運転免許証の写真が嫌!スマホで自撮りしていいの?どこまで盛っていい?

自動車の運転免許証の申請時に必ず必要となるのが運転者本人の顔写真です。

運転免許証の写真を免許申請時に準備されている写真屋さんに撮影してもらうと、あまり満足のいく写真にならず不満を感じることも多いものです。

この記事では、運転免許証に使用される写真をスマホできれいに撮影するコツや運転免許証の写真の条件について紹介していきます。

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運転免許証の写真の条件とは?

運転免許証の写真は運転免許センター内で撮影することができますが、大抵の場合は周囲に写真屋さんやインスタント写真ボックスなどもあります。

あまり知られていないことではありますが、運転免許に使用する写真は持ち込みが可能です。

そのため、運転免許証の写真を自撮りして持ち込むことも問題はありません。

ただし、運転免許証で使用する写真にはサイズや被写体について道路交通法で定められた条件があるという点に注意が必要です。

ここでは、どのような写真であれば運転免許証の写真として使えるのか、その条件について紹介していきます。

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写真のサイズ

一般的な自動車の運転免許証は2種類あります。

日本国内の運転で使用する通常の運転免許証と、海外の運転で使用する国外運転免許証です。

通常の運転免許証の写真のサイズは縦3センチ横2.4センチです。国外運転免許証の申請には、縦4.5センチ横3.5センチの写真が必要になります。

被写体の姿

被写体は運転者本人であることは当然ですが、その姿にも細い規定があります。

無帽であること(宗教や医療上必要な場合を除く)、正面を向いていること、上三分身が写っていること、無背景であることです。

つまり、個人の識別が容易に行える写真であることが必須となります。

写真を撮影した時期

運転免許証の申請に使用できる写真は、申請の直近6か月以内に撮影されている必要があります。

免許証の写真として使えないものとは?

道路交通法に定められた運転免許証の写真の規定は大まかなルールでしかありません。

ゴールド免許

実際にどのような写真だと運転免許証の申請に使えないのか、都道府県警の公式Webサイトを調べました。

無帽でない写真

被写体本人が帽子を被っている場合や頭部にはちまき、バンダナ、ヘアバンドなどを身につけて頭部を覆い隠すような写真は使用できません。

ただしイスラム教信者の女性が被るヒジャーブといった宗教上の理由がある場合や、包帯や治療痕を隠す帽子などは例外となる可能性があるので、運転免許センターに相談してみましょう。

正面を向いていない写真

被写体本人が正面を向かず、横を向いている写真は使えません。

また、目線もカメラに向かって正面に向いている必要があり、目線が横を向いている写真も使うことができません。

上三分身が写っていない写真

上三分身とは、肩口から上のことです。

さらに頭上には3ミリほどの余白が必要となります。

このため、顔がアップの写真や胸から上が写っている写真、全身写真は上三分身の要件を満たさないため使えません。

背景が適切でない写真

運転免許証の写真は無背景であることが求められます。

無背景とは、単色で何も写っていないという意味です。
そのため、背景に風景が写り込んでいる写真やビデオ会議の壁紙のように模様がある背景は使えません。

また、白い背景に白い服など背景と服装の色が同じ場合、免許証の写真として使うことができません。

さらに、明確な記載はありませんが背景色を白や青など運転免許証の写真として無難な色であることが求められます。

赤や金色の背景では無背景という条件を満たしていても運転免許証の写真としてふさわしくないと判断される場合がありますので、白や青以外の色を使用したい場合は各都道府県警に確認しておきましょう。

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顔がわからない写真

顔がわからない写真など判別が困難な写真である場合も運転免許証には使えません。

例えば以下のようなケースが挙げられますので、注意しましょう。

  • 顔の一部が写真からはみ出している
  • 写真が過度に明るい、または過度に暗い
  • 帽子や衣服で顔が隠れている
  • マスクをしている
  • 髪が伸びすぎて顔が隠れている
  • 過度なメイクをしている
  • CGやアプリで顔に加工されている

目がわからない写真

顔だけでなく、目がはっきりと写っていない写真も運転免許証の写真には使えません。

例えば以下のようなケースが挙げられます。

  • フラッシュでメガネが光っている
  • サングラスをしている
  • メガネのフレームで目が隠れている
  • 目を細めている
  • 目を閉じている
  • 髪で目が隠れている
  • 目の周りを過度にメイクしている

また、各都道府県警によってコンタクトレンズの扱いが変わります。

カラーコンタクトレンズの使用禁止や、コンタクトレンズは無色に限る、コンタクトレンズの使用禁止などさまざまなため、コンタクトレンズを使用する人は運転免許センターに確認しておきましょう。

その他で使用できない写真

運転免許証の写真として不適当とされる写真はこれだけではありません。

主に以下のようなケースでも運転免許証の写真として不適切とされるため、確認しておきましょう。

  • 口を開けて笑っている写真
  • 印刷が不鮮明な写真
  • 印刷の跡が線状に残っている写真
  • 印刷面が汚れている写真
  • (チューブトップや肌色の服装などを着用して)裸に見える写真
  • ピアスやイヤリングが大きすぎる写真
  • 写真用紙に印刷していない写真
  • スナップ写真
  • 大勢で写っている写真

