マツダのi-ACTIVSENSEとは?どんな機能があるのか徹底解説!

運転する際、程度の差はあれど「事故にあいたくない」「事故を起こしたくない」とだれもが思うのではないでしょうか。
車にはアクティブセーフティ(能動的安全)という事故を未然に防ぐために運転の支援をしてくれる機能があります。

これがあれば、運転が苦手な方でも多少は安心してドライブが可能でしょう。
運転が苦手な方や、事故が特に怖い方にとってアクティブセーフティ(能動的安全)は魅力的な機能のひとつです。

しかし、アクティブセーフティ(能動的安全)は各自動車メーカーからさまざまな名前で登場しています。
そのため、車に詳しい方でない限り、なにがあってどういう機能なのか、などあまりよくわからない方もいるのではないでしょうか?

今回はアクティブセーフティ(能動的安全)のひとつである「i-ACTIVSENSE」に焦点を当てて解説をしています。

この記事を読めば、アクティブセーフティ(能動的安全)やi-ACTIVSENSEについてのご理解が深まることでしょう。
車の買い替えで安全機能にこだわりたい方や、安全機能についてもっと知りたいという方はぜひ最後までご覧ください。

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マツダのi-ACTIVSENSEとは

疑問、わからない、不明イメージ

周囲の状況を正確に判断することで、危機そのものを事前に回避することをマツダは安全思想として設定しています。
これに基づき開発されたのが「i-ACTIVSENSE」です。
なにかひとつの機能を指した言葉ではなく、マツダでは「先進安全技術群」とされています。

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安全技術とは

チャイルドシートイメージ

車に搭載されている安全装置には大きくわけて2種類あります。
「パッシブセーフティ(受動的安全)」と「アクティブセーフティ(能動的安全)」です。

パッシブセーフティは事故が起こった際、人体へのダメージを最小に抑えるための技術のことです。エアバッグやシートベルトがこれにあたります。

アクティブセーフティは、事故を事前に防ぐための装置の総称です。20世紀の終盤以降、この考えが広まりました。

1978年、とある自動車メーカーが「電子制御式ABS」と呼ばれるシステムを搭載。それまでのブレーキシステムだと、力いっぱいブレーキペダルを踏むとタイヤがロックされていました。
しかし、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)は強くブレーキをかけても、自動的にブレーキのオンオフをしてくれるため、ブレーキをかけたままハンドル操作が可能なのです。

今ではほとんどの車にABSが搭載されています。
技術の進化に伴い、ABS以外にも「横滑り防止装置」など、さまざまなアクティブセーフティが搭載されるようになりました。

i-ACTIVSENSE などの予防安全機能は、アクティブセーフティに含まれます。

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マツダのi-ACTIVSENSEはなにをしてくれる?

自動運転 (3)
「i-ACTIVSENSE」としてまとめられている技術群は、それぞれ特化した5つのカテゴリに分けられます。
  • 走行時の安全を保持
  • 発進・後退時の安全を保持
  • 夜間の安全運転をサポート
  • ドライバーへ危険の認知を促す
  • 運転時にドライバーへかかる負担を軽減

これらの機能で運転をサポートしています。
詳しい機能をカテゴリ別にみていきましょう。

走行時の安全を保持

走行時の衝突回避のサポートや、後退時のサポートに特化した機能です。
下記の6つが該当します。

アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)走行中の衝突危機を察知すると、警報などでドライバーに報せてくれます。
ドライバーの対応が間に合わなかった際には、自動的にブレーキをかけることで衝突の回避、または衝突時の衝撃を軽減します。
AT誤発進抑制制御[前進時]ペダルの踏み間違いによる急発進を抑制します。
スマート・シティ・ブレーキ・サポート(SCBS R)後退時に、車や障害物を検知して衝突回避のアシストをします。
AT誤発進抑制制御[後退時]ペダルの踏み間違いによる急後退を抑制します。
スマート・ブレーキ・サポート(SBS)衝突の危険を検知し、衝突時の被害軽減を図ります。
スマート・ブレーキ・サポート[後退時左右接近物]後方左右の視界が悪いとき、左右から接近してきている車を検知することで、衝突の回避、もしくは被害の軽減を図ります。

発進・後退時の安全を保持

特に、発進する際やバック(後退)時に、ドライバーが目視できないところを検知して、警告したりモニターで映像を見せたりすることで運転をサポートしてくれます。

発進・後退時の安全保持に特化した機能は、下記の3つです。

リア・クロス・トラフィック・アラート(RCTA)後退時に接近車両を感知し、接近車があることをドライバーに警告します。
360°ビュー・モニター+フロントパーキングセンサー(センター/コーナー)後方などの、ドライバーが目視では直接確認しづらいエリアの安全確認をサポートします。
リアパーキングセンサー後方の障害物を検知し警告音で注意を促します。

夜間の安全運転をサポート

夜間の視覚的な部分で主にサポートをしてくれる機能です。
ハイビームやロービームの切り替えなども自動で行なってくれるため、手間が省けます。

主な機能は下記の3つです。

【先進ライト】アダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH)ヘッドランプの照射範囲や明るさを自動的に変化させることができます。ハイビームにしていても、対向車を検知するとその部分だけ明かりを落とします。
【先進ライト】ハイビーム・コントロール・システム(HBC)対向車や先行車を検知してハイビーム・ロービームを自動的に切り替えるため、余計な手間が省けます。
アダプティブ・フロントライティング・システム夜間、カーブに合わせてライトで照らす範囲を変化させます。

