ホンダ レジェンドの燃費に迫る|魅力やライバル車との比較も解説

ホンダが2015年に発売したレジェンドは、世界初の3モーターハイブリッドシステムを搭載した大型セダンです。

既に生産は終了しているものの、性能やデザインに惹かれて今から購入したいと考えている人もいるでしょう。

車を購入する際に重要な項目の一つが、燃料代や環境性能にも関係する燃費です。

公式ページに載っている燃費はあくまで理論値であり、実際に走行したときの燃費とは異なるため、あらかじめ実燃費を調べておくとより安心できます。

この記事では、レジェンドの燃費性能をライバル車と比較しながら解説します。

併せてレジェンドの概要や魅力も紹介するため、参考にしてください。

関連記事:【2024年復活】ホンダ「アコード」の歴代モデルをご紹介

関連記事:ホンダ「シビック」の歴代モデルをご紹介!

出光のカーリース・ポチモへ
出光のカーリース・ポチモへ

レジェンドの概要

出典:本田技研工業株式会社

レジェンドは、ホンダが1985~2022年(2012年に一旦販売終了)まで製造・販売していた高級セダンです。

2015年に発売された最新モデルである5代目は、ホンダが新開発した「SPORT HYBRID SH-AWD」と呼ばれる駆動システムを採用しています。

このハイブリッドシステムにおいては、ボディの前方にエンジンと1基のモーターが、後方に後輪を左右別々に駆動できる2基のモーターが搭載されます。

3基のモーターで四輪駆動・前輪駆動・後輪駆動などの駆動方式をなめらかに切り替えることで、さまざまな走行状況や路面状況への対応が可能です。

2021年には、市販車としては世界最高レベルの自動運転機能「Honda SENSING Elite」を実装した新タイプが、100台限定で発売されました。

高速道路での渋滞時に運転を代行するシステムが備わっており、ハンドルから手を放していても設定速度や車線での位置を保ちながら走行できる優れものです。

このように、レジェンドは革新的な技術を次々に取り入れながら進化してきました。

では、燃費性能はどうでしょうか。次の項目で詳しく解説します。

レジェンドのカタログ燃費と実燃費について

check見出し

レジェンドのカタログ燃費と実燃費は、下表のとおりです。

なお燃費性能は、走り方や車の状態によって変化します。

ここでは「e燃費(実際に車を所有している人により、燃費情報が共有されているWebサイト)」の情報とカタログ燃費を比較しました。

駆動方式グレードカタログ燃費
WLTCモード
(km/L)
実燃費
(km/L)
4WDHybrid EX
ハイブリッド
12.810.05
※参考元:e燃費レジェンド|諸元表

WTLCモードにおけるレジェンドの実燃費は10.05km/Lと、カタログ燃費の12.8km/Lに対して約80%達成しています。

ちなみにJC08モードでは、カタログ燃費が16.4km/L、実燃費が9.81です。

車両重量が1,990kg、総排気量が3,471ccであることを考慮すれば、この数値はそれほど悪くありません。

レジェンドの燃費に大きく影響しているのは、「SPORT HYBRID SH-AWD」を構成するエンジンと3基のモーターです。

エンジンにはエネルギー効率の高い直噴方式と、低負荷時に気筒を一部休止させるシステムを採用することで、燃料の消費量を減らしています。

モーターは発電効率に優れており、減速時に車輪が回転する力で発電する「回生」によって、効率的に電力を再利用します。

レジェンドのライバル車の燃費

レジェンドの燃費は他のセダンやハイブリッド車と比較した場合、どの程度の水準なのか気になるところです。

ここからは、レジェンドのライバル車であるWRX STIとプリウスのカタログ燃費・実燃費を解説します。

WRX STI

スバルWRX S4
出典:株式会社SUBARU

WRX STIは、スバルが製造・販売していたスポーツタイプのセダンです。

高回転・高出力の水平対向エンジンが特徴で、豪快なパワー・スピードと、繊細で心地よい回転フィーリングという相反的な性質を併せもちます。

下表にWRX STIのカタログ燃費と実燃費をまとめました。

WLTCモードが搭載されていないため、JC08モードの数値を記載しています。

駆動方式グレードカタログ燃費
JC08モード
(km/L)
実燃費
(km/L)
4WDSTI
ガソリン
9.48.15
※参考元:e燃費WRX STI|諸元表

WRX STIの実燃費は8.15km/Lで、カタログ燃費の9.4km/Lに対する達成率は約90%です。

車両重量は1,490kg、総排気量は1,994ccと比較的小型でありながら、燃費性能はレジェンドに軍配が上がります。

関連記事:「 WRX 燃費 」の検索結果

プリウス

トヨタプリウス
出典:トヨタ自動車WEBサイト

プリウスは、トヨタが製造・販売する世界初のセダン型ハイブリッド車です。

静粛性に優れ、低燃費で力強くも快適に走行できるため、安定した人気があります。

下表にプリウスのカタログ燃費と実燃費をまとめました。

駆動方式グレードカタログ燃費
WLTCモード
(km/L)
実燃費
(km/L)
2WDG/Z
ハイブリッド
28.6~31.522.08
※参考元:e燃費/プリウス|諸元表