免許証の写真をきれいに撮るための事前準備

ここでは、必要な条件を満たしつつ、運転免許証の写真をきれいに撮るための事前準備として必要なことを紹介していきます。

服装・身だしなみの準備

服装は肩が隠れているもの、背景色と同じ色でないものを選びます。

一般常識的には襟付きのシャツが無難と言われています。

顔は洗顔し、女性のメイクはナチュラルに留めます。
髭剃りや鼻毛のカットなどの手入れもしつつ、髪は耳や眉毛にかからないよう整えておきましょう。

また、ピアス、イヤリング、ネックレス、ペンダントなどのアクセサリー類は、外しておくのが無難です。

また、帽子、スカーフ、バンダナ、はちまき、ヘアバンド、カチューシャなど頭部が隠れてしまうものを身に付けてはいけません。

宗教や医療上の問題がある場合は、最寄りの運転免許センターの担当窓口に相談しましょう。

メガネはフレームで目が隠れないようにしておきます。サングラスは外します。

コンタクトレンズの装着は最寄りの運転免許センターに確認し、指示を仰ぎましょう。

撮影道具の準備

運転免許証の写真は正面から上三分身の撮影が求められます。

スマホで自撮りする場合であれば、三脚の準備が必須です。

準備する三脚についてはテーブル上で使うような小型のものよりは、90センチ以上の高さが確保できる中型以上のものをおすすめします。

このサイズのものだと上下の調節幅が広がり、上三分身の構図を実現しやすくなるためです。

撮影時に被写体本人が座る椅子は背もたれの部分が映り込まない高さのものを用意しましょう。

自撮り棒は使わない

また、自撮り棒は使わない方が無難です。

自撮り棒を使って撮影すると、片手が伸びて不自然な体勢になること、正面ではなく上からの撮影になること、目線が正面を向かないなどの理由で運転免許証の写真として条件を満たすのが難しくなるためです。

次に、写真の明るさを調節するための機材として撮影用ライトやレフ板を準備します。

内蔵フラッシュは写真がきれいに撮れないことがあるため極力使わないようにしましょう。

最後に、単色の背景を実現するための単色の生地を用意しましょう。

例えば、カーテンやロールスクリーンなどです。

加工アプリはやめた方が良い

背景をアプリや撮影後の加工で再現すると境界線がギザギザになる可能性があり、免許証の写真として不適切と判断される恐れがあるため、避けた方が無難です。
当たり前ですが、決してグリッターエフェクトなどやってはいけません。

  • PhotoDirector
  • カメラ360
  • SNOW
  • B612
  • Instagram
  • TikTok
  • Lemon8
  • SODA
  • Beauty plus
  • LINE Camera
  • Ulike

上記、全てやめた方が良いでしょう。
Beauty plusやSODAなどはいけるんじゃないかという気持ちはわかりますが、やめておいた方が無難です。

ただ、最近では履歴書用の写真を撮ることに特化した下記のようなアプリもあります。

  • 履歴書カメラ
  • パシャット
  • パシャット

履歴書カメラはコンビニでの印刷ができるという点も魅力です。

美肌補正などもありますが、これは証明写真機にも搭載されている程度のものでSNOWなどの加工アプリほどのものではないため安心して利用できます。

さて、その他撮影に使用できるものとして下記が挙げられます。

  • Illustrator
  • Photoshop
  • Canva
  • Cap cut

論外です。

運転免許証の写真をスマホできれいに撮るコツとは?

ここでは、運転免許証の写真をスマホできれいに撮るためのコツを紹介します。

三脚と椅子を適切な場所に設置する

正面から上三分身の写真を自撮りするために、三脚と椅子の位置を固定します。

何度か試し撮りをして、運転免許証写真の規定サイズに切り抜いた時に上三分身の要件を満たす位置になるよう設置しましょう。

撮影用ライトを適切に設置する

運転免許証の写真は、はっきりと顔や顔の輪郭、目を写さなければいけません。

そのため、写真は明るすぎても暗すぎてもいけません。
撮影用ライトを使用するのであれば、被写体の顔に影ができないよう複数の光源で照らし出しましょう。

複数のLEDが円形に設置される撮影用ライトは、影ができずきれいに撮影できます。

露出はオートに設定する

露出とは写真の明るさを決めるパラメーターです。

オートに設定しておけば、周囲の明るさを感知して写真を適切な明るさに調整してくれます。

その結果を見て明るさが気になる場合は露出をマニュアル設定にして撮影しましょう。

印刷は写真屋さんに依頼しよう

きれいな運転免許証の写真にする最後のコツは、印刷をプロに任せることです。
運転免許証の写真には汚れや印刷跡があると不適切となる場合があるため、プロの目で確認してもらうと良いでしょう。

まとめ

この記事では、運転免許証の写真をスマホできれいに撮る方法と運転免許証写真の条件を紹介してきました。
運転免許証の写真は道路交通法で規定されており、どのような写真でも良いというわけではありません。

きれいな写真を自分で撮影しようとすると、機材や撮影テクニックが必要となりますが、ツールやアプリは使用禁止と思っておいた方が良いでしょう。

また、運転免許証の写真は、データではなく写真として印刷された状態で提出する必要があるため、印刷だけでもプロにお願いすることをおすすめします。

ご自身で運転免許証に使う写真を持ち込む場合には、ご参考にしていただければと思います。

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