ゴールド免許は恥ずかしい?ゴールド免許の条件やメリットについて解説
無事故無違反の証明になるゴールド免許は、免許取得者にとって目指すべきところといえるでしょう。
一方で、ゴールド免許を持つ人の中には「恥ずかしい」と感じる人もいるようです。
実際に検索エンジンで「ゴールド免許」と検索すると、検索候補の中から「恥ずかしい」という言葉が出てきます。
では、一体なぜ恥ずかしいと感じる人がいるのでしょうか。
この記事ではなぜゴールド免許を恥ずかしいと感じる人がいるのかや、ゴールド免許を取得することで得られるメリットなどをご紹介します。
また再取得までにかかる期間も併せてご紹介するため、ぜひ参考にしてください。
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INDEX
ゴールド免許は恥ずかしい?
運転免許証は主に「グリーン免許」「ブルー免許」「ゴールド免許」の3種類に分けられます。
この中でゴールド免許は、最も高いランクに位置している免許です。
事故や違反を起こさずに安全運転を心がけてきた証明になります。
誇らしいはずのゴールド免許に対して、なぜ恥ずかしいという感情を持つのでしょうか。
その理由の一つとして、ゴールド免許を持つ人の中にはペーパードライバーの人も多いという点が挙げられます。
ある民間会社の調査によると、ゴールド免許を持つ人の約3割がペーパードライバーだと回答したという結果でした。
さらにこの調査では、3年以上運転していないペーパードライバーが7割を占めていたという結果も出ています。
このことから、安全運転に努めている人だけでなく単に運転をしていない人も多いことが分かります。
ゴールド免許を持っていると知られると「ペーパードライバーだと思われてしまうのでは」という理由で恥ずかしがる人が多いといえるでしょう。
ゴールド免許の条件とは
ゴールド免許取得の条件について押さえておきましょう。
取得のためには、以下の条件を満たす必要があります。
・運転免許証を5年以上保有していること
・5年間事故や違反を起こしていないこと
なお「5年間事故や違反を起こしていない」のカウント期間は、更新年からカウントしているわけではありません。
更新年の誕生日の40日前から5年間無事故・無違反だった場合を指しています。
また無事故・無違反と聞くと、どのような違反もダメだと思ってしまうかもしれませんが、ゴールド免許の判定に影響を与えない違反も存在します。
具体的には電柱やガードレールに衝突といった人的被害のない物損事故や、運転免許証を忘れたまま運転したなどです。
ゴールド免許のメリット
取得するためにいくつかの条件をクリアする必要があるゴールド免許には、どのようなメリットがあるのでしょうか。
以下で詳しくご紹介します。
有効期間が長い
グリーン免許の有効期間は3年です。
またブルー免許に関しても、過去5年間の違反点数が3点以下のケースを除いて、3年で更新する必要があります。
一方で、ゴールド免許の有効期間が5年です。
ほかの種類の免許よりも更新する手間がかからないといえるでしょう。
講習時間が短くなる
運転免許取得者は更新時に講習を受ける必要がありますが、この講習でもゴールド免許のメリットを感じられます。
ゴールド免許の場合、講習時間が短くなります。
それぞれの講習時間は以下の通りです。
・ゴールド免許:30分
・ブルー免許:1時間
・グリーン免許 違反ドライバー:2時間
一般的なドライバーと比較すると半分の時間です。
また講習費用に関しても優遇されています。
なお近年ではゴールド免許取得者であれば、自宅で講習を受けられる制度の導入も進んでいます。
オンライン化が進むことにより、講習を受ける手間はさらに削減されるといえるでしょう。
警察署で免許更新が可能
一般ドライバーの免許更新の場合は運転免許試験場や運転免許センターに限られますが、ゴールド免許取得者は最寄りの各警察署でも免許更新が可能です。
運転免許証センターは郊外など不便な場所にあることが多く、更新には時間も手間もかかります。
ゴールド免許であればすぐに手続きができるため、負担もほとんどかからないといえるでしょう。
自動車保険が割引される
ほかにもゴールド免許ならではのメリットとして、自動車保険の任意保険料の割引が受けられることが挙げられます。
割引率は保険会社によって異なるものの、およそ3~10%程度が相場です。
中には10%以上割引してくれる会社もあります。
車にかかる維持費を極力抑えたいという人にとっては、うれしい特典といえるでしょう。
ゴールド免許で違反した場合
ゴールド免許を取得した後に違反してしまった場合、すぐに免許の色が変わってしまうのでしょうか。
交通違反には加点対象の交通違反と、加点対象にならない違反があります。
加点対象の交通違反を起こした場合は、ブルー免許へと変更されます。
具体的には、以下のような違反です。
・飲酒運転
・妨害運転(あおり運転)
・車検切れのまま運転する
・スピード違反
・駐車違反
・信号無視
・一時停止違反 など
飲酒運転や信号無視などの重大な交通違反はいうまでもありませんが、スピード違反や一時停止無視といった、比較的軽微な違反も対象です。
普段の運転から注意しましょう。
特にスピード違反や一時停止無視は、ふとしたときに起きやすいです。
一方で、加点対象にならない交通違反であれば、ブルー免許に変更されることはありません。
加点対象にならない違反に関しては、以下の通りです。
・泥はね運転
・免許証不携帯
・公安委員会遵守事項違反
・警音器使用制限違反
・運行記録計不備
ゴールド免許を再取得するには?
ゴールド免許の再取得には、まず「交通事故や交通違反を5年間起こさないこと」が絶対条件です。
ランクが下がったとしても5年間、安全運転に努めていれば再び交付されます。
ただし、運転免許証のランクに応じて再取得までの期間が異なる点には注意が必要です。
軽微な違反を1回してしまった場合、ゴールド免許再取得までにかかる期間は5年です。
対して違反運転者になってしまった際は免許の更新が3年ごとになることから、戻るためにかかる期間は最長6年になります。
なお違反をしてしまったタイミングでゴールド免許の期間が2年以上残っている場合、ブルー免許になって3年で再取得できます。
一方で、違反を起こしてから2年未満でブルー免許となった場合、次回の更新のタイミングでは5年間の無事故・無違反を達成できません。このケースでは6年後に再取得できることになります。
まとめ
無事故・無違反の証明になるゴールド免許を恥ずかしいと感じる理由として、ペーパードライバーと思われてしまう可能性があることが挙げられます。
実際にゴールド免許を取得している人の中には、車をほとんど運転しない人が多くいます。
なおメリットは、免許更新時の講習時間が短くなることや自動車保険が割引されることなどです。
また有効期間に関してもほかの免許証より長いです。
こういった特典を受けられるゴールド免許を取得したことに関して、恥ずかしいと感じる必要はないでしょう。
むしろ誇らしいことだといえます。
免許取得したばかりの人や違反を起こしてしまった人などは、日ごろから安全運転を心がけることが大切です。
無事故無違反を達成して、さまざまなメリットを得られるゴールド免許の取得を目指しましょう。