車カバーをかけるのはめんどくさい。必要?
車のカバーは、汚れを防ぎ、メンテナンスの手間を減らすなどの利点があります。しかし、カバーをかけるのが面倒だと感じる場合もあるでしょう。
そこで、この記事では車カバーの利点と注意点、選び方のポイントについて解説します。
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INDEX
車カバーをかけるメリット
まずは、車カバーを使用するメリットを紹介します。
汚れや雨などから車を守る
カバーを取り付けておけば、さまざまな外部の悪影響から車を守れます。
例えば、黄砂や花粉、砂塵、落ち葉といった汚れの他に、酸性雨も防げるため、車の劣化を抑えられるでしょう。
海に近い場所であれば、潮風もカバーをかけることで防げます。
また、夏は直射日光を防ぎ、冬は寒さによる結露や凍りつきを抑えられるのもカバーの利点です。
車庫に車を停めていても、隙間から花粉やホコリ、黄砂が入り込んでくる場合はカバーが重宝します。
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メンテナンスの手間が減る
カバーによって汚れの蓄積を抑えておけば、メンテナンスの手間も軽減できます。
汚れがつきやすく、頻繁に車を洗う必要がある場合にカバーを取り付ければ、洗車の回数を減らせるでしょう。
また、洗車の回数が減るとワックスをかける頻度も少なくなります。車用洗剤やワックスの費用を抑えられるところもカバーの魅力です。
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イタズラや小傷の予防
コインによる引っ掻きや落書きなど、イタズラの予防にもカバーが役立ちます。
車をカバーで覆っておくことで「わざわざカバーを取ってまでイタズラをするのは面倒だ」と思われやすくなるでしょう。
また、駐車場の周辺が子供の遊び場になっている場合、悪意がなくてもボールやおもちゃによって小傷がつくことも少なくありません。
カバーをかけることで、子供が遊ぶことが多い場所でも安心して駐車できるようになります。
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盗難の予防
カバーで車体の様子がわからないようにしておけば、盗難の予防にもなるのもポイントです。
窃盗犯は、あらかじめ車体の状態やグレードを確認し、お金になりそうな高級車を狙うことが多いといわれています。
カバーで全体を覆っておけば、どのような車を所有しているのかわからないため、盗難のターゲットになるリスクを下げられるでしょう。
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ライトが劣化するのを抑える
近年、耐衝撃性を高めるためにヘッドライトにはガラスではなく樹脂素材が用いられることが増えました。
樹脂素材は熱や紫外線、摩擦などによって黄ばみやすくなりますが、カバーをかけておけば劣化のスピードを抑えられます。
車の外観を守るという意味でもカバーが有効活用できるでしょう。
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車カバーをかけるデメリット
続いて、車カバーを使うデメリットについて紹介します。
乗降のたびにカバーを着脱の手間がかかる
車を乗り降りするたびに、着脱の手間がかかる点がカバーのデメリットです。
例えば、時間に余裕がない出勤時にカバーを取り外したり畳んだりするのを面倒に感じる可能性があるでしょう。帰宅後、疲れた状態でカバーを装着するのを億劫に思うこともあるかもしれません。
特に、ボディサイズの大きな車は1人だけでカバーを着脱するのが難しいことがあります。
家族が複数人いる場合は、お互いに話し合い、カバーの着脱を担当する人を決めておくとスムーズに作業を終えられるでしょう。
夏場は内部に湿気や熱がこもる
夏場にカバーをかけると、内部に湿気や熱気がこもりやすくなります。
年数を経た古い車の場合、もろくなった塗装面に亀裂が入って雨水が入り込み、ひび割れや変色の原因になるでしょう。
蒸れを防ぐためには、1週間に1回の頻度でカバーを外し、湿気を逃しておくと安心です。
また、雨が降って車体が濡れたときは全体の水気を拭いてからカバーをかけるようにしてください。
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塗装やコーティングをした直後は使えない
塗装やコーティングを施した直後にカバーをかけると、湿気が溜まって塗装面が馴染みづらくなるのに加え、カバーの摩擦によって傷がつく恐れがあります。
コーティングや塗装のタイプにもよりますが、少なくとも3ヶ月はカバーをかけない方がよいでしょう。
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傷や汚れは定期的なチェックが必要
ボディカバーを使ったとしても、傷や汚れを完全に防げるわけではありません。
例えば、乱暴にカバーを外すと車体に小さい傷がつくことがあります。
また、カバーの隙間から花粉や黄砂、ホコリなどの汚れが入り込み、蓄積される可能性もあるでしょう。
そのため、カバーを装着する際は定期的に車体をチェックする必要があります。
車カバーの選び方
最後に、車カバーを選ぶ際に意識したいポイントを紹介します。
車に合うサイズを選ぶ
カバーは、車に合うサイズを選ぶ必要があります。小さすぎるカバーは車体を覆いきれず、覆っていない部分に汚れが溜まったり、傷がついたりといったことが起きやすくなるでしょう。
大きすぎるカバーは隙間が生じやすくなるため、ホコリや花粉などが入り込むだけでなく、強風で吹き飛ばされる恐れもあります。ぴったりのカバーを選ぶには、車よりひと回り大きなサイズを選ぶのがポイントです。
サイズ選びに迷ったときは、メーカーの純正品を選ぶ方法があります。純正品のカバーはディーラーなどで販売されています。もしディーラーにも適切なサイズのカバーがない場合は、オーダーメイドを検討しましょう。
目的に応じてフルカバーかハーフカバーか決める
車用のカバーには、フルカバーとハーフカバーの2種類があります。
全く屋根のない場所で車を駐車しているのであれば、全体を覆えるフルカバーがよいでしょう。
ただし、フルカバーは重くて装着が難しい場合があるため、事前に口コミなどで扱いやすさを確認しておくと安心です。
「屋根のある場所に車を駐車しているものの汚れが気になる」「車庫からボンネットがはみ出ている」といった場合には、ハーフカバーが適しています。
ボンネットだけなど、部分的にカバーをかけられるため、フルカバーより着脱の手間がかかりません。また、フルカバーと比べて費用を抑えられるのも嬉しいポイントです。
傷を防ぐなら裏起毛素材が安心
薄いカバーは耐衝撃性が低く、ものが当たったときに傷がつきやすくなります。
また、風でカバーが揺れた際に摩擦で車体に傷がつく恐れもあるでしょう。
衝撃に強く、摩擦を抑えるカバーを選ぶなら裏起毛素材が適しています。裏起毛素材は耐久性があり、長く愛用できるため買い替えの手間がかからないところも魅力です。
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付属品を確認する
カバーを選ぶときは、便利な付属品があるか確認しておくのもポイントです。
例えば、固定ベルトが付いたカバーであれば、強風が吹いた際にカバーが飛んでしまうのを防げます。伸びない素材を使ったベルトなら劣化しづらく、長期間活用できるでしょう。
まとめ
車のカバーには、ホコリや花粉、黄砂といった汚れ、酸性雨、潮風など外部からのさまざまな悪影響を抑え、メンテナンスの手間を減らす効果を期待できます。
車体が見えない分、イタズラや盗難の予防になるのも大きな利点です。
ただし、カバーを装着する手間がかかったり、夏場には内部に湿気がこもったりといった注意点もあるため、事前に確認してください。
カバーを選ぶ際は、選び方のポイントをチェックして、車に合うものを取り入れていきましょう。