ガソリンスタンドで車検を受けるメリットとは?安価にするポイントや注意点も解説

ガソリンスタンドは給油を目的として利用することがほとんどですが、それ以外のサービスとして車検も受け付けている店舗が増えています。

この記事では、ガソリンスタンドで車検を受けるメリット・デメリット、他の業者との費用比較、ガソリンスタンド車検の注意点などについて解説しています。

ディーラーや整備工場など以外の選択肢を増やすためにも、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

関連記事:車検に必要な時間はどれくらい?時間を短縮するポイントを紹介

ガソリンスタンドでも車検を受けることは可能

車検はディーラーや整備工場だけでなく、普段給油で利用するガソリンスタンドでも手軽に受けることができます。

すべてのガソリンスタンドが車検に対応しているわけではありませんが、敷地内に整備工場を持ち、自動車整備士を配置するなど車検が受けられる環境を整えているガゾリンスタンドが増えています。

ガソリンスタンドで車検を受ける流れは以下のとおりです。

  1. 車検に対応しているか確認する
  2. ネット・店頭で車検の見積もりを依頼する
  3. 必要書類を揃えて店舗に行く
  4. 条件が合えば車検を予約する
  5. 予約した日に必要書類と車を持って行く

車検の見積もり依頼には、車検証・24ヶ月点検整備記録簿といった書類が必要です。

車検まで依頼するときは上記に加え、自動車納税証明書・自賠責保険・リサイクル領収書なども必要となります。

ガソリンスタンドで車検を受けるメリットとデメリット

車に乗る人にとって身近な存在であるガソリンスタンドで車検を依頼できるのは、手軽で便利です。

しかし、整備能力や代車の有無など事前に注意しておくべきこともあります。

ガソリンスタンドやその他の業者を選べるようになるため、ガソリンスタンドで車検を受けるメリット・デメリットについて理解しておきましょう。

メリット

ガソリンスタンドは、車検にかかる費用を他の業者よりも低く抑えられるのが大きな利点です。

店舗にもよりますが、ディーラーで依頼する場合と比較すると2〜3万円ほど低コストで済ませることができることもあります。

また、ガソリンスタンドは給油のために利用する機会が多く、いつも足を運んでいる馴染みの店舗なら安心感があります。顔なじみのスタッフがいるなら、なおさらです。

さらに、ガソリンスタンドは24時間営業など営業時間が長く、平日の仕事終わりなどに立ち寄って車検の見積もりを申し込むこともできるため、利用しやすいこともメリットです。

デメリット

ガソリンスタンドは車検に詳しい専門スタッフが駐在しているとは限らず、店舗によって技術レベルに差が生じることが欠点です。

使い慣れているガソリンスタンドで気軽に車検を依頼できるとしても、その店舗にどこまでの整備能力があるのかまではわかりません。

また、ガソリンスタンドでは代車を用意してもらえないこともあります

車検中に車に乗れなくなるのが困る方は注意が必要です。

ガソリンスタンド車検には他の業者よりも時間がかかることもあるため、この点も合わせて事前に確認しておきましょう。

他の業者の費用相場を比較

車検の費用は大きく法定費用、車検基本料とに分けられます。

法定費用とは、自動車重量税や自賠責保険料などのことであり、どの業者を利用しても変わらない費用です。

車検基本料とは、点検費用や整備費用、事務手数料を合計したもので、ガソリンスタンドやディーラーなど車検を受ける業者によって変わります。

ここではディーラー、整備工場、ガソリンスタンドの費用相場を比較しました。

法定費用である自動車重量税や自賠責保険料は、軽自動車や小型車、中型車など車の種類によって変わりますが、ここでは自家乗用車を継続車検に出す場合を想定した車検費用を算出しています。

業者法定費用車検基本料総額
ディーラー46,310円35,000〜100,000円80,000〜150,000円
整備工場46,310円30,000〜60,000円75,000〜110,000円
ガソリンスタンド46,310円15,000〜35,000円60,000〜80,000円

上記の表よりガソリンスタンドの費用が最も安価であることがわかります。

ディーラーとガソリンスタンドの比較では約7万円の差があることからもわかるとおり、ガソリンスタンドを利用すると車検費用を抑えるのに効果的です。

関連記事:ディーラーの車検費用は高い?他の業者と比較して紹介します!

