車のヘッドライト交換は自分でできる?交換方法と交換費用を解説
車の運転をしていると、片方のヘッドライトが突然切れたりすることがあります。
夜間や雨天時などヘッドライトは必須になるので、そういうときは急いで交換しなければなりません。
しかし、どこで交換すればよいのか、費用はどれくらいかかるものなのか、知らない方も多いのではないでしょうか?
今回はヘッドライトの交換場所、かかる費用、また自分で交換する際の方法などをあわせてご紹介しますので、ぜひご自分で交換ができるようになるまで繰り返し読みましょう。
そうすれば、意味のわからない金額を請求されることも無くなります。
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ヘッドライトの種類と交換時期は?
ヘッドライト交換のタイミングは、ライトの明るさが十分でないなど、発光が不安定になったときです。
以下、バルブ(電球)の種類によって異なるヘッドライトの寿命=交換時期をご説明します。
ハロゲンライト|約1,000時間
ハロゲンライトは、温かみのある暖色に発光するのが特徴的です。
一般的な電球に比べて発熱量が高く、冬の時期にヘッドライトの積雪を溶かしてくれるというメリットを持ちます。そのため、雪国での使用に向いています。
しかし、高熱が要因でライト内部が汚れてしまうことがあるうえ、寿命が短いのがデメリットです。
もし、現在使用しているハロゲンライトが寿命をむかえたら、比較的長寿命なHIDライトやLEDライトへの交換をおすすめします。
長寿命な種類のライトを使えば、その分交換の手間や費用を抑えられます。
HIDライト|約1,500~2,000時間
HIDライトは、光が青白くとても明るいのが特徴です。
消費電力がハロゲンライトより少ないというメリットも持っているのですが、一方で明るくなるのに数秒の時間を要するというデメリットもあります。
発光量および発熱量は今回紹介するライトの中で最も多く、降雪の多い時期に関してメリットに富んでいるといえます。
HIDライトは寿命が近づくと光のちらつきや点滅、色の変化といった症状があらわれます。心あたりがある場合は交換しておきましょう。
LEDライト|約30,000~50,000時間
LEDライトの最大のメリットは、省電力かつ寿命が長いこと。
LEDの寿命が近づいてきた場合、光のちらつきや点滅の症状がみられるようになります。少しでもこのような症状を感じた場合は、完全に光がつかなくなる前に交換しておくほうがよいでしょう。
また、点灯までの時間においてもハロゲンライトやHIDライトより短く、瞬時に最高光度に達するため、急いでいる時でも安心です。
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ヘッドライトの交換場所と工賃
ヘッドライトが切れる原因は、バルブ(電球)の寿命によるものと、ヘッドライト本体の故障の2つがあげられます。本体の交換はむずかしいですが、バルブの交換であれば自分で行うことも可能です。
では、ヘッドライトを交換したいときどこに頼めばいいのでしょうか?
また、作業にかかる費用はどれくらいなのか相場も気になるところです。
この章では、ヘッドライトを交換する場所や一般的な費用についてご説明します。
ディーラー
安心安全、確実にヘッドライトを交換したいのであれば、ディーラーに依頼するのがおすすめです。
「ディーラー」というのは、特定メーカーと契約を結んでいる店舗のため、そのメーカーを熟知した整備士が在籍しています。
使用する部品も純正ですし、整備保証が付くという大きなメリットがあります。
しかしほかの方法と比べると交換費用が高いというデメリットがあります。バルブの交換で4,000円ほど、もしくはそれ以上かかる場合があります。
また、純正部品の在庫がない場合、メーカー取り寄せとなり日数を要する可能性がある点にも注意しましょう。
整備工場
車の修理を専門に手掛ける整備工場に依頼するというのも一つの手です。
整備工場には高い技術力をもった整備士が在籍しており、メーカーや車種に関わらず対応してもらえます。
交換費用は、2,000~3,000円程度と思っていて問題ありません。
整備工場によって休業日が異なり、技術力に違いが出やすいため、事前にホームページなどで確認しておくとよいでしょう。
カー用品店
ヘッドライト交換にあまり費用をかけたくないのであれば、カー用品店も選択肢に上がります。
カー用品店でバルブ交換を行う場合、工賃は1,000~1,500円程度が相場です。
24時間365日営業しているところも多く、早朝や深夜でも依頼が可能です。
チェーン展開している店であれば、近所の店舗にすぐ駆け込めるのも大きなメリットといえます。
