オイル交換の目安が過ぎたらどうなるの?そのまま運転し続ける3つのリスクを確認

車の定期的なメンテナンスの1つにオイル交換があります。

オイル交換は車のメンテナンスの中でも頻度が高いため、仕事やプライベートで忙しいと、つい忘れてしまうことも少なくありません。

気付いたらオイル交換時期の目安が過ぎてしまった、という経験がある人もいるのではないでしょうか。

オイル交換時期の目安が過ぎたら、なるべく早めに交換するのがおすすめです。

この記事では、オイル交換時期の目安が過ぎたら車にどんな影響が出るのかを解説します。

つい忘れがちなオイルエレメントの交換についてもまとめましたのでご覧ください。

pit in plus oil
pit in plus oil

オイル交換時期の目安が過ぎたらどうなるの?

オイル交換時期の目安が過ぎてしまった場合、「車が突然停止してしまうのでは?」と不安になる方もいるのではないでしょうか。

結論から言いますと、オイル交換時期の目安が過ぎてしまっても、すぐに車が故障し停止することはありません。

なぜなら、車は劣化したエンジンオイルでも走行可能だからです。

あまりおすすめしませんが、車検ごとにオイル交換しても多くの車は問題なく走行します。

しかしながら、エンジンオイルにはエンジン内部の汚れを洗浄する作用やサビを防止する作用、エンジンの冷却作用など車の心臓部であるエンジンに欠かせない役割があります。

オイル交換時期の目安が過ぎた古いエンジンオイルのまま走行し続けると、これらの作用がうまく働きません。

その結果、エンジンのパワー不足や燃費低下につながり、エンジンが持つ本来の機能を十分に発揮できなくなります。

オイル交換時期の目安が過ぎても運転し続ける3つのリスク

オイル交換

オイル交換時期の目安が過ぎても運転し続けると、エンジンオイルが劣化し車は次のようなリスクを負います。

故障や買い替えを避けるためにも、これらのリスクを確認しておきましょう。

燃費低下のリスク

オイル交換時期の目安が過ぎた古いオイルのまま運転し続けると燃費が低下します。

なぜなら、古いオイルだとエンジンを効率よく動かすための作用が十分働かなくなってしまうからです。

具体的に燃費に関係する以下の作用が低下します。

  • 潤滑作用の低下:エンジン周りに汚れが付着し部品同士の摩擦抵抗が増える
  • 冷却作用の低下:エンジン内部の熱が下がりにくくなりエンジン効率が落ちる
  • 密封作用の低下:エンジン油膜が薄くなり出力が落ちる

燃費が低下すると消費するガソリンも増え、維持費が高くなってしまう恐れがあります。

関連記事:エンジンブレーキで燃費は向上する?仕組みやメリットをご紹介

エンジン故障のリスク

オイル交換時期の目安が過ぎた古いオイルのまま運転し続けると、エンジン故障のリスクが高まります。

古いオイルは、潤滑作用が低下するためエンジン周りの部品同士の摩擦が大きくなり、エンジンの焼き付きを起こす恐れがあるからです。

エンジンが焼き付いた場合、そのまま運転すると急停止してしまう恐れがあり大変危険です。

エンジン焼き付きは軽度であっても早めに修理しましょう。

なお車の心臓部であるエンジンの修理費は高額で、エンジン交換となると軽自動車で数十万円、普通車ならば百万円近くになることもあります。

関連記事:エンジン警告灯が点いた!修理代はどれくらいかかる?

関連記事:エンジンがかからない!原因は?確認すべきことや対処法を紹介!

車の寿命が短くなるリスク

エンジンが故障すると、高額な修理費がかかります。

そのため、高額な修理費を支払うよりも車の買い替えを検討する人も少なくありません。

つまり、エンジン故障で車の寿命が尽きてしまうのです。

エンジン故障の原因のすべてがオイル交換というわけではありません。

しかし、古いオイルを使い続けることによって、エンジンや周りの部品の劣化を早めてしまう恐れがあります。

オイル交換時期の目安はいつ?

オイル交換時期の目安は、走行距離3,000kmから5,000km、もしくは前回の交換から3〜6ヶ月後がベストタイミングです。

しかしこの基準はあくまでも目安です。

車種や走行する道の状態、運転の仕方によって交換時期の目安が早まったり、逆に交換頻度が長くなったりします。

オイル交換時期の詳細は、以下の記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

関連記事:エンジンオイルの交換時期はどうやってわかる?見分け方と交換方法を紹介

運転頻度が少ないならオイル交換目安が過ぎても問題ない?

エンジンオイルは、車を運転すればするほど劣化していきます。

では、運転頻度が少ないならば、オイル交換目安が過ぎても問題ないのでしょうか。

実は、それは間違いで運転頻度が少なくても3〜6ヶ月ごとにオイル交換が必要になります。

なぜなら、運転頻度が少なくてもエンジンオイルは空気に触れて少しずつ酸化していくからです。

また、運転頻度が極端に少ないとエンジン内部にオイルが行き届かないため、オイルの潤滑作用が働かず起動した時にエンジン内部の部品同士の摩擦が強くなります。

その結果、エンジンの焼き付けを起こす原因になるため注意が必要です。

オイルエレメントの交換も忘れずに

オイル交換をするの時には、オイルエレメントの交換が必要かどうかも尋ねてみましょう。

オイルエレメントとは、エンジンオイルに混ざったゴミなどを取り除くろ過装置です。

エンジンオイルは車を運転するうちに、酸化物や部品の鉄粉などが混入し汚れていきます。

オイルエレメントで汚れをろ過することで、常に綺麗なエンジンオイルがエンジン内部に行き渡るのです。

オイルエレメントを交換せずそのままにしていると、エンジンオイルに汚れが溜まり次第に、エンジンオイルがドロドロになります。

ドロドロのエンジンオイルがエンジン内部を回ると、燃費が悪くなったりエンジン焼き付けの原因になったりするので、エンジン故障のリスクが高まります。

オイルエレメントの交換時期は、6ヶ月〜1年に1回です。

オイル交換時に整備士からエレメント交換をすすめられることもあるため、指示に従い適切な時期に交換しましょう。

関連記事:オイル交換の基礎知識|エレメントとフィルターの違いや交換方法を解説

まとめ

エンジンオイル2

オイル交換時期の目安を過ぎてしまっても、車がすぐに止まることはありません。

しかしながら、オイル交換時期を過ぎた古いエンジンオイルを使い続けると、エンジンの燃費低下やパワー不足を招き、快適な運転ができなくなります。

最終的にエンジン故障を招くため、車の寿命も短くなってしまう恐れがあります。

コスパよく、車を長く乗り続けるには適切な時期のオイル交換が欠かせません

オイル交換時期の目安を過ぎてしまったら、早いうちにオイル交換をしましょう。

またオイル交換だけでなく、オイルエレメントの交換も忘れないようにすることが大事です。

pit in plus oil
pit in plus oil

この記事を書いた人

自動車ニュースのWEBマガジン

カーナレッジ編集部

カーナレッジはクルマの知識をわかりやすく提供する自動車ニュースメディアです。新車・中古車の最新情報やメーカー・ボディタイプ・メンテナンスなどの基本知識まで。自動車のことがすべて分かるWebマガジンです。

関連する記事

カテゴリーから記事を探す

error: このページの内容は保護されています。