スペーシア カスタムの燃費を新旧比較!新型N-BOXカスタムやムーヴカスタムとの差はどうなる?
スズキ スペーシアは、2013年から発売されている軽自動車で、車高の高いハイトワゴンに分類されます。
2023年にフルモデルチェンジが行なわれ3代目スペーシアが誕生しました。
スペーシアには、同じくフルモデルチェンジをした通常モデルのスペーシアの他、SUV色の強いスペーシアギア、商用バンのスペーシアベースと幅広いバリエーションを誇ります。
全グレードにマイルドハイブリッドを採用し、燃費が気になるところですが、どうなったのかぜひご参考にしてください。
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INDEX
スペーシア カスタムの概要

2003年にダイハツが発売したタントがハイトワゴンの先駆けとなり、軽自動車の人気ジャンルになりました。
スズキがタントに対抗するために開発した車がパレットで、スペーシアの源流です。
パレットのモデルチェンジ時に大幅に車が進化したため、名称をスペーシアに変更しましたが、メカニズムは引き継いでいます。
搭載エンジンは0.66リッターの自然吸気エンジン(以下、NAと表記します)とターボエンジン(以下、ターボと表記します)を搭載しており、どちらのエンジンもマイルドハイブリッドシステムを搭載しています。
変速機は電気式無段変速機のCVT、駆動方式はFFとフルタイム4WDが採用されています。
スペーシアの大きなセールスポイントは高い室内空間で、床から天井まで1,415mmです。
ノアやセレナなどのミドルサイズミニバンの室内高と比較すると、ノアは1,405mm、セレナは1,400mmなので、スペーシアが上回ります。
先代モデルのスペーシアは1,410mmだったため、先代モデルから上回っていたのをさらに高くしたということです。
スペーシア カスタムの燃費はどのくらいか?

スペーシアカスタムの燃費は搭載エンジンと駆動方式によって異なります。それぞれ見てみましょう。
HYBRID XSターボ
まずはターボ車の「HYBRID XSターボ」の燃費をご紹介します。(かっこ内は4WD)
カタログ燃費(km/L) | 3代目スペーシア | 2代目スペーシア |
WLTCモード | 21.9(19.8) | 19.8(19.2) |
市街地モード | 19.3(17.5) | 17.3(17.0) |
郊外モード | 23.8(21.0) | 21.2(20.3) |
高速道路モード | 22.0(20.2) | 20.2(19.6) |
全ての項目で先代モデルを上回る燃費性能を誇っていることがわかります。
HYBRID XS/HYBRID GS
次にNAを搭載した「HYBRID XS」と「HYBRID GS」の燃費をご紹介します。
カタログ燃費(km/L) | 3代目スペーシア | 2代目スペーシア |
WLTCモード | 23.9(22.4) | 21.2(20.2) |
市街地モード | 22.4(21.4) | 20.3(19.3) |
郊外モード | 25.2(23.1) | 22.3(21.1) |
高速道路モード | 23.7(22.4) | 21.0(20.1) |
NAエンジンモデルでも、2km/Lほどの燃費向上に成功しています。
スペーシア カスタムの実燃費を紹介
カタログに記載される燃費は、実燃費の8掛けと昔から言われてきましたが、現在の燃費測定法であるWLTCモードでは、カタログ燃費と実燃費の乖離は少ないとされています。
先代モデルでも、70%〜80%達成の方が多いようでした。
詳細を以下に示します。
※参考元:みんカラ
2代目スペーシアHYBRID XSターボ
ターボ+マイルドハイブリッド搭載の「HYBRID XSターボ」(FF)の実燃費は、7〜24km/Lで、最も多い実燃費は16km/L台、次いで14、15km/L台と続きます。
カタログ数値では19.8km/Lなので、カタログ燃費の70〜80%達成の人が多いようです。
フルタイム4WDでは14km/L台が最も多い層で、次いで13、15km/L台と続きます。カタログ燃費は19.2km/Lなので、達成率70〜80%が多いようです。
2代目スペーシアHYBRID XS/HYBRID GS
NA+マイルドハイブリッドのスペーシア(FF)全体の実燃費は、8〜32km/Lです。一番多い燃費が18km/L台、次いで19、20km/L台と続きます。「HYBRID XS」と「HYBRID GS」(FF)のWLTCモード燃費は21.2km/Lなので、実燃費はカタログ燃費の9割を達成している人が多いようです。
フルタイム4WDはというと、実燃費で一番多い層が14km/L台、次いで15、18km/L台と続きます。WLTCモード燃費は20.2km/Lなので、カタログ燃費の70〜90%達成とばらつきがあります。この原因は、常に4輪が駆動するフルタイム4WDシステムにあると考えられます。
スペーシア カスタムの燃費や特徴を比較

スペーシアカスタムのライバルは同じジャンルの先駆車であるダイハツ タントカスタムと大人気のホンダN-BOXカスタムです。
両車の特徴とカタログ燃費をご紹介します。
ホンダ 新型N-BOXカスタム