その反面、メーカーに関しての知識や技術力は店ごとに異なるため、慎重に選んだほうがよいでしょう。
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ガソリンスタンド
ガソリンスタンドは数が多いため、近くの店舗に気軽に立ちよれるのがメリットです。
交換費用においてもさほど高額にはならず、2,500~3,000円を目安としておけば大丈夫でしょう。
カー用品店と同じく、店や担当者によって知識や技術力が異なるため、ネットなどで事前に口コミを調べると良いでしょう。
上述した、業者に依頼する場合は、「いらない」と言っているのに不安感を煽り、よくわからないパーツを付けられて高額請求になるパターンもあるので強引な営業のある所を避けるためにも、事前のリサーチは必須です。
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自分で車のヘッドライトを交換する方法と費用
自分でヘッドライトを本体ごと交換するのはむずかしいかもしれません。
しかし、バルブ交換のみであれば自分で行うことは十分可能です。
ここでは、球交換の手順と注意点、かかる費用をご紹介していきます。
ヘッドライトの交換手順
ではさっそく、自分でヘッドライトを交換する方法を見ていきましょう。
なお、メーカー純正のLEDヘッドライトの場合は交換不可です。LEDヘッドライトは、ヘッドライト自体にLEDが埋めこまれており、バルブのみの交換が不可能なためです。
今回説明するのは、ハロゲンおよびHIDのヘッドライトの交換手順ですので予めご了承ください。
- ボンネットを開き、ヘッドライトの裏側にあるヘッドライトコードを見つけます。このとき、エンジンとヘッドライトのスイッチを切っておきましょう。
- コードの先端のコネクター部分を外します。(ヘッドライト裏側の、ゴムカバーに刺さっています)
- 水や埃が侵入しないよう気を付けつつ、裏側のゴムカバーを取り外します。めくるようにして取りはずしてください。
- バルブを固定している針金のような金具(ストッパー)を外します。この際に、ツメから金具の両側を取り外すことを意識してください。
- バルブを取りはずします。
- 新しいバルブを、古いバルブがあった位置に設置します。ガラス管に油分が付着すると、破損や寿命低下につながるため、手が触れないよう慎重に作業してください。
- バルブを金具で固定し、裏側にゴムカバーを取りつけます。
- コネクターを装着し、ボンネットを閉めます。
- ヘッドライトが点灯するか、確認しましょう。
なお、安全のため、交換作業の前にバルブの熱が冷めていること、ヘッドライトのスイッチがOFFになっていることを確認してください。
ヘッドライトの交換費用
車のヘッドライトの交換費用は、工賃と部品代を合わせたものになります。
主な交換場所での費用は記事でも説明したとおりです。
交換場所と好みのライトを選んだ場合、どれくらいの費用になるのか概算してみてください。
ハロゲンライトの部品代
ハロゲンライトは1,000~2,000円程度が相場です。他の種類のヘッドライトに比べてかなり費用が抑えられます。
ただし、ハロゲンライトは他と比べると発熱量や消費電力が多く、寿命は約1,000時間程度と考えたほうがよいでしょう。
HIDやLEDと比較すると寿命が短く、交換頻度が高くなるので、使用予定年数が長い場合は注意が必要です。
HIDライトの部品代
HIDライトは5,000〜15,000円程度が目安です。
ハロゲンライトに比べると費用が異様に高くなります。
その分メリットも大きく、光が柔らかいハロゲンやLEDと比較すると圧倒的な明るさを感じます。
寿命も比較的長く、頻繁に交換する必要もありません。
LEDライトの部品代
メーカー純正のLEDヘッドライトが装備されている場合、電球の交換ではなく本体ごと交換しなければなりません。費用は10,000〜30,000円ほどとなり、高額です。
輸入車など部品の取りよせが必要な車種では、さらに費用が高くなる可能性があります。
とはいえ、圧倒的な長寿命のため車の購入当初から装備されているなら、交換の必要がないまま車そのものを買い替えることになる場合も考えられます。
違うタイプからLEDライトへ交換する場合でも、車の使用予定年数が長いなら、全体のコストは抑えられる可能性があります。
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まとめ
今回は、各ライトの特徴や交換費用について説明しました。
自分でバルブ交換することも可能です。
しかし、ヘッドライトの本体を交換したい場合や確実に交換したい場合は、今回の記事を参考に強引な営業をしないプロに任せるとよいでしょう。