関連記事:車検費用における法定費用とは?内訳や支払い方法について解説

車検の費用を安価にするためのポイント

車検の費用をなるべく安価に抑えるには、複数業者の見積もり比較や日常的なメンテナンス、ユーザー車検などを行うなどの方法があります。

また、車検費用が安価にできないときは車の乗り換えも視野に入れるといいでしょう。

ここでは車検費用を抑える方法について解説します。

複数業者の見積もりを比較する

車検費用を安価に抑えるためには複数の業者で見積もりをもらい、どこがもっとも低価格なのかを比較する方法があります。

複数の業者を比較することにより車検費用の比較ができることに加え、車の整備内容などについてもより詳しく知ることができます。

近年ではインターネットで情報を入力することにより、簡単に車検費用の目安を知ることもできるようになりました。

もちろん見積もりの申し込みもインターネットを使ってできるため、複数の業者に依頼するときは有効活用しましょう。

日常的に車のメンテナンスをしておく

普段から車のメンテナンスを適切に行っていれば、車検に際して付加的な点検や修理を指摘される可能性が低くなります。

洗車やオイル交換、タイヤの溝の確認、バッテリーの劣化具合チェックなどをこまめに行うようにしましょう。

日ごろから自分自身でメンテナンスを施しておくことにより、車検にともなう費用が予想外に高額となるようなリスクを下げられます。

ユーザー車検を利用する

ユーザー車検をすることにより車検費用のうち車検基本料を大幅に抑えることができます。

ユーザー車検とは自分で車検を通すことであり、全国の運輸支局に車を持ち込むことで受けることができます。

業者に点検を依頼しなくても済むため、そのぶんの費用を抑えられるわけです。

ただし、ユーザー車検をするには車の点検・整備に関する専門知識と、運輸支局に足を運ぶ時間が必要となるため、車に詳しくない人や忙しくて時間が取りにくい人には不向きです。

車の買い替えも検討する

車の使用年数が長くなると、車検を通すときに修理項目が増え、車検費用が高額となる傾向があります。

車検を通すための修理費用が高額になってくると、その料金で安価な中古車を購入するほうが割に合うといった状況も出てくるでしょう。

そのようなときは車の買い替えを検討するのもひとつの手です。

ガソリンスタンドで車検を受ける際の注意点

ガソリンスタンドで車検を受けるときは、自分の車に車検以外の修理箇所がないかをチェックしておくと同時に、ガソリンスタンドに専門知識を持った整備士が常駐しているかを確認しておきましょう。

修理の必要がないか確認しておく

ガソリンスタンドで車検を受けるときは、車検に通過するための点検・整備を行うのが基本となりますが、それ以外の修理を提案されることもあります。

店舗側としては付加的な修理などを行ったほうが利益を乗せられるためです。

もし修理の提案をされたら、その修理は車検を通すために必須なのか、車検を終わらせてからでも問題ないのかなどの事項を確認しておきましょう。

車検以外の余計な出費がかさんでしまうことになるため、いつか修理自体は行うにしても、自分に合ったタイミングで実施するようにしましょう。

専門の整備士が常駐しているか調べておく

多くのガソリンスタンドは外部の整備工場に車検の外注をするため、車検が完了するまでに日数を要します。

しかし、専門の整備士が常駐しており、整備工場が併設されているガソリンスタンドなら速やかに車検を済ませてくれ、最短1日で車検が完了します。

ガソリンスタンドで車検を受けるときは整備士の有無に着目して、安心かつ円滑に車検を済ませる環境が整っているかを確認しておきましょう。

まとめ

ガソリンスタンドで車検を受けるポイントを解説しました。

ガソリンスタンドの車検は、他の業者よりも安価で済ませられることが大きな利点です。

またいつも通い慣れたガソリンスタンドなら店頭に足を運ぶ際の敷居も高く感じることなく、気軽に利用できます。

ガソリンスタンドなら営業時間も長いため、車検申込みを受け付けてもらえる時間も長く仕事帰りなどでも立ち寄りやすいでしょう。

以上のようなメリットに対し、デメリットとしては店舗により技術レベルに差があること、代車を用意してもらえないことなどがあります。

特に車検費用を抑えたい人は、ガソリンスタンドの車検もいい選択肢のひとつとなるため検討してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

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カーナレッジ編集部

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