銀行のカーローンの特徴は?他のローンとの違いも解説
車を購入する際に、銀行系カーローンの利用を検討する人もいることでしょう。
もしかすると、銀行系カーローンと他のカーローンの違いを、しっかり把握していない方、もいらっしゃるかもしれません。
この記事では銀行系カーローンの特徴や他のカーローンとの違い、利用するにあたっての注意点について解説します。
INDEX
銀行系カーローンの特徴
銀行系カーローンとは、車を購入する際の資金を金融機関が提供するローンのことです。
一般的なローンと比べて、金利が低いことが特徴です。
その代わりに、審査が厳しい傾向があります。
審査に通過して契約が完了すれば、車の購入にかかる費用が金融機関から契約者の口座へ振り込まれます。
契約者は振り込まれたお金を、車の販売店に支払うことで車が購入できます。
借入までの流れ
銀行系カーローンの利用手順は、以下です。
1.審査申し込み
銀行カーローンの審査の申し込み方法は、主に2種類です。
- 銀行に行って、窓口で申し込む
- PCやスマートフォンなどWEBで申し込む
になります。
現在は、webで申し込める銀行が増えてきているため、銀行に行く時間を確保できない人でも申し込みやすいでしょう。
また、審査には仮審査と本審査があり、仮審査を通過後に本審査を行います。
本審査を申し込む際は、以下を準備しておくとよいです。
- 本人確認書類
- 勤務先の勤続年数がわかるもの
- 取得証明書類
- 資金使徒がわかるもの
- 銀行印と通帳
時間に余裕がある方は、念のために電話で必要物を確認すると確実ですね。
2.審査結果通知
本審査が終了したら、銀行よりメールや電話にて審査結果が通知されます。
審査にかかる期間は、銀行ごとに異なります。
車を購入したい時期にあわせて、期間に余裕をもって申し込みましょう。
3.契約
審査に通過した場合、必要な書類を用意して契約を結びます。
書類に不備があると、入金が遅れる可能性があります。
こちらも、事前に必要なモノを確認しておきましょう。
4.入金
契約が問題なく完了した場合、契約者の返済用預金口座に入金されます。
審査基準
銀行系カーローンは、比較的に低い金利で融資を受けられる代わりに、審査が厳しい傾向があります。
審査基準は銀行ごとに異なるため、自分が申し込みたい銀行の融資条件をあらかじめ確認しておきましょう。
収入や勤続年数、他に借入があるかなどを条件とする場合が多いとのことです。
自営業や新卒社員、転職したばかりの人などは、審査を通過しない可能性もありそうです。
他のローンとの違いはなに?
銀行系カーローン以外の代表的な自動車ローンとして、ディーラーローンが挙げられます。
ここでは、銀行系カーローンとディーラーローンの違いについて解説していきます。
申し込み方法と審査
ディーラーローンとは、ディーラーで車を購入する際に、ディーラーが提携している信販会社から資金を借りることができるサービスのことです。
ディーラーで、直接申し込むことができます。
ディーラーローンの特徴は、審査基準が低く、審査終了までの時間が短い点です。
ディーラーで、車の購入と同時に申し込みを行い、契約することができます。
金利と返済額
銀行系カーローンの金利は、1.5〜4%が相場です。
これに対し、ディーラーローンは4〜8%が相場と高い傾向があります。
金利は、返済額に大きく影響するため、金利が低い方が総返済額を抑えることができます。
金利の違いによる返済額の差は、次の表のとおりです。
下表は借入期間が5年、借入額が100万円の場合を想定し、総返済額をシミュレーションしています。
ローンの種類 | 金利 総返済額 |
銀行系カーローン | 3% 107万8,090円 |
ディーラーローン | 6% 115万9,939円 |
上記のシミュレーション結果のように、金利が3%違うだけで総返済額に約8万円の差が生じます。
そのため、金利が低い銀行系ローンを選択することで、毎月の返済の負担を軽減できます。
車の所有権
ディーラーローンの場合、借入額を完済するまで車の所有権は、ディーラーにあります。
ディーラーは、契約者が購入する車を担保にローンの契約を組むため、契約者の返済が滞った場合にはディーラーは車を回収します。
また、契約者は基本的に、返済途中で車を売却することはできません。
一方で、銀行系カーローンは車を担保にお金を貸すわけではなく、お金を貸し付けるという形式です。
従って、車の所有権は契約者になります。
銀行系カーローンに落ちた場合は?
