ゴールド免許は最短何年で取得できる?取得条件や取得するメリットも解説!
ゴールド免許とは、有効期限欄が金色に色付けされた運転免許証のことで、正式には「優良運転者免許証」と呼称されます。
過去5年の間に人身事故や違反をせず、免許証を持ち始めてから5年以上経過している人に対して交付される安全運転者の印です。
ゴールド免許を所持している場合、各所で割引などの特典があるため、早めに入手したいと考える人も多いでしょう。
この記事では、ゴールド免許は最短何年で取得できるのか紹介するとともに、ゴールド免許を通常よりも早く取得する方法について解説します。
ゴールド免許を短い期間で獲得したい人は、ぜひ参考にしてください。
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INDEX
ゴールド免許は最短何年で取得できる?
ゴールド免許の取得は、運転免許証を入手してから最短で約5年です。
ただし、一般的な普通自動車免許の保持だけでは、ゴールド免許になるまで6年かかります。
免許証は、ゴールドのほかにグリーンとブルーがあり、最初に手にする帯の色がグリーンです。
グリーンから3年後の更新でブルーに変わります。
さらに3年後の更新時、過去5年間で事故や違反がなければゴールド免許を手にできる仕組みです。
ゴールド免許を獲得するまでは更新が2回必要になるため、合計して6年かかります。
しかし、特定のタイミングで別の免許証を入手する場合、約5年でゴールド免許を得ることができます。
ゴールド免許をできる限り早く取得する方法
ある一定の要素が噛み合えば、ゴールド免許を通常よりも早く取得できる場合があります。ここでは、ゴールド免許をできる限り早く取得する方法について見ていきましょう。
二輪免許を所持していれば最短21歳で取得できる
一般的な普通自動車免許は、18歳から取得できます。
そのため、18歳から5年が経過した23歳がゴールド免許を得られる最短の年齢だと考える人もいるでしょう。
実際は、21歳が所持できる最も早い年齢です。
原動機付自転車免許や普通自動二輪免許を取得できる16歳から5年後の計算です。
ただし、16歳で二輪免許を手にした後、普通自動車免許を18歳あるいは21歳のタイミングで取得することが最年少でゴールド免許を得られる条件です。
18歳で取得する場合、3年後の21歳で更新すれば切り替わります。
21歳の取得では、5年間事故と違反がない状態が続いていれば、初めからゴールド免許を手にできます。
年齢にかかわらず、あらかじめ二輪免許を取得し、2年後あるいは5年後に普通自動車免許を取得する場合でも、最短5年でゴールド免許を得られます。
別の免許を入手した場合、更新日を待たずにゴールド免許になる
運転免許を取得してから、事故・違反なしを5年間継続させたタイミングで上位免許を入手した場合も、更新日を待たずにゴールド免許になります。
上位免許とは、運転できる車の種類が増える免許のことです。
初めて免許を所持してから5年経った後、6年になる前に中型や大型などの上位免許を取得すれば、更新日を待たずにゴールド免許を入手できます。
ゴールド免許の獲得条件
ゴールド免許にするには、以下の3つの条件を満たす必要があります。
- 運転免許証を5年以上持ち続けている
- 5年間、事故と違反がない
- 人の死傷につながる危険な運転やそそのかし行為が過去にない
運転免許証を5年以上持ち続けている
5年以上続けて運転免許証を所持しなければ、ゴールド免許は得られません。
そのため、更新を忘れていた場合などは、前回の更新日や初めて免許証を入手した日ではなく、再発行した日から5年の経過が必要です。
5年間、事故と違反がない
5年間事故と違反がないことがゴールド免許を得る条件の1つです。
厳密には、免許更新がある年の誕生日から41日前までさかのぼり、そこから過去5年で事故と違反がない状態を目指す必要があります。
誕生日の41日前から5年が計算される理由は、免許更新が誕生日の1ヶ月前からできることが関係しています。
事務手続きが10日ほど必要になるため、40日前に確定することが決められています。
人の死傷につながる危険な運転やそそのかし行為が過去にない
人への負傷や死亡につながる危険な運転やそそのかし行為が過去にないこともゴールド免許の獲得に必要です。
