
経費とは、事業に必要な費用のことですので、事業で使用している車の車検代も事業に必要な費用として認められます。

ただし、個人事業主がプライベートでも車を使用している場合は、使用している割合を按分して計上しなければなりません。

また、会社員は、会社から支給されている車を仕事で使用している場合は、車検代を経費にすることはできません。

車検代とは

車検代は、大きく分けて、法定費用と点検整備費用に分けられます。

  • 法定費用は、国や保険会社に支払う費用で、自動車重量税、自賠責保険料、印紙代などです。
  • 点検整備費用は、車検業者に支払う費用で、車検基本料金、法定点検料、整備修理費用などです。
  • 法定費用は、租税公課の勘定科目で計上します。
  • 点検整備費用は、車両費の勘定科目で計上します。

車検代を経費にするには、車検費用の明細書を保管しておき、確定申告の際に、経費として計上します。

万能な「車両費」

車の維持費は「車両費」として経費計上されます。
車両費には、ガソリン代、修繕費、車検代、ETC料金などが含まれます。

車両費は、車を維持管理するために必要な経費を振り分ける勘定科目です。
車に関するありとあらゆるものが車両費で処理できます。

車両費は任意で作成する科目のため、事業用車をあまり利用しない場合などは、車両費の科目を作成せず、消耗品費や旅費交通費として計上する方法もあります。

車の維持費の平均額は10,700円で、年間約13万円程度です。

内訳は、燃料代・修理代・有料駐車場代・有料道路通行料などで、車両代・ローン返済・保険料・税金は含まれていません。

これらをほぼ網羅できるのが「車両費」です。

車の年間経費の目安

車の年間維持費は、車種や車齢によって異なりますが、一般的には約13万円程度です。

維持費の内訳は、燃料代、修理代、有料駐車場代、有料道路通行料などですが、車両代、ローン返済、保険料、税金は含まれていません。

普通自動車の年間維持費は約45万円で、軽自動車と比較すると約13万円ほど高くなります。これは、排気量が大きい分、税金や保険料が高くなるためです。

新車の年間維持費は32~45万円ですが、20年前の車は52~74万円かかります。

車を2台持ちした場合、維持費は年間約400,000円~700,000円程度かかります。

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