止まれ標識の意味は?標識を無視したらどうなるのか解説

道路標識は、多くの車が通行する公共の道路において、衝突事故などを防止して安全な通行を実現する役割があります。

さまざまな道路標識があり、それぞれ異なる役割を持つのが特徴です。

その中で今回は止まれ標識についてご紹介します。

この記事では、止まれ標識の意味や、無視した場合に科される罰則などを解説します。

意味や罰則を知らずに無視してしまうと、反則金を支払わなければならないだけでなく、他者を巻き込む交通事故につながる恐れがあるため、ポイントを押さえておきましょう。

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止まれ標識とは

止まれ標識を街中で見かける機会は多いです。しかし、標識の詳しいデザインや意味を知らない人もいるでしょう。

止まれ標識とは、どのような標識なのか、デザインや意味をご紹介します

止まれ標識はどのようなデザイン?

「止まれ」の標識は、三角形の形をしており、赤い背景に「止まれ」という文字が白色で描かれている標識です。

赤色の標識で目立ちやすく、認識しやすいようにデザインされています。

また、海外の人も標識の意味が分かるように「STOP」の文字もあわせて記載されている標識もあります。

一時停止は交通事故を防ぐために重要な行動です。

標識が示す内容が理解できないことによる事故を、未然に防ぐためにデザインされているといえるでしょう。

止まれ標識は、標識の中でも「規制標識」に分類されています

新設または改設する場合は、「止まれ」の文字の下に「STOP」をあわせて記載したデザインを使用することが交通規制基準により示されているのが特徴です。

止まれ標識の意味

止まれ標識は、設置されている場所にある停止線や交差点の手前で完全に停止しなければならないことを示している標識です。

左右の見通しが利かない交差点や、出会い頭に交通事故が発生する恐れがある交差点などに設置されています。

止まれ標識は、交差点における通行の優先順位を明確にして交通事故を防止するための標識です。

そのため、設置ルールが交通規制基準により示されています。

たとえば、広い道路と狭い道路が交差する場所では、狭い道に対して止まれ標識を設置する、幅が同等の道路の交差場所では、交通量が少ない方に止まれ標識を設置するなどです。

ほかにも、踏切の直前や赤色点滅信号機の設置交差点には設置しないことが留意事項で示されています。

どのくらい一時停止すべきか

止まれ標識の設置場所での停止時間は、特に決まりがあるわけではありません

ただし、1秒程度の時間では短いといえるでしょう

止まれ標識は、交通事故を防止することを目的として設置されています。

そのため、周囲を見渡して安全だと判断できる程度の時間は停止が必要です。

見通しの悪い交差点でほかの車が来ていないか、進んで問題ないかなどをしっかりと確認しましょう。

「右を見て、左を見て、再度右を見て」のように首を振って確認する場合、1秒程度の停止時間では短い場合が多いです。

1秒程度では、周囲の安全を十分に確認できないまま進むことになるでしょう。

このような理由から、教習所では一般的に、3秒程度完全に停止するように指導されます

安全を確認せずにそのまま進んでしまえば、周囲の車を巻き込んだ事故を引き起こす可能性があります。

また、自らも危険な事故に巻き込まれる可能性があるため、必ず十分な時間停止するようにしましょう。

周囲の安全を確認していても、車が完全に停止していない場合は一時停止とみなされないため注意が必要です。

止まれ標識に従わないとどうなるか

止まれ標識に従わない場合、交通違反とみなされて違反点数が加算されたり、反則金を支払わなければならなくなったりします。

罰則や反則金について理解し、一時停止の重要性を再認識しましょう。

ここでは、止まれ標識に従わない場合、どのような罰則を受けるのかについて詳しく解説します。

止まれ標識に従わない場合の罰則

標識が設置されているにもかかわらず、一時停止せずに通行した場合は「指定場所一時不停止等」として、違反点数や反則金が科されます

違反点数は「2点」です。

反則金は、以下のように車両の種類によって異なります。

車両の種類反則金
大型車9,000円
普通車7,000円
二輪車6,000円
小型特殊車5,000円
原付車5,000円
※参考元:警視庁|反則金一覧

普通車の場合、違反点数が2点加算され、7,000円の反則金を支払う必要があります

急いでいる場合も標識を見逃さないよう、運転は落ち着いた状態で行うことが大切です。

自転車の場合も一時不停止とみなされる

自転車に乗っている場合も、止まれ標識に従わなければ罰則が科されるため注意が必要です。

自転車は、道路交通法上「軽車両」とされています。

罰則を伴う交通ルールが定められているため、知らないうちに交通違反にならないように、自転車の交通ルールを把握しておきましょう

自転車の場合も、一時停止する場所は、標識設置場所の停止線の手前または交差点手前です。

近くに歩行者や自動車、自転車がいないかなどを確認できた後に進むことが求められます。

完全に一時停止しなかった場合は、3ヶ月以下の懲役もしくは5万円以下の罰金が科される可能性があります。

車ではないからと油断せずに標識に注意しましょう。

路面の止まれ標識との違い

一時停止を促すものとして、止まれ標識以外に路面に白い文字で描かれた「止まれ」の文字があります

同じ「止まれ」ですが、違いがあるのか気になる人もいるでしょう。

ここでは、止まれ標識と路面の止まれとの違いについて詳しくご紹介します。

路面の「止まれ」とは

路面の「止まれ」とは、停止線の手前の道路に描かれている、白い「止まれ」の文字のことを指します。

路面の止まれの文字は、標識を補うために施されています

路面の止まれの役割は、標識の見逃しによる一時不停止を防ぐことです。

街路樹などの遮蔽物によって標識が隠れてしまい、運転手が標識に気づけないケースが考えられるでしょう。

その際に、道路の文字によって運転手に認識させ、事故を防ぎます。

原則として文字を縦表示する仕様や標準寸法は、交通規制基準により決められています。

ただし、道路の状況に応じて縮小することなどの例外も認められているため、道路によって文字サイズが異なる場合があるのも特徴です。

止まれ標識と路面の止まれの違い

止まれ標識と路面に描かれている「止まれ」の大きな違いは、規制効力です

路面ペイントは、法定外表示であり、運転者が標識を見逃さないように注意を促すために描かれています。

法定外表示とは、道路標識や道路標示とは異なり、交通事故防止に有効であるという理由で設置されている表示です。

そのため、路面の文字自体に規制効力はありません

ただし規制効力がなくても、止まれの文字がある場所は、特に周囲を確認して運転しなければならないと考えることをおすすめします。

歩行者の急な飛び出しや死角からの対向車の飛び出しなど、あらゆるケースを想定した上で運転することが大切です。

まとめ

止まれ標識は、見通しの悪い交差点や、出会い頭の交通事故が発生しやすい場所に設置されている規制標識です。

この標識が設置されている場所では、完全に一時停止して、車が来ていないか、歩行者がいないかなどを確認してから進む必要があります。

停止する時間は定められていないものの、安全を十分に確認できるよう3秒程度は停止するべきだとされるのが一般的です。

標識を無視して止まらずに通過したり、安全確認を怠って完全に車が止まっていなかったりすれば、交通ルール違反となります。

一時不停止としての違反点数は2点です。

また、車種別に5,000~9,000円の反則金が科されます

また、車だけでなく自転車も、標識どおりに一時停止が義務です。

交通事故の防止を目的として設置されているため、急いでいるときも必ず停止してから進みましょう

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