プリウスの「G/Z」グレードの実燃費は22.08km/Lで、カタログ燃費の28.6~31.5km/Lに対する達成率は約70~80%です。

車両重量は1,400~1,420kg、総排気量は1,986ccと、コンパクトで燃費性能に特化しているだけに、レジェンドの燃費と大きく差が開いています。

関連記事:プリウスαの燃費はどのくらい?他車と比較して解説

レジェンドの魅力について

ここからは、レジェンドの魅力を3項目に分けて紹介します。

車との一体感がある運転感覚

LEGEND Hybrid EX・Honda SENSING Elite サイドスタイリング
出典:本田技研工業株式会社

レジェンドがもつ第一の魅力は、運転操作に対するレスポンスの早さです。

高出力のエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステムは、走行性能にも寄与しています。

レジェンドは、低い回転数から大トルクを生むモーターの特性により、発進時や追い越し時の瞬発的な加速が可能です。

動力の伝達効率が高い7速デュアルクラッチトランスミッションや、エンジン回転数をコントロールする電子制御スロットルも、アクセル操作との一体感を生み出しています。

また、足回りの制御機能が優れているためカーブを曲がる際の揺れが少なく、レールに載っているような感覚で思いどおりに旋回できる点も強みです。

快適なドライブを可能にするインテリア

インテリアも、レジェンドの乗り心地を快適にする重大な要素の一つです。

運転席・助手席のシートは、上半身全体を預けられる多面体の背もたれと、ほどよく沈み込む多層構造のクッションで構成されています。

シートの高さやクッションの硬さも最適化されており、疲れが溜まりにくいよう工夫が凝らされているのが魅力です。

後部座席にはゆとりのある広い空間が確保され、足を伸ばしてくつろげるように設計されています。

長時間のドライブでも、リラックスしながら楽しめるでしょう。

充実した安全性能

ホンダレジェンド自動運転

レジェンドには、事故の予防や衝突時の衝撃軽減に役立つさまざまな安全装備が備わっています。

例えば代表的な安全装備が、レーダーと単眼カメラで車両・歩行者の位置や形、大きさを精密に検知する「Honda SENSING」です。

これにより検知したデータを基に誤発進や車線からの逸脱を防ぎ、車の乗員と歩行者の安全を守ります。

運転席・助手席には衝突を予測するとシートベルトを軽く引き込むシステムが搭載されており、体感として警告が伝わるように設計されているのも特徴です。

また歩行者との衝突時には、ボンネットフードの後部を持ち上げることで頭部への衝撃を和らげる「ポップアップフードシステム」が作動します。

まとめ

ホンダレジェンド自動運転
出典:本田技研工業株式会社

この記事では、レジェンドの燃費性能や魅力について解説しました。

レジェンドは、長い歴史のなかで先進技術を多く取り入れてきた車です。

ライバル車と比べて特別燃費がよいとはいえないものの、独自のハイブリッドシステムにより、大型セダンとしては低燃費を実現しています。

燃費性能以外にも一体感のあるハンドル・アクセル操作が特長で、本格的に運転を楽しみたい人に最適です。

一方でホンダの技術を結集した安全装備や、快適で安心感のあるインテリアが搭載されているため、家族や友人を乗せてゆっくりとドライブしたい場合にもおすすめできます。

このようにレジェンドは多くの魅力があるため、総合的に高い満足度を得られるユーザーも多いでしょう。

関連記事:レクサスの車種一覧を紹介!グレード順に特徴を解説

出光のカーリース・ポチモへ
出光のカーリース・ポチモへ

この記事を書いた人

自動車ニュースのWEBマガジン

カーナレッジ編集部

カーナレッジはクルマの知識をわかりやすく提供する自動車ニュースメディアです。新車・中古車の最新情報やメーカー・ボディタイプ・メンテナンスなどの基本知識まで。自動車のことがすべて分かるWebマガジンです。

関連する記事

カテゴリーから記事を探す

error: このページの内容は保護されています。