具体的には、以下の行為をしないことが該当します。
危険運転致死傷罪
飲酒やあおり運転などの危険な状態で運転し、人を死傷させたときに成り立つ犯罪のことです。
重大違反教唆幇助(きょうさほうじょ)
重大な違反をそそのかしたり、違反と知りつつも止めなかったりする行為を指します。
道路外致死傷
駐車場や工事現場など公道以外で運転し、人を負傷させたり死亡させたりする行為です。
上記に当てはまるケースでは、ゴールド免許にはなりません。
ゴールド免許にするメリット
ゴールド免許の所持には、主に以下の2つのメリットがあります。
- 更新が簡単で出費が抑えられる
- 保険料の割引が適用される
各自で手続きしなければ特典を受けられないこともあります。詳細を確認し、特典を有効活用しましょう。
更新が簡単で出費が抑えられる
ゴールド免許の所持で、免許更新時の煩わしさや出費が抑えられることに恩恵を感じている人は多いでしょう。
ブルーの免許証では3年ごとに更新が必要ですが、ゴールド免許は5年ごとの更新で済みます。
また、一般運転者講習は800円、違反運転者講習は1,350円かかる講習手数料もゴールド免許を持つ人であれば500円と安価です。
更新時の講習時間も短く、一般運転者講習が1時間、違反運転者講習が2時間のところ、ゴールド免許を持つ人は30分で終わります。
また、ゴールド免許を取得していれば、免許更新手続きを最寄りの警察署で行うことが可能です。
保険料の割引が適用される
ゴールド免許の所有者は事故リスクが低いとみなされるため、自動車保険料が割り引かれます。割引の適用には、保険の更新時にゴールド免許であることの申告が必要です。
ただし、ゴールド免許に切り替わった日からではなく、翌年度分の自動車保険料から割引が適用されます。
ゴールド免許の状態で違反、あるいは事故をした場合
違反や事故をした場合、その場でゴールド免許が取り消されるわけではありません。免許証に記載された有効期限までは、ゴールド免許が持続します。
ここでは、ゴールド免許が取り消される条件について具体的に見ていきましょう。
ゴールド免許が取り消される違反や事故の条件
ゴールド免許が取り消される条件は、違反や事故のなかでも1点以上の違反や人身事故をしたケースに限ります。
加点がある違反には、速度超過やシートベルト未装着、信号無視などが挙げられます。
加点されない違反であれば、次の更新後も続けてゴールド免許を所持可能です。
加点されない違反は以下の5つです。
- 自動車や原動機付自転車の運転時に免許証を携帯していない
- 走行時に水たまりや泥を歩行者にかけてしまうなどの「泥はね運転」
- クラクションをむやみに鳴らすなどの「警音器使用制限違反」
- 不適切な靴での運転や運転時のイヤホン使用など「公安委員会遵守事項違反」
- 特定の貨物自動車や一定以上の重量の車をけん引する自動車に運行記録計を備えていない
上記に当てはまる場合、加点はなくても反則金を支払わなければなりません。
また、事故によって人への怪我や死亡につながったケースでは、次回の更新でゴールド免許が取り消されます。
一方、車両同士がぶつかったり、ガードレールを壊したりといった物損事故のみは取り消しの条件に該当しません。
金メッキのゴールド免許とは
事故や違反をしてしまい、本来の条件に当てはまらない見せかけのゴールド免許のことを「金メッキ」と呼ぶことがあります。
金メッキの条件に当てはまるのは、次の更新でブルーに切り替わるケースです。
免許更新がある年の誕生日の40日前を過ぎてから違反や事故をした場合は、更新時にゴールド免許が手渡されます。この場合に発行された免許証も、金メッキと呼ばれ、5年後の更新では有効期限欄の帯色がブルーになります。
金メッキの状態で上位免許を取得した場合、ブルーに切り替わるタイミングが早まるため、少しでも長くゴールド免許を所有したい場合は避けた方がよいでしょう。
まとめ
ゴールド免許を取得する条件は5年間人身事故および違反をしないことであるため、5年待てばゴールド免許に切り替わると認識している人も多いはずです。
しかし、一般的な手続きでは、約6年かかります。
早めにゴールドにしたい場合は、5年経過後、上位免許を獲得するなどの対応が必要です。
この記事を参考に、ゴールド免許の最短取得を目指してみてはいかがでしょうか。