タイヤの空気圧の基礎知識|表示の見方と点検方法
タイヤの空気圧を適正に保つことは安全運転のために必要です。
しかし、「表示されている場所がわからない」「点検方法がわからない」という方は結構多いものです。
そこで今回は、タイヤの空気圧の表示箇所と点検方法をお伝えしますので、ぜひご参考になさってください。
安心できるタイヤで安全運転を心がけましょう。
関連記事:タイヤの空気圧を点検する意味は?適正ではない空気圧によるデメリットについて
INDEX
タイヤの車両指定空気圧の表示箇所
タイヤの適正な空気圧は「車両指定空気圧」と呼ばれ、車両ごとに異なります。
車両メーカーは、適切な空気圧の範囲を指定していますので、大前提としてその指示に従うことが重要です。
車両指定空気圧は、車両のドアの内側や、車両の取扱説明書などに表示されています。
また、一部の車両ではタイヤ空気圧をデジタル表示するシステムが備わっている場合もあります。
適切な空気圧を維持することは、タイヤの寿命や燃費、車の安定性にとって重要です。
定期的にタイヤの空気圧を確認し、必要に応じて調整することをおすすめします。
また、車種によってはダッシュボードの側面、給油口の裏などに書かれているケースもあります。
関連記事:タイヤの空気圧はどれくらい?空気圧を測る方法とタイミングを解説
指定空気圧の表示の見方
上図では、タイヤの空気圧について、前輪230(2.3)、後輪210(2.1)と書かれています。
これは、230、210の方は、kPa(キロパスカル)で表され、2.3、2.1の方はkg/cm2(キログラム毎平方センチメートル)という単位を使います。kgf/cm2(キログラムフォース)と表記されている場合もあります。
ざっくりとした計算で、1kg/cm2=100kPaとなり、それで問題も特にありませんが、厳密には1kg/cm2=98.0665kPaです。豆知識程度に覚えておいてもいいでしょう。
現在主に使用されているのはkPaの方で、kg/cm2から切り替わったのが1999年とそこまで大昔でもないため、並記されているという状態です。
応急用タイヤについても考え方は同じです。
関連記事:タイヤの空気圧の単位多くない?kPaとかkgfとかの違いや換算方法を表付きで解説
タイヤの空気圧の点検方法
自分でも可能ですが、主に点検できる場所はガソリンスタンドとなる方が多いかと思われます。
もちろんお知り合いに自動車整備を行なっている方などいらっしゃれば、その方に依頼してもいいでしょう。
ガソリンスタンドでの空気圧の点検・調節
ガソリンスタンドで「空気圧見てもらえますか」と聞くだけで大丈夫です。
低くなっていたら入れてくれるでしょう。およそ月に一回は見てもらった方が良いです。
セルフの場合は、ガソリンスタンドの空気入れ機が備えられている場所を探し、車から近い位置に駐車します。
空気入れ機のホースの先端に、空気圧計付きのバルブコネクタを取り付けます。
バルブコネクタをしっかりと押し込んで、タイヤから漏れないようにします。
空気入れ機のスイッチやボタンを押して、空気の供給を開始します。
空気入れ機は通常、一定時間作動し、自動的に停止する仕組みになっています。
また、一部の空気入れ機は、スタートボタンを押すと自動的に設定空気圧まで膨らませてくれる機能を持っている場合もあります。
関連記事:タイヤの空気圧はガソリンスタンドで測れる?点検や補充方法を解説
自分で行なう空気圧の点検・調整
道具を揃えたりと、最初は大変かもしれませんが、慣れるとそこまで難しいものでもありません。
関連記事:タイヤの空気、入れ方は?自分で空気圧調整を実施する手順や注意すべきポイントを紹介
必要な道具
空気圧を調整するためには、タイヤエアゲージ(空気圧計)と空気圧を調整するための空気入れ(空気圧ポンプ)を取り揃える必要があります。
タイヤの空気圧を確認する
タイヤエアゲージをバルブに取り付け、空気圧を測定します。
空気を入れ空気圧を調整する
タイヤの空気圧を調整するには、空気入れを使用します。
空気入れのノズルをバルブにしっかりと接続し、適切な空気圧になるように空気を注入します。
適切な空気圧になったら、エアゲージで再度確認しましょう。
また、終わったら全てのタイヤについて空気圧を再度確認し、適切な範囲内にあることを確認しましょう。
タイヤの空気圧が低いとどうなる?
タイヤの空気圧が低いと、燃費が悪くなり、偏ったタイヤのすり減り方をしたり(偏摩耗)、パンクやバーストを起こしやすかったりと色々なデメリットがあります。
適正な空気圧を維持し続けて、安全な車の状態を保ちましょう。