車検費用はいくら?相場や節約するコツ、内訳も解説

車の所有者は、定期的に車検を受けることを国から義務付けられています。

初回更新以降は2年に一度とはいえ、まとまった金額が必要になるため、時期が近づくと費用面が気になる方は多いのではないでしょうか。

この記事では、車の種別による車検の費用相場や内訳、節約するコツなどをご紹介します。

関連記事:車検を早く受けると損?切れてしまったら?対処方法を車検の適切なタイミングを解説

車検とは?

車検とは、正式には「自動車検査登録制度」といい、車が保安基準を満たしているかを検査する制度です。

正常に作動するかどうかを検査し、安全性や公害防止につなげます。

基準に満たない場合は、整備をして再度検査を受けらなければならず、車検切れの車で走ると罰則の対象となってしまいます。

特に「検査自体を忘れてしまった」という場合の車検切れは、自賠責保険という必ず加入しておかねばならない保険も切れている可能性があります。

無保険での運用が発覚するとさらに罰則が重くなるので、更新期限のチェックは非常に重要です。

関連記事:車検は何年ごとに受ける?有効期間・申し込みまでの流れを詳しく解説

車検はどこで受けられる?

車検対応をしてくれるところは、主に4種類に分かれます。

  • ディーラー
  • 整備工場
  • 車検専門店
  • ガソリンスタンド

ディーラーで車を購入した場合、ブランドのプロということもあり、安心感があるでしょう。

またかなり質の高いサービスを受けることが期待できたり、正規の部品を用意していたり、メリットも多くありますが、その分値段が高くなります。

整備工場は自動車整備のプロです。

家族や知り合いに整備士がいるという人やおなじみの整備工場があるという人もいるでしょう。

車検専門店やガソリンスタンドは、比較的安価でスピーディーに対応してくれるところがありますが、部品の在庫状況などによっては車検自体に時間がかかることもあります。

以上、4つの方法がありますが、今回はディーラーに車検を頼んだ場合を想定して費用感の説明をします。

関連記事:車検はどこが安い?業者別の相場や特徴、安く抑える方法を解説!

車検代の相場

ディーラーで車検を頼むと、少し費用がかさんでしまいます。

しかし、その費用に見合った質の高いサービスなどがしっかりと保証されているためディーラーに車検を頼む人も多くいます。

今回はディーラーに車検を頼んだという仮定で概算を出しています。

もし、車検専門店やガソリンスタンドに頼んだ場合は、今回の数字よりも低い値段になると考えておきましょう。

また車検は車の種類によっても金額が変わりますので、今回は普通自動車と軽自動車の2パターンを紹介します。

関連記事:軽自動車の車検費用っていくらするの?車検の流れや注意点も紹介

法定費用

車検代とは「法定費用」と呼ばれる金額の固定された費用と「車検基本料」と呼ばれる費用を合計したものに、「部品交換代」が合わさったものを指します。

その内訳は3つです。

  • 法定費用
  • 車検基本料金
  • 部品交換代

自賠責保険料」、「自動車重量税」、「印紙代」の合計で、普通自動車でおよそ4万円〜7万円ほど、軽自動車であれば3万円程度かかります。

車検基本料

車検を行う場所によって変わり、ガソリンスタンドやカー用品店で頼むと比較的安価で済みます。

普通自動車でだいたい4万円〜10万円ほど。軽自動車の場合、4万円〜7万円ほど

部品交換代

部品の交換は物によって金額が変わります。

安価なもの(エンジンオイルフィルターなど)は2,000円〜と安価なものですが、タイヤを交換するとなると4万円以上はかかってしまいます。

普通自動車の車検相場

ディーラーで車検を依頼する場合、普通自動車だと10万円は最低でも必要と考えてよいでしょう。

ディーラーでの車検では、整備の質が高いことや、純正の部品のみ取り扱っていること、またメーカー保証を受けられることなどから、相場は高めになっています。

そういった部分をあまり気にしない方は、ガソリンスタンドや車検専門店に依頼することで、ディーラーより2万円ほど安く料金を抑えられるケースがあります。

関連記事:車検を早く受けると損?切れてしまったら?対処方法と車検の適切なタイミングを解説

軽自動車の車検相場

軽自動車では、ディーラーに車検を依頼すると少なくとも7万円前後の費用がかかります

普通車に比べると車体やエンジンが小さく、交換する部品や消耗品にかかる費用も少ないため、全体的に抑えられた価格となっているのです。

自動車重量税は普通車が重量に応じて額が高くなっていくのに対し、軽自動車は重さに限らず一定の料金となります。
普通自動車と比較すると、場合によっては2万円近く安くなる計算です。

関連記事:車検に必要な書類や準備物を紹介!車検を受ける際の注意点も解説

車検費用を節約するコツ

車検にはまとまった金額がどうしても必要になります。

しかし少しでも料金を抑えるたいと思うかと思います。

そうなった場合、「法定費用」は定められた金額のため値引きをすることはできませんが一方、「車検基本料」は金額が決まっていないため、安くすることが可能です。

ここからは、できるだけ車検を安く行うためのコツを解説します。

車検の項目を見直す

実は、車検における定期検査の項目を減らすことができるのです。

検査内容には、車検を通すためのものとそれ以外のものに分かれます。

車検を通すためのもの以外の方は予備検査的な色合いも強いため、省略しても問題はありません

特に使用年数があまり経っていない車の場合は、必要最低限の項目で済むことが多くあります。

たとえばワイパーなどは後日、自分で取り替えることもできますので省略しても構わないでしょう。

車には様々なパーツがあり、それぞれがその状態や経年で交換するタイミングがあります。

少しでも気になることがあれば、見積もりを取った際にスタッフに相談してみるとよいでしょう。

関連記事:車のワイパー交換を自分でする方法とは?交換方法や注意点も解説

車検費用が安い業者に依頼する

車検をディーラーに頼むのか、それともガソリンスタンドや車検専門店などに頼むのか、自分の求めているものをしっかりと判断した上で決めましょう。

確実性のある質の高いサービスより、価格の安さを求めるのであれば頼むところによっては費用の差が数万円以上になることもあります

そのため、単純かつ簡単に費用を安く抑えたいなら、安い業者を探して依頼するのがよいです。

車検満了日が近づいたら近くの業者をリストアップし、比較しながら検討するとよいでしょう。

ユーザー車検をする

ユーザー車検は、車検業者に依頼せず自分で行うものであり、各地の運輸支局にて行うことができます(※要予約)。

自身で全て完結するため、かかる費用は基本的に法定費用のみとなり、大幅に費用の削減が可能になります。

ただし準備や手続き、点検などをすべて自分でやらなくてはならず、専門知識も必要となるため、時間と手間をかけたくない方には、あまりおすすめできません。

関連記事:ユーザー車検費用はどれくらい?メリットや書類、手続きの流れを解説

まとめ

車検の費用は、「法定費用」と呼ばれる固定の金額と「車検基本料」と呼ばれる変動する金額とに分かれます。

車検を安く抑えたいのであれば注目すべきは「車検基本料」です。

この記事をご参考にして、車検の更新時期が近づく頃に車検を依頼する場所の目星をつけたり、検査項目を見直したりしてみることをおすすめします。

この記事を書いた人

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カーナレッジ編集部

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