ドライバーへ危険の認知を促す

居眠り運転や車線変更時など、周囲の状況を検知したうえでドライバーへ警告します。

警告に関する機能は、下記の4つです。

車線逸脱警報システム(LDWS) 居眠りなどで車線からはみ出した際にドライバーにアラームなどで注意を促します。
レーン・キープ・アシスト・システム(LAS)車線からはみ出したときに、ハンドル操作をアシストして、自身の車線中央部へ戻します。
ブラインド・スポット・モニタリング(BSM) 車線変更時に視認できないところを検知するため、車線変更時などに危機が迫った時に警告します。
前側方接近車両検知(FCTA)左右前方の死角から接近する車両を検知し、ドライバーへ注意を促します。

運転時にドライバーへかかる負担を軽減

長距離、もしくは長時間運転を続けていると疲労が溜まり、普段は起こさないミスや見落としをしてしまう可能性が高まります。

こういった危険を回避するため、ドライバーの負担を少しでも軽減するための仕組みが安全技術に含まれています。
ドライバーの負担を減らす安全技術は、下記の6つです。

マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)事前に設定していたる設定速度や設定車間距離を自動で保つことで、長距離走行時のドライバーへかかる負担を軽減します。
交通標識認識システム(TSR)モニターに標識などの情報が映し出されます。
ドライバー・アテンション・アラート(DAA)ドライバーとクルマの状態をモニターしているため、適度な休憩を促し、疲労による事故のリスクを軽減します。
ドライバー・モニタリング ドライバーの疲労や眠気を検知。休憩を促し、居眠りによる事故のリスクを軽減します。
クルージング&トラフィック・サポート(CTS)追従走行とハンドル操作のアシストで渋滞時の運転疲労軽減をサポートします。
デイタイム・ランニング・ライト(DRL)日中もライトをつけることで、昼間の走行時の被視認性を高めます。

i-ACTIVSENSEの標準装備は?

今回説明した機能のうち、下記の9つはセーフティサポート対象車両すべてに搭載されています。

  • アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)
  • AT誤発進抑制制御[前進時]
  • スマート・シティ・ブレーキ・サポート(SCBS R)
  • AT誤発進抑制制御[後退時]
  • リア・クロス・トラフィック・アラート(RCTA)
  • 【先進ライト】アダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH)
  • 【先進ライト】ハイビーム・コントロール・システム(HBC)
  • 車線逸脱警報システム(LDWS) 
  • ブラインド・スポット・モニタリング(BSM) 

そのほかの機能は車種やグレードによって異なるため、確認しておくとよいでしょう。

また、主な対象車両は次の通りです。

  • MAZDA2
  • MAZDA3
  • MAZDA6
  • MAZDA CX-3
  • MAZDA CX-30
  • MAZDA CX-5
  • MAZDA CX-60
  • MAZDA CX-8
  • MAZDA MX-30(EV)
  • MAZDA MX-30
  • MAZDA ROADSTER
  • MAZDA ROADSTER RF

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i-ACTIVSENSE搭載車おすすめ3選

MAZDA MX-30(EV)

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出典:マツダ株式会社

MAZDA MX-30は、2020年に発表されたクロスオーバーSUVです。

マツダ初のEVとして注目を浴びましたが、当初はEVモデルはリースでの販売が予定されていました。
翌年にEVモデルも一般販売され始め、2022年には商品改良がされました。

躍動感と美しさの両方を追求したマツダならではの「魂動デザイン」が採用されています。

関連記事:MAZDA(マツダ)MX-30の内装を紹介!上質で環境的なインテリアとコルクの関係とは?

MAZDA CX-60

出典:マツダ株式会社

CX-60はマツダが販売しているクロスオーバーSUVの中でもサイズ感の大きな車です。

ガソリン車とディーゼル車の他にもディーゼルエンジンのハイブリッド車やプラグインハイブリッド車(PHEV)が揃えられている点が特徴です。

関連記事:【日本自動車殿堂】MAZDA CX-60のサイズ【カーテクノロジーオブザイヤー】

MAZDA3

出典:マツダ株式会社

MAZDA3は2019年5月にアクセラの後続モデルとして発売され、数多くあるマツダ製の車の中でもかなりの人気を誇ります。
MAZDA MX-30と同じく、魂動デザインが採用され、流れるような美しいボディに含まれた高級感が特徴の1台です。

関連記事:マツダ3の内装の魅力を紹介!グレードごとの違いや便利機能を解説

まとめ

i-ACTIVSENSEとは、マツダの独自開発した先進安全技術群のことです。

標準で装備されているものもありますが、より高いレベルでの安全性が欲しい場合は購入する車種やグレードを見直してみるのがよいかもしれません。

マツダのi-ACTIVSENSEに限らず、こういった予防安全技術はあくまでも自分の運転のサポート役だと忘れないでください。こういったシステムがあるからと安全運転を怠ると大きな事故につながってしまうかもしれません。

自分が運転する上でどの安全機能が必要なのか判断したうえで、購入する車を選択しましょう。

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この記事を書いた人

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カーナレッジ編集部

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