車から「カタカタ」という異音が!考えられる故障や原因、対処法を解説

車を運転していると、エンジンの音や作動音が発生するのは当たり前のことですが、突然車からカタカタ音が聞こえ始めた場合は、車の故障かもしれません。

実際にカタカタ音が発生した場合は、何が原因なのか、対処法を知りたい方もいらっしゃるでしょう。

今回は「カタカタ」という異音がする原因や対処法、修理費などについて説明しますので、ぜひ最後まで読んでご参考になさってください。

どこから発生しているのかを突き止めた上で原因を探ることで、適切な修理をすることができるでしょう。

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車のエンジンから「カタカタ」異音がする場合の原因

エンジン

車のエンジンから「カタカタ」異音がする原因として、主に以下の4つが考えられるでしょう。

  • プーリーやベアリングの劣化
  • プラグなどの点火系統の異常
  • エアエレメントの詰まり
  • バルブのクリアランスの拡大

ここでは、それぞれについて詳しく解説します。

プーリーやベアリングの劣化

カタカタ音の原因の一つとして、プーリーやベアリングの劣化が挙げられるでしょう。

プーリーはさまざまな設備や機械に使用される滑車のことで、車ではウォーターポンプやエアコンポンプなどに使用されます。

ベアリングはプーリーに内蔵されており、プーリーの回転を滑らかにしてくれる軸受けです。

プーリーかベアリングが摩耗したり、劣化したりした場合は、回転軸のブレで「カタカタ」という異音が発生する可能性があります。

症状が軽い場合はエンジンの回転数によりブレが解消され、異音が聞こえないこともあります。

プラグなどの点火系統の異常

プラグといった点火系統の異常も原因の一つとして挙げられます。

プラグとは、ガソリンを着火させるパーツのことです。
1分間に何千回も点火の作業を行うため、負荷がかかりやすく、劣化が早い傾向にあります。

劣化した場合は、異常燃焼することがあります。

主に「チリチリ」という音が発生しますが、放置するとコンピューターの制御が間に合わなくなり「カタカタ」という異音が発生する場合があります。

プラグの劣化による異音を放置してしまうと、パワー不足や燃費の悪化だけでなく、エンジンが始動できない状態になるかもしれません。

また、運転中に突然エンジンが止まる可能性も考えられます。

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エアエレメントの詰まり

エアエレメントを汚れたままにしておくと目詰まりを引き起こし、吸気時に空気をエンジン内に上手く取り込めずに「カタカタ」と異音を発生させる場合があります。

エアエレメントとは、エンジンに空気を取り込む際に異物を侵入させないためのフィルターのことです。
綺麗に燃焼させるには不純物が含まれていない空気が必要になるため、エアエレメントの汚れが目立ってきたら清掃や交換が必要になります。

もし異音が発生した場合は、エアクリーナーボックスの揺れによる音だと考えてよいでしょう。

放置すると燃費の悪化やパワー不足を引き起こす恐れがあるため、交換時期に近づいたら点検を実施し、汚れていたらエアエレメントを交換してください。

バルブの膨張によるクリアランスの縮小

エンジンの一部であるシリンダーヘッドに取り付けられている金属のバルブが、膨張することによってカタカタといった異音が生じる場合があります。

具体的には、エンジンが暖まると金属の性質によりバルブが膨張し、シリンダーヘッド内のクリアランス(ゆとり)が縮小するため、部品同士が干渉し異音が発生するのです。

エンジンが適切に組み上げられている場合は干渉することがほとんどないですが、隙間なくバルブを設置してしまっているケースでは稀にこの症状が発生します

しかし干渉している場合には、バルブや周りの部品も徐々に摩耗することになるため、次第に接続部が緩みバルブクリアランスが少しずつ拡大していきます。

エンジン以外の部分から「カタカタ」異音がする場合の原因

エンジンからではなく、別の箇所から「カタカタ」という異音が発生した場合は、以下の2つの原因が考えられます。

  • ボンネットフードの部品同士の干渉
  • エンジンマウントの劣化による干渉

ここでは、それぞれについて解説します。

ボンネットフードの部品同士の干渉

ボンネットを開けている

エンジンルームの近くから「カタカタ」という音が発生していた場合は、エンジンルーム内でパーツ同士が振動によって干渉している可能性があります。

特に年代が古い車や長距離走行している車などは、この症状が現れやすいです。

よくあるケースとしては、ボンネットフードのガタつきが原因で干渉しているケースが挙げられます。

原因を探る際は、キャッチ部分が劣化していないかをよく確認してみてください。

関連記事:ボンネットの開け方はどうやるの?車の種類による違いも解説!