新型N-BOXカスタムもスペーシアの3ヶ月前にフルモデルチェンジしたばかりの車です。
標準モデルのスポーティーバージョンで、フロントマスクが流行を取り入れて表情が和らいだデザインを取り入れ、搭載エンジンは0.66リッターのNAとターボ、変速機は無段変速オートマチック、駆動方式はFFとフルタイム4WDを採用しているなど、驚くほどにスペーシアとほぼ同等の条件となっています。
フルモデルチェンジ前の先代モデル同士で比較するとほぼ同じ燃費性能を誇っていました。
まずは、ターボ搭載のN-BOXカスタム「L」と「EX」の燃費をご紹介します。FF車(フルタイム4WD車)の順に記載しています。
カタログ燃費(km/L) | 3代目スペーシア | N-BOXカスタム |
WLTCモード | 21.9(19.8) | 20.3(18.4) |
市街地モード | 19.3(17.5) | 17.1(15.6) |
郊外モード | 23.8(21.0) | 22.2(19.8) |
高速道路モード | 22.0(20.2) | 20.9(19.6) |
新型N-BOXはキープコンセプトの色が多く、燃費性能は先代モデルとあまり変わりません。
新型スペーシアカスタムのターボ車は燃費性能が向上しているので、ほぼその分だけスペーシアの方が燃費が良いことになります。
次にNA搭載のN-BOXカスタム「L」と「EX」の燃費をご紹介します。FF車(フルタイム4WD車)の順に記載しています。
カタログ燃費(km/L) | 3代目スペーシア | N-BOXカスタム |
WLTCモード | 23.9(22.4) | 21.5(19.4) |
市街地モード | 22.4(21.4) | 18.8(17.2) |
郊外モード | 25.2(23.1) | 23.3(20.6) |
高速道路モード | 23.7(22.4) | 21.7(19.7) |
NA車では新型N-BOXカスタムは、燃費向上については手をつけていないことからやはりその分だけスペーシアの方が良い燃費となっっています。
ダイハツ タントカスタム

タントは軽自動車のハイトワゴンの先駆車です。
タントカスタムは標準車のスポーティーバージョンで、レクサスのスピンドルグリルに似たフロントマスクが話題になっています。
搭載エンジンは0.66リッターのNAとターボ、変速機はCVT、駆動方式はFFとフルタイム4WDを採用します。
ターボ搭載の「カスタムRS」の燃費をご紹介します。FF車(フルタイム4WD車)の順に記載しています。
カタログ燃費(km/L) | 3代目スペーシア | タントカスタム |
WLTCモード | 21.9(19.8) | 21.2(19.6) |
市街地モード | 19.3(17.5) | 19.5(18.0) |
郊外モード | 23.8(21.0) | 22.6(20.8) |
高速道路モード | 22.0(20.2) | 21.1(19.6) |
スペーシアカスタムのターボ車と比較して、ほぼ同じ燃費性能です。
NA搭載の「カスタムX」の燃費をご紹介します。FF車(フルタイム4WD車)の順に記載しています。
カタログ燃費(km/L) | 3代目スペーシア | タントカスタム |
WLTCモード | 23.9(22.4) | 21.9(21.4) |
市街地モード | 22.4(21.4) | 20.1(10.5) |
郊外モード | 25.2(23.1) | 23.4(22.6) |
高速道路モード | 23.7(22.4) | 21.8(21.6 ) |
NA車に関して見ると、スペーシアの方が2km/Lほど良い燃費性能となっています。
スペーシア カスタムはこんな人におすすめの車

郊外から市街地へ通勤する人
日常の移動手段として市街地を中心に運転する人には、NA車がおすすめです。
郊外モードでFF車なら25.2km/L、フルタイム4WD車でも23.1km/Lと燃費に優れ、マイルドハイブリッドの恩恵を感じることができます。
高齢者の送迎が多い人
ハイトワゴンに共通する特徴ですが、両側スライドドアの開口部が高いので腰をかがめなくても乗降でき、足腰の弱った高齢者を乗せる時に重宝します。
スペーシアカスタムも例外ではありません。
さらに、後部座席の足まわりが充実し、他のハイトワゴンにはない強みも手に入れました。
背の高い荷物を載せる人
スペーシアカスタムの後部座席を前に倒すと、フラットで奥行きのある荷室が出現します。
スペーシアカスタムはハイトワゴンで室内高が高いので、荷室も高くなります。自転車や観葉植物など、背の高い荷物を頻繁に載せる人におすすめです。
まとめ
スペーシアカスタムの燃費についてご紹介しました。
スペーシアカスタムは、ハイトワゴンと呼ばれるジャンルに属し、車高の高いワゴン車です。
エンジンはNAとターボを選択でき、どちらもマイルドハイブリッドを採用しています。
先代モデルから燃費はトップレベルクラスでしたが、さらなる燃費向上が見られる結果となりました。
この機会にぜひスペーシアカスタムをご検討なさってはいかがでしょうか?