銀行系カーローンは金利が低い代わりに審査が厳しい傾向があるため、審査を通過できない可能性があります。
ここでは、審査に落ちた場合の対処方法と、通過しやすくするための対策について解説していきます。
他の銀行に申し込む
銀行系カーローンは、銀行ごとに審査基準が異なります。
審査を通過できなかった場合は、他の銀行の審査を申し込んでみましょう。
また、他の銀行の審査を申し込む際は、通過できなかった原因を明確にすることがポイントです。
通過できなかった原因が年齢制限だった場合は保証人をつけたり、安定した収入がないことが原因だった場合は、正社員として就職したりなど、対処することができる場合は対処してから申し込みましょう。
仮審査を受ける
銀行系カーローンは、購入する車が決まっていなくても仮審査を受けることが可能です。
仮審査では、車の購入に必要な金額を想定し、簡易的に審査してもらえます。
仮審査の結果に応じて購入する車の予算を決めたり、本審査に向けて対策を取ったりすることで、審査に通過しやすくなります。
頭金を用意する
事前に可能な範囲で頭金を用意することで、審査に通過しやすくなります。
頭金は、契約者の経済力の証明です。
また頭金を用意することで、借入額が減額されるため、毎月の返済額が下がります。
従って、返済に苦しむ可能性が低くなるでしょう。
他のローンを返済する
銀行系カーローンは審査時に、融資希望者の借入状況を確認します。
この際に、別のローンの借入額が多く残っていた場合や、返済が滞っている記録がある場合、審査に通過することが難しくなります。
別のローンが残っている場合は、返済してから銀行カーローンに申し込むことをおすすめします。
銀行系カーローンを利用する際の注意点
銀行系カーローンを利用するときの注意点を、4つ紹介していきます。
無理のない返済計画を立てる
銀行系カーローンを利用するときは、無理のない返済計画を立てることがポイントです。
毎月の返済額を決める際には、現在の収支だけでなく、将来の収支状況も考慮しましょう。
購入後、子どもの進学などで多くお金がかかったり、想定外の出費が発生したりする可能性もあります。
最高金利に注意する
銀行系カーローンの金利は、1.5~4%が相場です。
他のローンに比べ、金利が低く設定されていることが特徴です。
しかし、審査結果によって、適用される金利は異なります。
金利が低くなるほど、審査の通過条件が厳しい傾向にあります。
そのため、審査する前の想定した金利よりも高くなる可能性があることを考えておきましょう。
繰り上げ返済手数料の有無を確認する
銀行系カーローンは契約者の返済に余裕がある場合、一定金額をまとめて返済できる繰り上げ返済が可能です。
ただし、繰り上げ返済する際には手数料がかかってしまう銀行もあります。
一方で、繰り上げ返済手数料が無料に設定されている銀行も多いため、あらかじめ手数料の有無を確認しておきましょう。
返済が難しくなってきたら早めに対処する
無理のない返済計画を立てたつもりでも、返済途中で支払いが難しくなる可能性があります。
返済が難しくなってきたら、早めに対処することが大切です。
対処方法としては、
- 銀行に相談する
- 他のローンに借り換える
- 車を売却する
などの方法があります。
契約している銀行に相談することで、事情によっては返済期間を少し延長してもらえる場合があります。
※返済期間の変更に伴う事務手数料が発生するか確認しましょう。
また、他の銀行のローンに借り換えることで、返済期間や返済額を見直すことも可能です。
これらができない場合は、車を売却して得た資金で返済しましょう。
まとめ
銀行系カーローンとは、車を購入する際の資金を金融機関が提供するローンです。
銀行系カーローンは、ディーラーローンに比べて審査が厳しい傾向があります。
また、銀行窓口での契約の場合、手続きに時間や手間がかかることがあります。
ただWEB申込であれば、直接申込よりも手続きを短縮できる可能性も。
融資を早く受けたい方は、あらかじめ銀行に確認するとよいですね。
銀行系カーローンは比較的に金利が低く、毎月の返済の負担を軽減できたり、車の所有権が契約者になったり、などのメリットもあります。
銀行系カーローンの本審査に落ちにくくなるためにも、可能な方は頭金を用意したり、他のローンを完済してから、申し込みましょう。
無理のない返済計画を立て、カーライフを楽しんでください。