トヨタ 86の燃費はどうなの?他車と比較して検証

かっこよさや走行性能が重視されるスポーツカーにおいても、燃費は多くの人が気にするポイントではないでしょうか。

燃費が悪い車を選ぶと維持費の負担も大きくなるため、長期的に支払うことが難しくなり、車を手放す決断をしなければならない可能性も出てきます。

この記事では、走りの楽しさを追求して開発されたトヨタ 86のカタログ燃費や実燃費、ライバル車との燃費の違いをご紹介します。

燃費を把握し、無理のないカーライフを送りましょう。

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トヨタ 86の概要

トヨタ 86は、スバルと共同開発された2ドアのFRスポーツカーです。

ドライバーの思いのままに動き、走る楽しさを感じられる車を目指して作られています。

2012年に初代のトヨタ 86が発売され、2016年のマイナーチェンジを経て、2021年にGR86という車名で2代目が発売されました。

コンパクトでパワフルなエンジンと、軽量かつ低重心なボディ設計で高い走行性能を発揮し、快適で安定した走りを楽しめます。

関連記事:FF車やFR車はどうやって選べばよい?それぞれの特徴や選び方を紹介

トヨタ 86の燃費はどのくらいか?

トヨタ 86には、RZ、SZ、RCの3種類のグレードがあり、RZとSZにはそれぞれ6ATと6MTの2種類のトランスミッションがあります。

カタログ燃費は、6MT車の場合11.9~12.0km/L、6AT車の場合11.7~11.8km/Lです。

グレードごとの燃費は次の表とおりです。

トヨタ 86のグレード別カタログ燃費

GR86/RZ/6AT駆動方式:FR
WLTCモード(km/L)11.7
市街地(km/L)7.2
郊外(km/L)12.7
高速道路(km/L)14.9
GR86/RZ/6MT駆動方式:FR
WLTCモード(km/L)11.9
市街地(km/L)8.0
郊外(km/L)12.8
高速道路(km/L)14.2
GR86/SZ/6AT駆動方式:FR
WLTCモード(km/L)11.8
市街地(km/L)7.3
郊外(km/L)12.8
高速道路(km/L)15.0
GR86/SZ/6MT駆動方式:FR
WLTCモード(km/L)12.0
市街地(km/L)8.0
郊外(km/L)13.1
高速道路(km/L)14.4
GR86/RC/6MT駆動方式:FR
WLTCモード(km/L)12.0
市街地(km/L)8.0
郊外(km/L)13.1
高速道路(km/L)14.4

トヨタ 86の実燃費を紹介

車の燃費は、実際の走行を想定したWLTCモードという方法で測定されています。

しかし、ドライバーが運転するときには、エアコンを使用したり、信号で停止したり、坂道を登ったり下ったりなど、さまざまな状況が発生します。

そのため、カタログ燃費と実燃費には差が生じます。

では、トヨタ 86の実燃費はどれくらいなのか。

ここでは、実際に車を所有している人により、燃費情報が共有されている「e燃費」というwebサイトの情報とカタログ燃費を比較しました。

関連記事:WLTCモードとはどのような基準?実燃費との差異について解説

トヨタ 86の実燃費

グレードカタログ燃費
WLTCモード
(km/L)
実燃費
(km/L)
RZ/6AT11.79.74
RZ/6MT11.910.82
SZ/6AT11.89.74
SZ/6MT12.010.82
RC/6MT12.010.82

カタログ燃費と実燃費を比較すると、どのグレードにおいても実燃費の方がカタログ燃費よりも数値が小さいことがわかります。

6AT車と6MT車においても、カタログ燃費では0.2km/Lとわずかな差でしたが、実燃費では1.08km/Lと差が広がっています。

トヨタ 86のライバル車の燃費や特徴と比較

トヨタ 86のライバル車である「日産 フェアレディZ」「マツダ ロードスター」の燃費をご紹介します。

日産 フェアレディZ

フェアレディZは、50年以上の長い歴史を誇るスポーツカーです。

1969年に初代が発売され、マイナーチェンジやフルモデルチェンジを繰り返し、2022年に現行モデルの7代目が発売されています。

ドライバーと車が一体となったような、すばやいレスポンスの走りを楽しめる車です。

フェアレディZのグレードごとのWLTCモードカタログ燃費は、下表のとおりです。

2022年のフルモデルチェンジに伴いエンジンも刷新したことから、旧型よりも燃費は向上しているものの、カタログ燃費ではトヨタ 86を下回っています。

グレードトランスミッションカタログ燃費
WLTCモード(km/L)
フェアレディZ6MT9.5
9M-ATx10.2
フェアレディZ Version S6MT9.5
フェアレディZ Version T9M-ATx10.2
フェアレディZ Version ST6MT9.5
9M-ATx10.2

関連記事:BRZの燃費はどうか?86、フェアレディと燃費を比較

マツダ ロードスター

ロードスターは、FRオープンスポーツカーです。

1989年に初代が発売され、2014年に現行モデルである4代目が発売されています。

ハイスピードのコーナリング時にも、安定した旋回姿勢を維持する技術が搭載されており、車体の浮き上がりが抑えられ、安心感のある乗り心地を感じられる車です。

ロードスターのグレードごとのWLTCモードカタログ燃費は、下表のとおりです。カタログ燃費では、トヨタ 86を上回っています。

グレードトランスミッションカタログ燃費
WLTCモード(km/L)
S6MT16.8
S Special Package
S Leather Package
S Leather Package White Selection
6MT16.8
6EC-AT17.2
RS6MT16.8
NR-A6MT16.8

トヨタ 86の魅力とは

走る楽しさを感じられるように、走行性能にこだわって開発されたトヨタ 86の魅力を3つご紹介します。

高い走行性能で快適な走りを実現

トヨタ 86は、筒内直噴とポート噴射を併用するトヨタのガソリンエンジン技術のD-4Sと、スバルが得意とする水平対向エンジンを組み合わせ、スムーズな加速を生み出しています

さらに、軽量かつ高剛性のボディと、超低重心FRパッケージの構築によって、思いのままのハンドリングを実現しています。

また、空力アイテムとして、フロントエアアウトレットやサイドシルスポイラー、ダックテールなどを採用し、直線時や旋回時に安定した走行ができるのも魅力です。

運転に集中しやすいインテリアデザイン

水平を基調として設計されたインストルメントパネルが、良好な視界を作り出し、ドライバーが集中して運転できる空間を作っています。

スイッチ類も手の届きやすい位置に配置され、扱いやすく、快適なドライブを楽しめます。

安全装備も充実

トヨタとスバルの共同開発で作られたトヨタ 86には、スバルの運転支援システムのアイサイトが採用されています。

アイサイトは、歩行者や前方車両を検知して衝突を回避したり、アクセルとブレーキの踏み間違いによる急な飛び出しを抑制したりするシステムです。

快適な走りを楽しめるとともに、安全性にも配慮して設計されているのもトヨタ 86の魅力です。

まとめ

トヨタ 86のカタログ燃費は6MT車が11.9~12.0km/L、6AT車が11.7~11.8km/Lです。

実燃費は6MT車が10.82km/L、6AT車が9.74km/Lです。

ライバル車とのカタログ燃費の比較では、フェアレディZよりも燃費がよく、ロードスターよりも燃費が悪いといえます。

燃費性能が優れた車とはいえないものの、走りの楽しさを追求し、走行性能に主軸をおいて開発されたスポーツカーのため、思いのままの走りを楽しみたい人には適した車です。

車を選ぶときには燃費にも注目し、無理のないカーライフを送りましょう。

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