【トヨタ】クラウン・ステーションワゴンはどういう車?クラウン・エステートとどう違う?
1988年9月にトヨタから発売された「クラウン・ステーションワゴン」は、歴史あるクラウンをベースに製造されたワゴン車です。
セダンとは違い、型式によっては8名も乗れるため、ファミリーカーとしての使用やレジャー使用に向いています。
この記事では、クラウン・ステーションワゴンの歴史や特徴について詳しく紹介します。
特徴が似ている「クラウン・エステート」との違いも解説するので、購入を検討している方はぜひ最後までご覧ください。
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INDEX
クラウン・ステーションワゴンはどういう車?
ここでは、クラウン・ステーションワゴンの歴史や特徴について紹介します。
クラウン・ステーションワゴンの歴史
クラウン・ステーションワゴンは、1988年9月(昭和63年)にトヨタから発売されたワゴンタイプの高級車です。
当時のクラウンといえば、2ドアタイプで高級感溢れる外装が特徴でした。
しかし、クラウン・ステーションワゴンは4ドアで7〜8名が乗れるワゴン車と、今までのクラウンに対するイメージを一新する車として登場しました。
クラウン・ステーションワゴンの人気は高く、最新の技術を取り入れながら1998年9月(平成10年)まで9代にわたるモデルを発売しています。
今もなおコアなファンは多く、修理を続けながら愛用している方もいるようです。
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クラウン・ステーションワゴンの特徴
クラウン・ステーションワゴンの特徴は、頑丈なフレーム付きシャシーを持つ歴代のクラウンをもとに、4ドアタイプのワゴンボディとなっているところです。
クラウンの高級さを残しながら、日常でも使いやすい内外装となっています。
また、1998年に発売されたモデルは、最大出力200馬力の「2491cc 直列6気筒DOHCエンジン」を搭載するなど、外装だけでなく駆動部分にもこだわりを感じられます。
クラウン・ステーションワゴンとクラウン・エステートはどう違う?
クラウンには、クラウン・ステーションワゴンと見た目が似ている「クラウン・エステート」という車種があります。
ここでは、クラウン・ステーションワゴンとクラウン・エステートの違いについて見ていきましょう。
クラウン・エステートの概要
クラウン・エステートは、モデルチェンジのためにクラウン・ステーションワゴンを改名した車です。
11代目クラウンを土台に、セダンと同じくロイヤルとアスリートの2タイプを発売しました。
1998年に発売された最後のクラウン・ステーションワゴンから約1年しか経っていないにもかかわらず、世界で初めて電動リクライニング機構が標準で装備されています。
そのほかエンジンにもこだわるなど、「トヨタが力を入れるのはセダンだけでない」という決意を表した車ともいえるでしょう。
ステーションワゴンとエステートの違い
ステーションワゴンとエステートの違いは、下記の通りです。
エステート | ステーションワゴン | |
全長 | 4,835mm | 4,690mm~4,860mm |
全幅 | 1,765mm | 1,695mm~1,725mm |
全高 | 1,510mm~1,525mm | 1,515mm~1,550mm |
ホイールベース (前後ホイールの中心から中心までの長さ) | 2,780mm | 2,730mm |
車両重量 | 1,630kg~1,670kg | |
乗車定員 | 5名 | 5~8名 |
ステーションワゴンとエステートは、全長・全幅・全高に大きな差がありません。
エステートは5名乗りですが、ステーションワゴンは型式によって最大8名まで乗車できる点が主な違いです。
しかし、トヨタは新型モデルを発売するたびに最新の技術を搭載しているため、構造などの内部面はエステートが優れているでしょう。
もちろんステーションワゴンにも歴史的な魅力があるため、どちらも優越をつけがたい車であることは間違いありません。
新型クラウン・エステートが2023年度内に発売予定
クラウン・エステートは2005年以降新型を発売していませんでしたが、2023年度内に新型を発売予定とトヨタから発表されました。
以下では、新型クラウン・エステートの概要と特徴を紹介します。
新型クラウン・エステートの概要
2023年度内に発売予定の新型クラウン・エステートは、洗練・余裕の大人をコンセプトとした車です。
コンセプトの通り、クラウンの象徴である高級感を持たせつつ、アクティブライフを楽しめる内装にこだわっています。
新型クラウン・エステートの特徴
新型クラウン・エステートの特徴は、機能的なSUVの特徴である「フルフラットデッキ」です。後部座席がフルフラットになるため、人を乗せるだけでなく、レジャー用品などを楽に乗せられます。
クラウンの新型であるクロスオーバーとスペックは似ているものの、あくまでクロスオーバーは独立したトランクがあるセダンタイプです。
新型クラウン・エステートは典型的なSUVであることから、今までのクラウンにはなかったタイプといえるでしょう。
新型クラウン・エステートのスペックやボディカラー
新型クラウン・エステートは、新型のクロスオーバーと同様、直列4気筒2.5Lハイブリッド・2.4Lターボハイブリッド・2.5Lプラグインハイブリッドの3つのパワーユニットが展開される予定です。
駆動方式は、すべて4WDとなっています。
新型クラウン・エステートのサイズは「全長4,930mm・全幅1,880mm・全高1,620mm」と、過去のステーションワゴンやエステートよりスタイリッシュな作りです。
しかし、ボディをメタリックに塗装しているため、スタイリッシュながら存在感のある車に仕上がっています。
カラーは、「ホワイト・ブラック・ネイビー・レッド・ブラウン」の5色展開にとどまらず、ホワイト×ブラックやレッド×ブラックなどのバイカラーも用意しています。
また、内装はクラウンの高級感を際立たせるシックな色を採用しており、SUVながらもクラウンのよさを存分に活かした車です。
トヨタがこだわりを持つ最新技術の採用についてはまだ明かされていませんが、18年経ったクラウン・エステートは近未来感を感じられるでしょう。
クラウン・ステーションワゴンとエステートの価格について
中古車を主に取り扱っているGulliverの情報によると、クラウン・ステーションワゴンの中古車相場は19.2万円〜299.0万円とされています。
中古車サイトであるカーセンサーに掲載されている車体の実際の値段を見ても、2023年12月時点で60〜300万円程度です。
走行距離が10万キロ以上と年式相応に走っている車体でも100万円を超えていることケースが見受けられるため、未だに一定の需要があるのがわかるでしょう。
また、新型クラウン・エステートの価格については公式ではまだ発表されていないため、あくまで予想ですが、低価格グレードで440万円前後、上級グレードで670万円程度といわれています。
まとめ
この記事では、クラウン・ステーションワゴンについて解説しました。
クラウン・ステーションワゴンは、コアなファンから今なお愛されているモデルであり、中古車市場でおよそ100万〜200万円程度で取引されているほどの人気ぶりです。
クラウン・ステーションワゴンは今後新型が発売されることは考えにくいものの、クラウン・ステーションワゴンが進化を遂げて改名された「クラウン・エステート」は、2023年度内に待望の新作が発売されます。
クラウン・ステーションワゴンが気になる人は中古車サイトを、新型クラウン・エステートが気になる人はトヨタホームページを覗いてみてはいかがでしょうか。
画像出典元:トヨタ自動車株式会社