エンジンマウントの劣化による干渉

エンジンマウント

エンジンマウントの劣化による干渉もカタカタ音が鳴る原因の一つです。

エンジンマウントとは、エンジンとボディをつなぐ部品のことで、エンジンを車に固定する役割を担っています。
ゴムでできている場合が多く、エンジンの振動を吸収することにより揺れを軽減したり、エンジンを支えたりします。

ただし、ゴムがエンジンの振動や熱によって硬化やひび割れといった劣化が起こるケースがあり、症状がひどいとゴムが千切れる場合も少なくありません。

その場合、エンジンを上手く支えられなくなるため、異音が発生する恐れがあります。

関連記事:車のパーツごとの名称とは?それぞれの役割をご紹介!

車から「カタカタ」異音が発生した場合の対処法

車から「カタカタ」という異音が発生した場合は、まずどこから音が発生しているかを確認しましょう。

また、交換記録シールを確認し定期点検でどの部品を交換したかをチェックすることも大切です。
自分だけでは原因の特定が難しい場合は、信頼できるディーラーや整備工場に点検を依頼しましょう。

ここでは、車からカタカタ音が発生した場合の対処法について解説します。

定期交換部品の交換記録を確認する

異音が発生した場合は、まず定期交換部品の交換記録を確認しましょう。
定期交換部品はそれぞれ走行距離や年数によって交換時期に目安が設定されています。

たとえば、バッテリーは約3年経過したとき、エンジンオイルは前回交換時からの走行距離が3,000〜5,000㎞に達したときが交換の目安となるでしょう。

自分でも交換時期を確認できる定期交換部品は、主にエンジンオイルやエアエレメント、プラグです。オイルは、交換時に次回の交換時期のステッカーをドアまたはボンネットに貼ってもらえます。

エアエレメントやプラグも、ボンネットの裏に交換時期が記載されている場合が多いため確認しましょう。

ディーラーや整備工場に原因究明と修理の依頼をする

自分で対処するのが難しい場合は、信頼できるディーラーや整備工場に早めに相談しましょう。

相談する際は、どのあたりで異音が発生しているのか、いつから発生しているのかなどを具体的に伝えることが大切です。

「カタカタ」異音の修理にかかる費用

修理費は、異音の原因によって異なります。原因ごとの修理費は、以下が目安です。

ただし、工賃は整備工場や業者によって大きく異なるほか、車種によって部品自体の価格が異なりますので、あくまで参考程度としてください。

修理箇所修理費用(目安)
プーリー7,000円~5万円
ベアリング1万5,000円~5万円
エアエレメント5,000円程度
プラグ8,000円程度 ※4気筒の場合
ファンベルト1万5,000円程度

プーリーの修理費に差がある理由は、プーリーの場所や車種によって修理工数が異なるためです。

また、ファンベルトの修理費は、1本がけ・2本がけ・3本がけによって異なります。
1本がけなら1万円前後で交換可能ですが、2本がけや3本がけの場合は1本3,000円程になるため、工賃と合わせて1万5,000円前後が目安となるでしょう。

関連記事:自動車の修理はどこに依頼すべき?3つの依頼先とそれぞれの特徴を解説

まとめ

この記事では、車から「カタカタ」という異音が発生する原因と対処方法について解説しました。

車からカタカタ音が発する原因は、さまざまあります。

素人では原因の特定は難しいほか、原因を特定できても修理自体が困難であるため、ディーラーや整備工場に早めに点検を頼むことが大切です。

自身の車から異音が鳴っている人は、ぜひこの記事を参考にしてみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

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カーナレッジ編集部

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